きっかけ
不定期投稿です。
私は天野月夜。
友達からはツッキーと呼ばれてる。
年は18歳、高校は中退して今はバイトで生活をしてる。
バイトで生活してるって言っても実家にいるから稼ぎは遊びに使ってる。
世間はきっとこんな私を見下してくるだろうけど・・・
しょうがないじゃん、なるようになったんだからさ。
きっと私はこの世界に愛されていない。
そう自分に言い聞かせるように考えると月夜は胸に刺さるような痛みを感じた。
月夜は考え込んだ気持ちをベットに投げつける様に横になる。
左腕を自分の頭の上に置いて月夜自身に語り掛ける様に小さな声でつぶやき始める。
いつからだろう・・・私が上手くいかなくなり始めたのは・・・。
決定的な瞬間は思いつかないけど・・・
私・・・この世界の人じゃないのかな・・・
愕然としない不安を胸に抱えるような感覚と共に
何かを思い出したかのように月夜はベットから体を起こして
自分のスマホを手に取り慣れた手つきで文字を入力していく。
異世界、経験、話・・・・っと
嘘か本当か分からないけど創作として見るのは好きなんだよね。
最近のアニメとかヒットしすぎっ、オカルト系の不思議な話どこだろう。
すると1つのサイトが月夜の心を引き付けた。
「この世界に祝福されない異世界人・・・?」
月夜は食い入るように「この世界に祝福されない異世界人」というブログを見る。
そこにはブログを書いている人が異世界人である事。
そして異世界からどうやってこの世界に来たのかがブログの記事に綴られていた。
月夜は何時間もの間そのブログと睨めっこをした。
この世界に祝福されない異世界人
この世界に来て21日目が過ぎた・・・。
こちらの世界の記憶は来る前から存在しているようで
言葉など常識は何の不自由もなく過ごせている。
ただ・・・親も自分も友達も・・・
同じ様で変な違和感を覚える。
それを親に伝えた所で病院行きな気がする・・・。
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数時間が過ぎて月夜は画面に頭を付けたまま寝ていた。
そこに携帯のアラームが鳴り始める。
うわうわ!っとっと!止まれ!
月夜は慌てて携帯のアラームを止めて急いで身支度を始める。
わわわ!バイトに遅れる遅れる~!
急いでバイト先に向かう月夜は急ぎ過ぎて階段を降りる際に足を踏み外してしまう。
人が落ちる大きな音をたてながら月夜は下の階に叩きつけられていく。
大きな音を聞いて月夜の母親が来た時には月夜は痛みからか気を失っていた。