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初作品です。
慈愛の女神エストフォーリエは地上で生きる人々を愛していた。
だが自由に話すことが出来ず見守るだけの日々に少し不満を感じていた。
そんな彼女は今日も地上を眺めていた時、森の中に何か惹かれるものを感じた。
よく見てみるとそこには赤ん坊が捨てられているのが分かった。
その赤ん坊の魂は普通の人とは違いどこまでも澄んでいて淀みがなく輝いて見えていた。
彼女は一つの可能性に気が付いた。
人の魂は通常、神の居る天界に満ちている神気に耐えることができない。
それは魂にある淀みが原因なのだ。
地上には神託の巫女と呼ばれる者たちがいるがその者たちは魂の淀みを修行によって減らし少しの間神気を浴びても耐えられるようにしている。
だがこの魂ならば天界へ行っても神気で壊れることは無いと直感した。
このまま放置すれば魔物に食われ死ぬだけなのだから連れて行っても問題無いと自分に言い訳しながら彼女は赤子を天界へと転送するのであった…
かなりゆっくり書いていますので更新は遅くなります。