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【完結】金持ちに転生したので親のすねをかじって冒険に挑戦します  作者: よぎそーと
その3

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21/75

21話 闇雲に上げていくわけにはいかない

「ようやく来たか」

 能力表に表示される経験値の所を見て感動をおぼえる。

 待ちに待った一万点に到達した。

 これでレベルを上げる事が出来る。

 そうする前に、ヒロタカは他の二人に注意をしておく。

「悪いが、何をあげるかは俺の指示に従ってくれ」

「え?」

「はい?」

 ミサキとアオイは不思議そうにヒロタカを見た。

「この先の事を考えて、ある程度方向性を絞っておきたい。

 自分の好みだけをあげていたら、モンスターを倒す効率が悪くなる。

 ある程度までは俺の言う通りにしてもらう」

「はあ」

「まあ、それはいいですけど」

「何を上げろと?」

「付与と探知だ」



 戦力向上を考えての判断だった。

 付与は魔術の方で、ヒロタカが武器にかけてもらってるものと同種類になる。

 これを自前でこなす事が出来れば、出費を大幅に抑える事が出来る。

 もう一つの探知は、魔術ではなく技術になる。

 周囲にある異変や異常、通常とは異なる何かを関知する事が出来るようになる。

 モンスターを求めて動き回ってる最中の遭遇戦を可能な限り防ぐためだった。

 両方ともレベル1では効果を期待出来ないが、最初の一歩である。

 まずはこれを実用的な強さまで上昇させていきたかった。



「とりあえず、レベル3まで上げていこう」

「なるほどね」

「分かりました。

 でも、レベル3には何か意味があるんですか?」

「だいたいそれくらいで一人前って言える段階になるらしい。

 一通りの事は出来るようになる目安なんだと」

「へえ」

「よくご存じですね」

「周旋屋とかで冒険者に聞きまくった。

 あと、父さんの仕事で顔見知りになった職人さんとかからも聞いた。

 仕事を任せて最低限の事がこなせるのがそのあたりだって皆が言ってた」

 これも冒険者になろう、やってみようなどと思い始めてから調べていた事である。

「でも、どんな技術を身につけるかとかよく思いつきましたね」

「色々考えたの?」

「まあ、それなりに」

 前世のRPGからの受け売りだとはさすがに言えなかった。

「ま、そんなわけだから、レベルの上昇はそれを目安にお願い」

「うん、分かった」

「かしこまりました」

 そう言って二人は、表示させた能力表で、成長させたい技術を選んでいく。

 こうやって意識して経験値を割り振れるのが、現実離れしてるように思えてしまう。

 しかし、この世界ではこれが当たり前のようだった。

 能力表などを表示する事がない場合は、無意識に技術を手に入れてしまうらしい。

 それで特に困る事も無いようだが、意識して経験値を使える方がやはり便利である。

(まあ、異世界だしこんな事もあるんだろう)

 深く考える事無く、目の前の事実をそのまま受け止めていく。



 こうして初めてのレベルアップが終わった。

 ヒロタカも刀剣のレベルを上げていく。

 他の二人も言われた通りにレベルを上げる。

 本来ならレベルアップはなかなか出来る事では無く、他人に言われて素直に従うものではない。

 しかし、ミサキもアオイもそういった不平は言わなかった。

 町の外に出てから十日余りでレベルアップである。

 この調子なら、当面の目標であるレベル3までさほど時間はかからない。

 おそらく一ヶ月もかからずにそこに到達するだろう。

 なので全く焦りはなかった。



「それじゃ、ちょっと試してみよう」

 レベルアップ作業が終わった二人にヒロタカが声をかける。

「アオイの方はすぐには無理だけど、付与の方はいけるだろう。

 核を使っていいから、試してみてよ」

「あ、はい」

 そう言われてミサキは、身につけた付与を使ってみた。



 ある程度試してみてから、アオイの方も試してみる。

 こちらは、ヒロタカが道具をそこらの茂みに隠して、それを発見させるという事でやってみた。

 完璧とは言い難いが、結構な確率で隠し場所を探りあてていった。

「何となく分かるんです。

 足で踏んだ跡とか、草をかき分けたってのが」

 ヒロタカやアオイには違いがサッパリ分からなかったが、やはり何かが違うのだろう。

 言えるのは、両方とも思った以上に使えそうだという事だ。










【レベル表示】




春日ヒロタカ


16歳


171センチ

61キロ



<主な技術>




【新】:刀剣 レベル0 → 1


一般教養 レベル1


経営 レベル1


経済 レベル1



<その他、いくつかの技術をレベル1で保有>

<前世の技術や知識もあるが、ここでは割愛>





***********************





桐原ミサキ


16歳


154センチ

(太ってません!)キロ


B:なかなか W:くびれる H:よしよし




<主な技術>



一般教養 レベル2


学問/国家知識 レベル1


学問/植物知識 レベル3

(花の栽培が趣味なため)


礼儀作法 レベル1


料理 レベル1


家事 レベル1



魔術/回復 レベル1


【新】魔術/付与 レベル0 → 1



<他、技術レベルには到達してないたしなみが幾つか>





***********************





君塚アオイ


12歳


142センチ


(成長期です!)キロ



B:これから W:まだまだ H:ほどほど



<主な技術>



家事 レベル1


天候予測 レベル1


野良仕事 レベル1

(草刈りなどの野外における雑務)


世話 レベル1

(弟や妹の面倒をみていた)


【新】探知 レベル0 → 1



<技術レベルにはなってない範囲で、家の仕事や農作業の手伝いなどのたしなみがある>


 次がいつになるかはまだ未定。

 土日のいずれかには投稿する予定ではあるが。



 感想というか、メッセージを幾つかいただいている。

 ありがたい言葉をもらえて嬉しい。

 提案もあったので、それについても考慮している。



 なお、能力表記における一部表現については、書いてある通り。

 抽象的ではあるが、色々とお察しいただきたい。

 今後も成長を見守っていただければと思う。

「どこの?」「何の?」とは聞かないでいただけるとありがたい。

 言うまでもない事だし、聞くのも野暮ではないですか。

 今後とも二人の成長には期待したい。

 そんな二人に主人公がイケナイコトをしちゃったり……って、それではノクターンノベルである。

 書いてみたいが筆力が足りない。

 ああ、でも、しかし!

 …………色々とお察しください。

 でも、賛同意見があると嬉しい。

 メッセージにてお待ちしております。





 そして、他の話もよろしく。



 更新中はこちら。

「転生したけどウダツの上がらない冒険者は、奴隷を買う事にした」

http://ncode.syosetu.com/n9583dq/



 ちょっとお休み中はこちら。

「クラガリのムコウ -当世退魔奇譚-」

http://ncode.syosetu.com/n7595dj/

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