最後の最果てのエリカ様のその後
最後の最果てのエリカ様は、帝国の皇女だとわかり、帝国に戻ることとなりました。
戻る時、エリカ様は王国に聖域の儀式のやり方を伝えました。
聖域の儀式がわかると、エリカ様という守り人が必要なくなりました。
五つの聖域は、儀式によって、綺麗に保たれるようになりました。
帝国に戻ったエリカ様は、しばらくして、亡くなったことが、王国に伝えられました。
帝国は、儀式ばかりで、貴族たちの心は歪んでいました。
領民を苦しめ、贅沢をする貴族たち。
そんな醜い貴族たちは、妖精憑きの皇女誘拐までしました。
妖精憑きの皇女は誘拐されましたが、妖精たちが助けてくれました。
妖精たちは、帝国は危険だったので、王国の、最果ての聖域に皇女を隠しました。
そうして、歪んでしまった貴族たちによって、帝国の聖域はすっかり汚れてしまいました。
最果てのエリカ様は、仕方がないので、帝国の聖域を全て綺麗にしました。
死ぬ時、最果てのエリカ様は言いました。
「儀式だけでは、聖域は綺麗になりません。
人の心が綺麗でないと、綺麗になりません。
誰かが犠牲になっていることを忘れてはいけません」
帝国は反省し、王国のことを許しました。