姉愛梨のヒミツ
次の日俺は机の上でひたすら悩んだ。
引き受けたのはいいが、まったくアイデアが浮かばなかったからだ。
そんなときに今はパートをしている愛梨姉さんが俺の部屋に
入ってきた。
すると、「栄ちゃんは今何をしているの?」と聞いてきた。
俺は、「携帯小説を書いているんだよ」と答えた。
すると姉さんはいきなり部屋を出ていなくなった。
しばらくすると姉は自分の部屋から自分のノートPCを持ってきた。
そしてIEを起動して俺に見せたのは某携帯小説のサイトであった。
そこで姉はある小説を俺に紹介した。
それは、「姉と弟ブラコン物語」というあっち系の小説だった。
俺は姉に言われるがまま読むとかなりあっち系の要素が
含まれており、俺には合わなかった。
読み終えたころ姉は俺に感想を求めてきた。
俺は正直に感想を述べた。
すると姉は、
「ひどい!栄ちゃんがそんなことを言うなんて!
わたしあなたのことが大好きでこの小説を書いたのに!」
姉が言った発言に俺は?となった。
今俺のことが大好きって言わなかったか?
それもおかしいが、もう一つおかしなことがあった。
この小説を書いただって?
俺はこの事実を受け止められなかった。
まさかあんなに清楚でモテモテでみんなにやさしい愛梨姉さんが
ブラザーコンプレックスの小説を書いていたとは!
しかし、驚くことにこの作品は某携帯小説ランキングで
月間2位を記録していたのだから。
しばらく物思いに更けていると姉が、
「栄ちゃんに頑張ってほしいからなんでも協力するよ!」と
言い残し姉は俺の部屋を出て行った。
俺は一応姉の小説のアドレスは記録しておいた。
それから一時間がたち、夕食の時間となった。
すると食卓の場で姉がまさかの発言をしたのであった。