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もうあんたの知ってる俺じゃない

新弥side

「新弥。まだ大丈夫だ。俺がいるから。家に帰ろう。」

「てめぇ、何言ってんだ!俺のこと半殺しにしておいて帰って来いだ?父親面してんじゃねぇぞ」

あの時の記憶ははっきりある。毎日のように暴力を受け、挙げ句の果てに殺されかけて...

「あの頃は悪かったと思ってる。母さんが死んで不安定だったんだ。」

母さんが死んで?何言ってる。

「聞いたんだ。母さんは死んだんじゃない、殺されたんだろ?あんたの手によって!!最低だな。」

「な!新弥お前もっと優しい子だっただろう?」

「昔の話だろ?今はちげぇよ。」

情はあるだろうけどあんたには湧かないよ。殺人鬼には...

「感情なんてとっくに捨てたよ。もうあんたの知ってる俺じゃない。」

昔は無理だっただろう。でも、今はできる。

きっと迷いなくあんたを殺れるさ。

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