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純粋で真っ直ぐな瞳が一番効くんだよ
「入学式長過ぎ!腰痛てぇ〜。」
「アハハ、新弥おじさんみたい!」
「あぁ!?失礼な奴だな」
「二人とも元気だな。それより…」
「咲人、大丈夫かな?」
「様子見に行こうぜ。」
式の途中に倒れてしまった咲人が心配だ。
よほど昨日のが精神的に来たんだろう。
俺らの傷は全然癒えてないってことか…
「咲人〜大丈夫?」
「「「「失礼します」」」」
「いや、黄泉!挨拶が先だろ!」
「ほら、お友達が来たわよ。」
保険医の人が咲人が寝ているであろうベッドの方へ行く。
「咲人大丈夫か?」
「…はい。」
顔色はマシになってるけどそれでもひどいな。
「ぎゅーってまたしようか?」
「ふふ、大丈夫だよ。」
黄泉の発言に驚いた。またってなんだよ。
ていうか、いつもなら「子供扱いしないでください。」って言うのに、やっぱり
「やっぱり、純粋で真っ直ぐな瞳が一番効くんだよ。」
「うお!」
隣で柩が俺の心を見透かすように言って来た。