種付けおじさんと股がゆるいギャル
「……キモい」
夜の学校に忘れ物を取りに来たらとんでもないモノ見ちゃった。薄暗い用務員室で用務員のキモブタ先生が私の名前を呟きながらシゴいてる。幸い後ろからだから『ブツ』は見えないけどすっごいスピードで手を上下させてる。
「ハァハァ。ちゆ……ちゆり?ハァハァ。うっ!?出たぁ。すごいたくさん白いのがぁ」
(……嘘でしょ?)
キモブタはティッシュで手を拭いたと思ったらすぐさま二回目を始めた。
男の人ってそんなすぐに二回目が出来るものなの?
怖いけど目が離せない。私ってムッツリだったんだな。……正面からも見てみたい。
「ふぅっ……ふぅっ」
ちょっとちょっと。何回するのよ!?こいつ絶倫!?こんな奴が用務員だなんて信じらんない!」
「……誰です!?」
「……しまっ」
前のめりになりすぎてつまずいてしまった。キモブタが近づいてくる。怖い!
「……あっあっあっ」
じょろおぉぉぉぉ。
・
「……」
キモブタは漏らして濡れてしまった私のスカートとパンツを洗ってストーブの前に干してくれた。
……やっちゃった。なーんで私って昔から股がゆるいんだろ?
私は洗濯物が乾くまでキモブタのジャージを借りてキモブタが『封筒の中に種を入れる』作業を見ていた。
三年生の名前を声に出して確認しながら残り少ないチューブのりをシゴいて中身を出してそれで封筒を閉じる。
「えーっと。嗣救礼……しぐれ?最近の若い子の名前は読み方が難しいねぇ。千友梨さんも読めませんでしたよぉ」
「簡単な方だと思うっすけど」
「あっ!また白いのが出過ぎちゃった!」
「その言い方やめた方がいいっすよ」
キモブタはパワーがありすぎるのか、チューブをシゴき過ぎてのりが飛び出してしまうようだ。この人チューブの歯みがき粉を最後の一滴まで使いきるタイプだろな。
「スイートピー。門出の花なんですよ。私からの『ガンバレ』のメッセージですねぇ」
毎年、卒業生一人一人にスイートピーの種をプレゼントしているとキモブタは言った。何よそれ?……カッコいいじゃん。キモブタは漬け物をバリボリ齧る。
「ある生徒が作ってくれたんです。ミョウガの漬物。ミョウガは食べると物忘れしてしまうと言われてますねぇ」
「……ふーん」
生徒が作ってくれた?女?えっ?何かムカつくんだけど?何?何でムカついてんの?私。
「んが?」
ミョウガの漬物を口にねじ込まれた。
「……んあっ。……んあぁ。、ひゃめてぇ」
「はい。これでお互いに今夜の事はわーすれたって事で。さぁ。洗濯物が乾きましたね。着替えてらっしゃい。送りますよ」
「……はぁい」
・
「ダーリン!今日のお弁当!」
「ああ。困りましたねぇ。いいと言ってるじゃないですか。せめて材料費だけでも払わせてください」
翌日。キモブタにお弁当を渡していた一年の女を見て自分の昨日のムカつきの正体が分かった。
『嫉妬』だ。
会話の内容からして二人は付き合ってる訳じゃなさそうだ。私はキモブタの腕に抱きついた。
「ねぇ『あなた』。今夜はどっちが先にお風呂入ろっか?それとも一緒に入る?」
弁当女は人を2.3人は殺してそうな目をして私を睨んだが私も睨み返した。
負けるもんか!
「あんたダーリンのなんなの?」
「妻ですが?」
「妻!?嘘つくなババア!」
「嘘じゃねぇよ!クソガキ!」
「ああ。これは困りましたねぇ……なんでこんな事に……」
泣かないであなた。大丈夫。絶対勝ってみせるから!
良かったら前作NTRおじさんもどうぞ