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第45話 世話がやける親友

 私は、普段聞こえるはずのない寝息で目を覚ました。

 また葉月が勝手に潜り込んできたんだろうか……。そう思って横で気持ちよさそうに寝ている顔を確認しようと横を向いて見ると、そこにいたのは可愛い妹……では無く、もっと可愛い……というよりは自分が密かに想いを寄せている女の子が可愛らしい寝顔を晒しながら眠っていた。


 その状況に困惑してしまった私は、まだ夢の中だと思い込み可愛く寝息をたてているその子に悪戯することにした。


 起こさないように……そっと近づいて……ぷに。っという効果音が聞こえそうなほどその子の頬は柔らかく、暖かかった。

 夢じゃない……!現実……。え!?なんで美月がここにいるの!?


 そう思った私は、必死で昨日のことを思い出そうとしていた。そんな私の気持ちを知ってか知らずか、まだ夢の中にいるで在ろう美月が横の私を抱き枕か何かだと勘違いしたのか抱きついてきた。それも……しっかり……ぎゅっと……。

 当然、私は全ての思考が停止してしまったのはいうまでもなく……。


「ん〜。皐月〜」


「ふぁ……ふぁい!」


 少し考えれば寝言だと分かるその呼びかけに、動揺しすぎて思わず返事をしてしまった……。

 美月の顔が近すぎて、もうどうにかなってしまいそうだった。


 だって……ほとんどゼロ距離なんだもん……。

 耐えられるはずがない……。中学生の頃からずっと隠してきたこの想いは誰にも知られちゃいけない……。それは分かっている。


 でも……どうしよう……。今日抑えられるかどうか過去一怪しい……。


 私の顔から湯気が出て、ノックアウト寸前なのはいうまでもなく、それどころか可愛すぎるその少女に思わず触れそうになるほどだった……。


 なんとか理性でそれを抑え、美月の携帯から起きる時間を知らせるアラームが鳴るまで約1時間なんとか耐えきった私は、心の中で自分を褒めた。実際、今まででこれほど我慢を頑張ったことはない。もう……無理だし……。


 もちろんアラームが鳴った瞬間から私は寝てるふりをして美月には起きていることを悟られないように努力した。

 顔が真っ赤なのはそんなに簡単に治るわけもなく、顔は多少赤かったままだったけど……。それでも何とか気付かれずには済んだみたいで、幸せだった時間は終わってしまった……。


「あ……嘘!ゴメンね皐月……。朝ごはんは私が作るから...ゆっくり寝てて……」


 小さくそう言った美月は、私を起こさないように注意しながらベットから抜け出し、部屋を出て行ってしまった……。

 体から離れていく温もりが少し残念だったけど...もう1回あんなことになったら耐えられるか分からない...。


 美月が部屋を出て行った直後、息を荒くしてさっきからまともに出来てなかった呼吸を必死に行ってる少女がいた。もちろん私以外には誰もいないその部屋で……。


 多少呼吸が整ってきた私は、状況を整理するべく、まだ若干赤い顔を軽く叩き、いつもの頼りになる皐月を演じる体勢に入る。

 この体勢を保ってないと……美月の前に出た瞬間にさっきのことを思いだして赤面してしまうのは目に見えている。


 演技にはそこそこ自信があるから……この体勢の私ならギリギリ……耐えられる気がする……。

 まぁそれは後でいいとして、まずは何で美月がここにいるかを考えなくては……。


 そこで私は、昨日の学校での事を思い出す。

 確か……紅葉が誰かとデートに行くらしいからそれを邪魔する作戦を立てるために私の家にきたんだっけ……。


 それで、夜電話したらもう行ってきたって言っててショックを受けてた美月を慰めながら次の作戦を建てたんだっけ……。

 正直、どんな作戦を考えたかは全く覚えてないけど、流れで私の家に泊まっていったと考えるのが自然だろう。


「ほんとに……。紅葉のおかげで距離が縮まったと思うべきなのか……それとも距離が遠くなってしまったと考えるべきなのか……。ほんと……分かんないなぁ……」


 そんな事をぼやきながら、美月が部屋を出てから10分程度して私も下に降りた。

 下では美月がこの間上げたエプロンをつけて朝ごはんの準備をしてくれていた。

 両親共さっき玄関を見た限りではもう仕事に行ったみたいだから今日は美月を入れた3人での朝ごはんになる……。


「おはよ。早いな美月」


「おはよ〜。急に泊めてもらったからね。このくらいはしないと……」


 昨日の夜はパニクっててそれどころじゃなかったくせによくいうよ……。

 ちょっと泣いてたし……。私だって我慢できるんだから美月もそのくらい我慢しなよ……。

 と心の中で呟いた私は、決して聞こえないような小さな声で、「そういうとこも私が好きな理由なんだけどね……」と呟いた。


「ふーん。ところで、そのエプロンはなんだかんだ言って気に入ったんだな」


「……。良いでしょ別に……」


 顔を少しだけ赤くした美月は、そもそも急に泊まることになったのに何でそのエプロンを持ってるのか、私の疑問には答えてくれなかった。どうせ毎日持ち歩いてるんだろうけど……何でそこまで気に入ったのか...。


 私が作ったから気に入ってくれた。とかならどんなに良かったか……。そんな理由ではない事くらい付き合いが長い私なら分かる。

 まぁ大体は予想できるけど……考えないようにしよう……。自分が辛くなるだけだ。


「ほら。もう直ぐできるからお皿とか出しといて」


「あ〜その前に葉月起こしてくるからちょっと待ってな」


「分かった。なるべく急いでね〜」


 ……。今更思ったけど……これって新婚みたいなんじゃ……。

 いや、そんな気持ち悪いこと考えるのはやめよ……。私は今頼れる親友。皐月なんだから……。こんな事で今までの努力を無駄にして良いわけがない。バレてしまったら……全てが終わるんだから……。この関係も……全て……。


「葉月〜。朝ごはんもう少しで出来るから起きな〜」


 自分の部屋の向かいにある可愛い妹の部屋にノックをしてもう少しで朝ごはんができる事を伝える。


 ドアには私が小学生の頃作って上げた木で出来たハート型のネームプレートにピンクのペンで葉月の部屋。と名前が書いてある物が吊るされていた。

 こんな所もこの子の可愛い所で……小学生の頃あげたのにまだ使ってくれている……。これを見るたび、なんだか嬉しくなってしまうのは仕方ない事だと思う。


「はぁ〜い。直ぐ行く〜」


 中から今起きました。みたいな声が聞こえてきたけどいつもの事なのでそのまま私は下に戻る。

 葉月は後数分もすればとても中学生とは思えないパジャマを着て降りてくるはずだ。


 何回もそのパジャマなんとかならないか聞いても嫌だ。と答えるから仕方なく黙認している。別に似合ってないわけではないし、逆に可愛いんだけどさ……。


「あ〜やっと帰ってきた。早くお皿ちょうだい〜」


「はいはい。ちょっと待ち」


 目玉焼きを皿に移しながら私の後ろに葉月がいない事を不思議に思ったのか訝しげな顔をする美月は、少しして上から誰かが降りてくる音に納得したような声で答えた。


 葉月のパジャマ姿を見たらなんて言うだろうな……と少しの興味と不安を抱いて葉月が部屋に入ってくるのを待っていると、いつもの格好ではない葉月が部屋に入って来た。


 いつもの葉月は白いシャツに上からピンクの少し薄めのジャケットみたいなのを羽織っている。

 中学生というよりは私みたいな高校生……少し背伸びをしてる感じで可愛い……。

 でも、今日の葉月は普通に上下夏用のジャージを着ていた。


「おはようございます。美月さん……」


「おはよ〜葉月ちゃん。ん?どうしたの?」


「あ!いえ。何でもないです!」


「葉月おはよ。どうしたんだ?その格好……」


「お姉ちゃんおはよ〜。その格好って言われても……私はいつも家ではこの格好じゃん!ね!」


 葉月から話を合わせて!みたいな必死な目を向けられた私は、よく分からないまま話を合わせた。

 夜、学校から帰った時に理由を聞いたら、萩君のお姉さんだから少しでも良い印象を持ってもらいたかったそうで……。


 いや……萩君も葉月の事好きなんだしそこまでしなくても良いだろ……。とは流石に言えなかった。

 本人達の問題に私たちが口を挟んでどうこうするべきじゃない。


「美味しかったです!ごちそうさまでした〜」


「ありがとね〜葉月ちゃん。そう言ってもらえて良かった〜」


 ご機嫌な葉月はともかく、昨日あんなにテンション低かったくせに何で今はこんなにテンションが高いんだ……?

 なんかあったのかな……。ちょっと心配なんだけど……。


「じゃ皐月。私は一回家に帰るね。お邪魔しました〜」


「ん。ちゃんと学校には来いよ。昨日の事本人に確かめるんだろ?」


「うっ……。わ……分かったよ……」


 これ休もうとしてたな……。一応迎えに行くか……。休まれたらまた紅葉が心配して色々聞いてくるだろうし……。


 本当に……美月は距離を縮める気があるのか無いのか……。いや、縮める気はあるんだろう。

 実際、イメトレだけはいつもバッチリなんだ。でも……本人を目の前にすると急に何も出来ないポンコツになってしまう……。美月は私の中でそんな評価だ。まぁ……努力家なのは認めるけど……。


 その後、葉月と一緒に家を出た私は葉月と別れて少し不安だったから美月の家に迎えに行く事にした。


 美月の家は別に遠くはないから苦ではないけど……何であの子はこんな事で休もうとするのか……。

 萩君は多分部活の朝練でいないだろうけど……もしいたらそれとなく葉月のこと聞いてみるか……。それくらいは別に大丈夫だろ……。


 10分程度歩いたところで美月の家の前についた。

 やっぱり萩君がいつも乗ってる自転車が無い……。朝練に行ってるのだろう……。頑張るなぁ……。


「あ……皐月……。どうしたの?」


 チャイムを押そうと玄関の前まで行ったところで、急にドアが開いて中から制服姿の美月が出て来た。

 急に出てきたから少しビックリしたけど……何とか表情には出さずに我慢できた。


「美月が心配だったから迎えに来てあげたんだろ……。もしかしたら休むかもってな」


「……。休もうと思ってたけどさ……。やっぱりきになるし……」


「はぁ……。まぁいいや。行こ」


 私はそんな美月に少しだけ呆れながらも、一緒に学校に向かった。登校中に別に特別に話はしない。


 萩君達のことに首を突っ込みたく無いのは美月を同じみたいだし、私の口調のこととかも最初の頃はやめてほしいと言われたが今ではもう諦めてくれたらしく、別に何とも言われない。


 この口調にしたのはいくつか理由があったが、その1つに情けない自分に対する戒めと言ったらちょっと違うが、罰。という意味も込めている。別にどうこうなるわけでは無いけど……。


 ただ、今日はいつもと様子が違った。まぁ……予想はつく。多分昨日のことだ。

 美月は寝る直前まで紅葉が緑川さんと間接キスをしたかどうかをずっと気にしていた。

 美月はまだしたことないとか言ってたけど……私とは何度もしたことあるだろ……。とは流石に言えるわけもなかった。

 私自身も恥ずかしいのもあるし、紅葉とはやったこと無い。みたいな意味なら私がバカを見るから……。


 そんなに気にする必要ない気がすると私は思う。

 そこら辺の女子高生なら別に珍しくも何ともないだろ。いや知らんけど……。

 ただ、恋愛対象として見てない女子との間接キスとか気にする女子の方が少ないと私は思う。


 実際私も萩君と間接キスをするとしても別に気にはしない。向こうがどうかは知らないけど……。


「ねぇ……皐月が代わりに紅葉ちゃんに聞いてくれるとかそんなんじゃダメなの?」


「はぁ……?自分で聞けって……。私が聞いても仕方ないだろ?それか、まぁ無理だと思うけどもう1人の方に聞くとかは?」


「絶対ない。そんな事聞いたら変に思われちゃうじゃん!」


 遠回しに紅葉は気が付かないってディスってる気もするけどなその発言……。

 まぁ私もあの子は気が付かないと思うけどさ……。流石にもう1人、緑川さんとに聞くのは抵抗あるのか……。

 かと言って私が聞くのもちょっとおかしいだろ……。まず何で知ってるの?ってなるじゃん……


「そこはほら……。なんとなーく誤魔化してさ!」


「美月は本当にそれでいいと思ってるのか?違うだろ?私が聞いても仕方ないんだから。本当に聞きたいことは自分で確かめな?もしもの時はフォローくらいしてやるから」


「うーん……。できる限り頑張る……」


 まぁこんな事言ってても……どうせダメダメになってたら私が聞いてあげることになる気がするなぁ……。

 そんな予想は、昼休みに的中する事になった。


 それは、いつものように4人でお昼を食べようと美月が紅葉を誘ったところから始まる。

 今日は緑川さんが休みなのは朝の段階で分かっていた為に知らないふりをして話しかけたらしい。まぁ……美月にしてはよく頑張った方だと思う……。ただ……そこからが問題だった。


 いざ本題を聞き出そうとしてもたどたどしくなるだけで中々話が進まない。


「あ……そう言えば!昨日電話でも聞いたんだけどさ……えっと……昨日どうだったの?」


「昨日?雫ちゃんとのお出かけの事?うん!とっても楽しかったよ!シュークリームもケーキもとっても美味しかったし!」


「そ……そうなんだ……。それで……あの……やっぱいい!」


 何やってんだこの子は……。ほら……紅葉が頭に?マーク浮かべてんじゃん……。

 あの...そんなウルウルした目を向けてこないでほしい……。ちょっと揺らいじゃうんですけど……色んなものが……。


 はぁ……。もういいや。どうせ気になって眠れない!どうしよう皐月!みたいな電話が来るよりマシだ。

 自分の好きな人が他の女子の話題でずっと話してくるなんて……これほど辛いことは無い。まぁ……私が何も言ってないから悪いのは美月じゃ無くて私なんだけど……。


「紅葉。昨日美月から聞いたんだけどさ。そのケーキのこと」


「ん?どしたの?」


「ん〜。美月がな?紅葉がそのケーキをどうやって分けてもらったのかってずっと気にしててさ。別に変な意味とかじゃないんだけど、教えてくれないか?」


「ん?別に……普通にフォーク借りて食べたよ?」


「それは……緑川さんに借りたって解釈でいいんだよな?」


「うん。そうだけど……。なんでそんな事聞くの?」


「いや、私達も行って見たいなって話をしてたんだけどさ昨日。その時に別の皿とかが貰えるんかな。って思っただけだと思うぞ?」


 適当な理由をつけて紅葉を納得させた時点で……というよりも、紅葉から予想される最悪の答えが出たあたりから席を立ってどっかに行こうとしてる美月は、ちょっと涙目だった。今はちょっと落ち着いてほしい……。せめて紅葉がこの場から離れるまで我慢しろ……。


「私ちょっと先輩に連絡して来るからちょっとごめんね」


「はいよ。焦んなくていいぞ〜」


「ありがと〜」


 そう言って教室から出ていった紅葉を見送ると、美月はさっきまで必死にこらえていたであろう涙を流した。

 私からしたらなんでそのくらいで泣くのか全くもって分からんけど……とりあえず背中だけ摩る。


 この場合、どうするのが正解なのか全く分からない私は、ただ親友の背中をさすって慰めるしかできない。紅葉が何分くらいで帰って来るか分からんけど……あんまり泣き続けるのは良くないぞ……


「ねぇ皐月……。ちょっと付き合ってくれない?行きたいところがあるんだけど……」


 一瞬勘違いしそうな内容だったから心臓が飛び出そうになったけど……さっきまで泣いていた美月の顔が何かの決意に満ちたような顔になっていて、放課後どこに行きたいのか付き合いが長い私はなんと無く想像ができた。


 こういう顔をしてる時は……多分バッティングセンターだろう……。高校生になってからも、というより中学の時も何回か行ったことがある……。我慢出来ないことがあると絶対そこに気分をリセットしに行くらしい……。まぁ……この前は酷かったけど……。


「また130キロのやつ6セットも7セットもするのは無しな」


「分かってる……。お願いね……」


 結局の所、放課後行った少し古びたバッティングセンターで美月は……私が引くような表情……。悲しみと怒りに満ちたような顔で130キロのマシンから放たれる私では見えないような球をばかすか打っていた……。本当にこの子は女子高生なのか……。



 もはや顔馴染みになりつつある店主のおじいさんもニコニコして君も大変だね。みたいな同情の言葉までくれる始末……。

 6・7セットするのはダメだって言われたからって5セットもする?普通……。


「ありがと……。少しは……気分晴れた……」


「あのなぁ……。はぁ……。もういいや。さっさと帰るぞ……」


 結局私たちが家に帰ったのは6時少し前だったけど……美月の家の前で別れた時の美月は……凄い元気そうだったからまぁー大丈夫だろ。

 なんであの子の事になるとああなるのか……本当に分からない……。


「お姉ちゃん……おかえり。どうしたの……。そんなに疲れた顔して……」


「葉月〜。お姉ちゃんはもう疲れて動けないから部屋まで肩貸してくれる〜?」


「う……うん……」


「ごめんな〜。夕飯もなんか適当に食べといて〜」


 葉月に肩を借りて自分の部屋まで帰った私は、今日一日。しかも朝から溜まっていた凄い疲労を前に、制服を脱いでパジャマに着替えると、すぐに寝てしまった。


 夜中に一回目を覚ました時、横で可愛く寝息をたてて眠っている葉月を見て、一瞬美月がいる。と勘違いしたほど私は酷く疲れていた。幸せそうに眠っている葉月の綺麗なピンク色の髪を撫でて、私はまた意識を手放した。

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