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起
俺は子供の頃、賢かった。だからすぐに自分がバカだと気がついた。
――チャールズ・マンソン
むかしむかし、あるところにチート教授とよばれた、まほう使いがいました。
チート教授には、まほうの才能がありませんでしたが山おくにこもって40ねんぐらいしゅぎょうして、がんばってまほう使いになりました。
「これできっと、町にかえれば、みんながぼくのことをチヤホヤしてくれるにちがいない」
チート教授はいきようようと山をくだり40ねんぶりに町へともどったのです。
しかし、町へともどったチート教授は、とてもおどろきました。
なぜなら町のようすがすっかりと変わっていたからです。