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【完結】金持ちに転生したので親のすねをかじって冒険に挑戦します  作者: よぎそーと
その6

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51話 つまり魔術に必要なのはこういう事なのだろうか

「……しんどい」

 突如として浮かび上がったミズキの魔術は結構な騒ぎになった。

 それをどうにかおさめて部屋に戻ったヒロタカは、迷うことなくベッドに飛び込んだ。

 とにかく驚くしかなかった。

 そんな兆候は全くなかったのだから。

「何があったんかねえ……」

 何かしら理由はあるのだろうが、それが分からない。

 それでもミサキの能力と見比べてあれこれと考えた。



 学校で聞いた事。

 ミサキが身につけていた技術。

 今回、ミズキがレベルを上げた事で発生した事。

 それらを総合するといくつかの可能性が浮かび上がってきていた。

 まず、一般教養。

 これが共通する。

 そして、それとは別に学問や専門的な技術。

 ミサキは植物知識が、ミズキは動物の世話がこれにあたる。

 また、何かしら専門的な技術や知識を他にも幾つか保有してる事。

 それぞれ国家知識や様々な動物関係の技術を持ってるのがこれにあたる。

 どうもこれらが魔術を身につけるための前提条件になりそうだった。

 しかし、同じような条件を備えていても、魔術を身につけない場合もある。

 だとすればいったい何が理由なのかという事になる。

 持って生まれた素質なのかもしれない。

 だとすれば、単純に同じ技術を同じレベルに上げても意味が無い。

(やっぱり、思った通りにはいかないか)

 それでも、おおよその道筋は見えてきた気がする。

 この先、多少は技術を伸ばす際の目安にはなりそうだった。



 そんなこんなもありながらもモンスター退治は続く。

 新人達が目出度くレベル3に上がったので、新たな新人を加えていく。

 レベル3に上がった者達は三人組に合流させていく。

 この人数でならば、大量のモンスターもそれほど問題はないはずだった。

 実際、魔術の支援なしでどこまで出来るのかを試してもみた。

 多少苦戦はするものの、元の人数が違うのが功を奏してか戦闘はさほど問題なく終わった。

 それでも怪我はする。

 無傷でとはいかない。

 やはり魔術の支援があった方が良い、という事も分かった。

 もしくは、この三ヶ月そうしていたように、おびき寄せるモンスターを少なくして倒していくかである。

 なのだが、ミサキの魔術がレベルアップしてるのが大きく事情を変える。

 周旋屋のように半日ほど効果が持続するという事は無いが、一時間や二時間ほどの効果時間で付与をかけられるようになっていた。

 このおかげで、事前に魔術をかけておびき寄せの罠を巡っていく事が可能となる。

 それほど多くの場所を回れるわけではないが、一気に可能性が広がった。

 少なくとも、多少は多くのモンスターを相手に出来るようになる。



 その為、多少は行動に変更が出てきていた。

 ヒロタカ達は今まで通りだが、新人達は違う。

 吊す罠の数をいくらか減らし、全部で三つとする。

 それぞれ感覚を広くあけ、一巡するのに時間はかかるが、二時間もあれば一回り出来る。

 魔術の効果時間を考えればそれが限界で、それ以上は危険になってしまう。

 だが、その間であるならば、大量のモンスターを相手にしても難なく倒せる。

 そうやって一度回ってきたところで、もう一度回っていく。

 その頃には、少数のモンスターが群がってる事があった。

 それらを倒していくらかの足しにする。

 そうやって回ってくればヒロタカ達も一巡して戻ってきてるので、そこで合流。

 頃合いからして昼休みになってるので食事などをしていく。

 それからまた魔術をかけてもらって出撃。

 集まっていたモンスターを倒して帰還する。

 これでおよそ三百近くのモンスターを一日で倒す事になる。

 最低でも二百は確実にいく。

 ヒロタカ達に比べれば数は少ないが、十分に元が取れる数である。

 核も経験値も、通常のやり方よりは確実に増える。

 それだけで十分だった。



 何はともあれ、魔術レベルの上昇による恩恵は大きい。

 新たに魔術を会得したミズキの方も別の形で貢献してくれている。

 動物との意思疎通であるが、正直どのように役立つのかとヒロタカとて首をかしげた。

 なのだが、実際にこれを用いた場合の効果は果てしなく大きかった。

 直接戦闘に役立つものではないにせよ。

 他の話もよろしく



 更新中はこちら。

「転生したけどウダツの上がらない冒険者は、奴隷を買う事にした」

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 ちょっとお休み中はこちら。

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