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弱い化物  作者: G1
12/13

初恋1

「はぁ〜・・・・・・・」


今俺は、人ごみの中を歩いている。

穴が空いてしまっている服で。

これ案外、すんごく恥ずかしいのだ。

だって、尻に穴空いてるんだぜ、羞恥心で死ねるよ本当。

何でこんな目にあってるのかっていうと、勿論マスターの命令であって。

この前の、仕事でボロボロになった服を見て言ったマスターの一言が始まりで。


「その服・・・・・新しいの買ってやるよ、今回のご褒美だ」


「えっ本当ですか!」


その時は、嬉しかった買ってきてくれるなんて、なんて良いマスターなんだろうって。

まあ、世の中って言うかマスターは甘くないって言うか。


「ホレ金、かってこい」


・・・・・・・・はい?


「まさか、俺が買うんですか」


「当たり前だろ、お前の服だ」


「こんなボロボロの服でいけませんよ!」


「私の知ったことではないお前の問題だ」


とこんな風にあしらわれて今に至るわけだが。

正直、皆様の目線がこっち向いてるのが肌でわかる。

あ、子どもの目を隠した母親が変態を見るがごとく去っていった。

もういや。

そう思い、路地裏の商店街に入った。

ここなら人の出入りも少ない。

さて、服屋服屋〜。


「ん?ここか」


そこは、路地裏にあるには洒落た店だった。

外装もそこまで汚くないし、中も外から見た感じでは綺麗だ。

こう言うのを穴場って言うんだろな、なんて思いながら店に入った。


「え〜っと、これとあれとそんでこれ」


もともと、ファッションセンスなどないこの身適当に選んで試着室に入る。


「ちょ・・・・まって・・そこ・・・」


なんか聞こえるが、店などでは静かにして欲しいもんだ。

皆サンも気をつけようね。

さっそく、ズボンを脱ぎにかかる。


「よいしょっと」


ビリっ


ボロボロのズボンは脱げずに破れた。


「よかったー外で破れずにいt」


「待ってていったでしょ――――――――!!!!!!」


シャ――――――――――――!


カーテンが開けられた。


「いあやああああああああああああああああああ」←(注意・主人公です)


「君のセンスだめよダメなのよ、神様がほったらかしても、私がほったらかさないわ!!」


「その前に、カーテンしめぇぇぇろおおおおお」


「なんで!!!!」


「ズボン履いてないから!!!」


「あ、ごめんなさい」


そう言うと、彼女は閉めてくれた。

そしてズボンを履こうとしたが、ない。

さっきまであったのに無いのだ。


「あ、そうそうあなたの選んだ服戻しておいたわよ」


「戻すなよ!どうやって取ったんだよ!あと、開けるな――――!!!」


「あ、ごめんなさい」


「はぁ、もういいや、君が選んだヤツ持ってきてくれよじゃあ」


「OK持って来たわよ」


「早ッ!何者あんた?!、後開けるな!!!」


「ごめんなさいホホホ」


絶対わざとだ・・・・・ふぅ着替えるか。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「どういいでしょその服」


「ああ、確かにいいが」


確かにいいんだ、俺がやるよりはいいセンスになっている。

だがその前に効かなくちゃいけないことがあるんだ。


「名前」


「えっ?」


「君の名前だよ、聞いてないだろ」


「そうだったね、言ってなかったね、私の名前はニナ、ニナ・マーブ」


ニナ・マーブ、その時名前を聞いて、俺の心臓が激しく強く一回脈動したのを感じた。


「あなたは?名前」


「あ、あぁ俺はh」


おーーーーい!ニナ―――――!!!!


「あっ、行かなきゃ待ち合わせしてたんだ」


そう言うと、彼女は呼ばれた方向に向かった。


「あ・・・ハインケル、ハインケル・サバリッシュ!」


「?」


「俺の名前!」


そう聞くと彼女は、にっこりとほほ笑んだ。


「また会おうね、明日にでも」


俺はその言葉に、喜びを覚えた。










彼女こそが、自身の滅びであるとも思わず。



更新遅くなりました。親族の不幸やら、風邪ひいたりしてましたので、申し訳ありません。これから、頑張っていこうと思います。

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