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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

あなたに見せたかった景色を私は見ている

作者: ヤスヤナ
掲載日:2025/11/19

天才×尊敬する幼なじみ、

はじまりはそれだった。

「いいな、本当に尊敬する。

私も作家になりたい、アニメ化とかしたい」

「まあ、頑張りなよ。努力していたらいつか叶うさ」


あれから、あれから、何年経った?

中1のことで、今は高3だから。

作家になれた。

そして、アニメ化もする。

私の見たかった景色だ。


「凄いですね、アニメ化なんて」

「でしょ? もっと褒めて褒めて」

「でも、人気の出ないアニメもありますからね。あ、原作は最高ですよ? 先輩の作品ですから」

そう言って、後輩(女子)はすり寄ってくる。

百合か? 百合なのか? 学校の廊下で百合が発生しているのか?

私がラノベ作家だからか、やたらとくっついてくるんだよな、この子。

まあ、気持ちはわかるよ。

自分は尊敬だったけど。


貴女は、もういない。

あの日、飛びおりたから。

天才だった、貴女。

将来が期待されていた貴女。

中1で既に人気小説家だった。

周りが悪かった、私はそう思う。

創作を妄想とし、私以外誰も貴女を理解しなかった。理解しようとしなかった。

学校という狭い檻の中で、貴女は過ごすべきじゃなかった。

だから、檻から出るために、命を落としたのだろう、屋上から。


本当に、今の私を貴女に見せたい。

何て言われるのか。


周りに理解されているから、私は生きている。てか、黙殺? まあ、高校だからね、高校だから。


「どうしたんですか? 先輩」

「いや、何でもないよ」

「ネタに困ったらわたしに言ってくださいね? 必死に考えますから、必死に」

「いいね、思い付いたら自分の作品につかいな。作家になれるよ」

「そしたら先輩と一緒ですね、肩を組めます」

「今組もうか?」

「お、恐れ多い」

私は笑う。

後輩も、つられて笑う。


生きよう。

貴女はもういないから、頑張る理由はない。

でも、きっと貴女も書いているのだ。天国で。

私も負けないようにしないと。

読んでいただき、ありがとうございました。



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