崩壊2
そうだった、そう俺は妹に殺れたんだ。
なんか、目の前がボンヤリしてきた。
ここで終わりかよ。
ギィィ
カツカツ
誰かが向かってくる。
妹か?確実に殺しに来たか。
「これはこれは、ただの住宅街にしては匂うと思ったら死にかけが一人か」
何だこいつ、妹じゃ・・ない。
「ふむ、これも何かの縁か」
何言ってやがる。
さっきから意味の分かんないことを。
「あんた何だよ、見てないで助けてくれよ」
「ああ、いいだろう助けてやる・・だがその前に、少年・・童貞か?」
は・・・?
「何言って・・・」
「いいから答えろ少年」
「ふ・・ふざけんなよ!!助けろって言ってんのが聞こえn」
「答えろ」
静かにそして確かなる圧力をかけて彼?はそういった。
「・・う・だよ」
「ん〜?聞こえんぞ」
「そうだよ、童貞だよ!!!」
あまりの大声で言ったもんだから、
「ブフッグぼ」
「そんな大声出すから」
だ・誰が出させたんだよ・・。
「まあいい、その出血量からすると死ぬぞ少年」
「・・・・」
「だが、助かる方法はある。」
何・・?
「化物になれ」
化物だって、あの化物にだと?
化物それは、人が人の体が人というカテゴリを外れた者を言う。
これは、大半が無意識的になるものだ。
というのも、元は人体の防衛本能による進化なのだ。
だから、意図的になることはできないのだ。
こいつは、俺に奇跡を起こせって言ってるのか?
だとしたら
「フザケるなよおい、なりたくてなれるようなものじゃねぇだろ」
「なれるから言ってるんだ、馬鹿が、簡単にいえば私がなれる術を持っているということだ」
マジかよおいおい。
「貴様は生きたいか」
「生きたいに決まってる」
「そうかそうか生きたいか」
「だけど・・・」
(死にたくない)
(死にたくない)
(死にたくない)
だけど認めたら
「俺は化物にはなrーーーつッ!!!!」
いつの間に近づいたのかあいつの顔が目の前にあった。
「嘘だな」
え・・・
「少年、本音を嘘で塗り隠すなよ、言ってみろお前はどうしたい」
俺は・・・
「言いたくないか、まあ男だもんな、陳家だがプライドがあるか、なら言ってやろうお前は」
やめてくれ・・・
「お前は生きたいんだよ、今まで同じ人間を喰らって生きる化物になってでも、血を啜り糧にする化物になってでも」
ああ・・あああああ
「お前は人間でいられない
「弱い化物」だ」
「ああああああああああああ!!!!」
「ククク、で?ど う す る ?」
目が本当に見えなくなってきた。
認める認めるよ、俺は人間でいらない最低の人間だ。
「化物にしてくれ、俺を生かしてくれ!!!」
「契約はここに成立、いいだろう飲め啜れ我が血を」
そう言うとナイフか何かで手を切り裂いて床に落とした。
俺はすぐに飲もうとしたが、出血のしすぎで体が動かない。
体を芋虫のように無様に動かし血を啜った。
ズズズウウビチャピチャ
唾液を歯と歯の間から垂らしながら、舌で血を掬いあげ一滴残らず喉に通していく。
その血をまるで砂漠で見つけた水のように一滴残らず。
それを見ていた彼?は、
「クククク、いい舐めっぷりだぞ、あと私のことはこれからマスターと呼べ」
「ヤーマイマスター」
俺は安心と未体験の快楽に包まれながら気を放した。
やってきました。お決まりの主人公パワーアップイベントです。まあ強くなったっていっても人を軽く超えただけですけどねw。