回想2
今やっているのは世界史だ、俺の得意分野である教科である。
だが、今日はおじいちゃん教員の昔話らしい、このおじいちゃんボケてるらしくこの話をするのは25回目だ、もはや皆寝る態勢に入っている。
俺も暇だが寝坊している手前寝るのはどうかと思うんだ。
「教科書でも見とくか。」
そう言い本の開いた。
この世界は、おおよそ三つの勢力に分かれている。
一つ目は宗教国家ヴァチカン、ここはあらゆる宗教の中で群を抜いて信仰心がアツい、今は静まっているがいつ異教徒狩りを起こさないかと思うくらいに。
二つ目は最先端都市アンドロメダ、この都市は、名の通り最先端の科学技術を作り出している。
故にだからだろうか、兵器などの密売などの不祥事が引切り無しに起きている。
多弾頭独立目標再突入ミサイルを造ったのもこの国だ、おー怖い怖い。
そして・・三つ目は、俺がいるこの多国家連合共同体、数多の国が集まって仲良くしましょうっていう国だ。大丈夫かよそれでって思うよ俺は、今は何ともないがいつかズレるぜこの国。
「わしが若い頃、戦争に行ってだな・・・・・」
おお!そうだそうだ、およそ40年前にでっかい戦争があったんだ、たった一つの国に振り回された戦争がな。
その国の名は、
Letzt Batallion(最後の大隊)
おおよそ国の名前じゃないと思う、確かにそうなのだこれは国じゃぁない。
こいつらは、いきなり戦線布告をして周りの国を取り込んで戦争をけしかけてきたのだ、いいとこレジスタンスもどきだと思っていた誰もが。
だが違った、最初に激突したのはフェルミという国だった。
そこで奴らは、異常ほどの統率を見せてきた、烏合の衆ではできない統率力で。
勿論、フェルミも交戦はした。
だが一瞬だった一瞬で飲み込まれたBatallionという一つの生き物に。
それからその勢いを保ったまま四方八方へと軍を進めた。
これを、重くみた各国はヴァチカンとアンドロメダを筆頭に「最後の大隊」に総攻撃を仕掛けた。
後は、弱い者いじめだ、まぁけしかけてきたんだからしょうがないが。
その後に、弱い者同士が集まったのがうちの国ってわけだ。
キーンコーンカーンコーン
「うむ?もう終わりか、まだ喋りたかったんだがのぉ」
勘弁してよ。
「きりーつ、礼」
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「んーー終わったな〜」
「オーイ、ハインケル帰ろうぜ〜」
「ああ、分かった。ちょっと待て、用意する」
ふ〜何しに学校に来たんだか。
ろくに勉強もせずに帰ろうとしてる自分に思った。
我が妹はいったいどこに行ってるのやら、帰ったら説教しなきゃな。
めったにないイベントだからなこってりとやってやろう。
いかん、世界観の話全く終わらん。次もこの世界の特異性の話になると思います。はぁ〜早く戦闘シーンとか書きたい。