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 40ねんもたてば、それはあたりまえの話なのですが、なによりチート教授をおどろかせたのは、べんりな機械がいっぱい開発されており、人びとの生活がとてもゆたかになっていたことでした。


 そして、そのべんりな機械のおかげで、人びとは簡単にまほうのちからを使えるようになっていました。


 チート教授がゆび先に火をともすよりもはやく、火をおこせるようになっていました。


 チート教授が空をとぶよりなん倍も速く遠くへ飛べるようになっていました。


 チート教授がテレパシーを使うよりも遠くのお友だちと話せるようになっていました。


 それらを町の人びとは機械さえあれば、だれでもできるようになっていたのです。


 チート教授のように長いじゅもんをとなえて、たくさんのMPを使わなくても、スイッチひとつなのです。


 だれも40ねんもしゅぎょうしたチート教授のことにみむきもしませんでした。


 そして、これらの機械をはつめいした天才がハーレム博士でした。


 ハーレム博士は、女の子にモテモテな、とてもハンサムな人気者で、みんなにチヤホヤされていました。


 テレビにもひっぱりだこで、毎日なにかの番組に出ています。


 チート教授は思いました。


「ぼくが、だれにも見むきもされていないのは、こいつのせいだ」


 たんなる、しっとでした。

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