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全部壊しておいて作り直せると思ったら間違いだ

咲人side

「咲ちゃん、何でそんなに変わってしまったの?」

「もっと優しくていい子だっただろう!」

「優しくていい子?決めつけんなよ。俺は、変わってねぇし、変わったって言うならそれはお前らのせいだろ?」

あの時、いつも勝手に理想の”咲人”を作り上げてちゃんとみようとしなかった。

近所の女の子といつも遊んでた。それなのにあんたら二人のせいで周りから冷たく言われて、あの子は最後に泣いていた。子供だから理解できなかったんだろう。

なぜそばにいてはいけないのか。

「あんたのせいで崩れたんだ。何もかも」

「咲ちゃん。確かに悪いことをしたかもしれない。けど!」

「しれないじゃなくてしたんだろ!!認めろよ!自分の罪も汚さも全部!!」

「咲人!!いい加減にしないか!」

怒鳴り散らしたのは父。あの時ニュースで見た以来、眠れないくらい憎くて、見たくもないのに、今ここにいる。

「いい加減にするのはあんたたちだろ!全部壊しておいて作り直せると思ったら間違いだ!」

手にある包丁をギュッと強く握る。

「なぁ、簡単に死ねると思うなよ。」


静かな夜に悲鳴はよく響いた。

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