表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錬金術士ククルと妖精の国  作者: ラーメンカレーセット
始まり
2/121

プロローグ その2

 人間というのはいつも自分勝手だ。


 それは今この手記を書いている私もそうだ。

 ただ追い求めて、追い求めて。

 そうして手に入れたモノは汚れていた。


 人間は自分勝手だ。

 その手に入れたモノを見て、こう思う。


 「これは私が欲しかったモノではない」と。


 だけど、その過程は汚れてなどいない。

 ただ純粋にただ美しいその道のり。

 しかし人間は結果を求める。


 結果。

 事実。

 現実。


 それが人間の求めるモノ。

 美しかった過去は穢れる。

 夢想した未来ではなく、妄想した願いでもなく。


 ただ当然の現実を見た時、それを忘れる。

 まるで泥を被った水晶。


 内にあるものを見ず。

 外にあるものを認める。


 それが人間というやつで。

 そんな人間に属するのが私で。

 ただただ理解する。

 自分もこの循環にいるだけなんだと。


 まあ、何が言いたいかと言うとだ。

 私は作り上げた。

 作り上げてしまった。

 完成させてしまった。

 だから私は、

 失敗した。後悔した。理解した。



 最後になるが、もしこの手記を読んでいる者がいたら私の願いを聞き届けてほしい。

 

 「     」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ