表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女の代理人  作者: 春香秋灯
中央都市のエリカ
40/67

最後の中央都市のエリカ様のその後

 中央都市のエリカ様に昔助けた貧民が貴族となって求婚する、という話は、戯曲になり、本になり、と王国だけでなく、帝国へと広がっていた。

 帝国と王国の騎士の目の前での求婚劇に感動し、国王も、二人を祝福した。



 エリカ様は、それから夫に溺愛され、呼ばなくても、世話をされるほどだった。

 外に出ることが出来なかったエリカ様を夫自らが抱きかかえ、よく、領地の視察に回る姿が見られた。

 子どもが出来ない、と言われていたが、妖精の祝福から、二人の子どもに恵まれた。

 あまりの父から母への愛が重いことから、子どもたちは、辟易していたという。



 両足のないエリカ様は、妖精憑きであることから、度々、王国各地の聖域に訪れることがあった。

 その献身は、老いて病身となるまで続き、夫はエリカ様の傍を片時も離れなかったという。



 最後の中央都市のエリカ様の血筋は、時々、世界が灰色に見える子どもが生まれた。

 それは、妖精の悪戯だろう、と尊ばれた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ