モノカキ惨状日吉の日常7
いつの間にか、目の前に親友・楠本幸男がいる。
「呼んだ?」「呼んでないけど・・・4度目だな。」「最近、どうしてる?」
私は、その後のWeb小説の話をした。
「呆れるね、その『トクショ』の『カクヨムユーザーの皆様』は。」
「だろう?読んだ形跡が6人あるのに、ノーマーク。まあ、今日の情報では「☆はただの屑」らしいが。」
「勲章じゃなかったのか。」「つまりは、オマケだろうな。♡は応援の意味だが、これがポイント、詰まり、里パージの元になるかどうかも分からないな。」
「結局、スタッフの『独断と偏見』か。」
「そのノーマークだったエッセイだが、その少し前に似た名前のタイトルでエッセイを書いているんだがね。それと混同したのかも知れないと思い、改題したが、反応無し。内容を並べ直して投稿したら、『トップページ』で『注目作品』で出てた、って近日ノートに書いているユーザーがいて、『その時点では』と但し書き。見たら、もう『刷新』されている。通常の『お知らせ』にも無かった。」
「そのユーザーも、ユーザー風スタッフじゃないのか?」「かもね。」
「実は、『能登』に、同じ改訂版を投稿したら、えらい好評。10人、『好きね!』が来た。」
「タイトルで判断することは分かったが、初めてのことじゃなさそうだな。」
「ああ。今回はエッセイだが、以前、同じ目に遭った。サブタイトルだけどね。サブタイトル変えただけで、好評価。確かにタイトルやサブタイトルは大事だけどねえ。」
「やっぱり『コアなファン10人』以外は、若年層なんだな。ゲームや恋愛もの多いって言ってたよね。」
「うん。政治の話は疎いかもな。そう言えば、この間風邪引いたって報告投稿したら、コアなファンが『ご自愛下さい』。やっぱり『フォロワー』数は、単なる履歴・累計だね。」
「詰まり、毎日『幻』に向かって、投稿している訳だ。」
「みやぞん giftカードも、別のサイトで得たのは支払われてて、クーポン扱いで買物できたよ。雲泥の差だな。」
「引っ越しは?」「少しずつかな。作品の数は多いから。と言っても、バックアップからコピペするだけだが。サイトに直接書いてたら、大変だよ。」
「まあ、ぼちぼちやることだな。『70の手習い』なんだから。遺品整理も済んだんだろ?」
「ああ。今は、片手間の『断捨離』やってる。」
振り向けば、もう、奴はいなかった。
いつものことだ。
さあ、昼飯食べて、昼寝するか。
―完―