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6:::お兄さん

ハァッ…ハァッ……………ハーッ…!




『ウォータードール』に着いた私はとりあえず街観光でもしようかな、と一人で街をぶらぶらと歩いていた。

街はどよーんとした空気に包まれている……なんてことは無く、意外と活気に溢れていた。もともとこのゲームの開始直後にもうログインしてる、なんて人間はみんなたいていゲームオタと言っていいほどのゲーム好き達ばかりだろう。そいつ等が始まりの街にこもっていられるはずもないだろう。それに、働かなければ借金が溜まり、自分から死に近づいていくことになる。


そんなことをぼーっと考えながら歩いていた私だが、先程から周りのプレーヤーからそそがれる視線に気付いていないわけではなかった。外面は普通に歩いてるだけだが、内面冷や汗ダラダラだった。

なぜ見られている!?

私なんかしたか!?

まさか…βだってバレたのか?…だとしたらまずいぞ…四方から一斉に狙われる可能性もある。どこか建物に入って様子を伺うか……。


チリンチリ〜ン

「いらっしゃい

 なにか用かい?お兄さん」

「すまない、女将さん。トイレを貸してくれ」


ふ〜っ…さすがにNPCの店にまで追いかけて攻撃はしてこないか…。なら、βだってバレた可能性は低いな…。















ん?

あれ?

ちょっと待て、何か違和感が……

さっき女将さんはなんて言った?

『なにか用かい?お兄さん』って…『お兄さん』??


ガチャッ

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと、女将さん!?」

「なんだい、お兄さん。お腹の調子でも悪いのかい?」

「女将さん、私は女だ!」


「………はっはっはっ!気に入った!こんな面白い人は始めてだ!」

「笑われた……orz」


なんでだ…?このゲームではそこまで男らしい外見にはしてないはず…背は高いけど。


「そこでだ、久々に私を楽しい気分にさせてくれたあんたを見込んでお願いがあるんだ」


ってこれ、、限定クエストじゃないか?

プレイヤーの中で一番最初にその条件を満たした者だけが受けられるクエスト、それは一度受けると途中放棄ができない厄介なクエストだが大量の金が手に入ったり、称号が与えられたり、たまにスキルが手に入ったりするようだ。

この世界でのスキルは、かなり貴重なものだ。身体強化などの簡単なスキルは戦闘をしてるだけで手に入るが、強いスキルはその強さに見合った代償を必要とする。その上、スキルを手に入れたプレイヤーは決してそのスキルの入手手段を漏らそうとはしない。みんな持ってるスキルなんて対して価値がないからな。


ーーーーNPCからのクエストを受領しますか?


ーーYes.


さっきの『お兄さん』のくだりは気になるが………限定クエストなんて、めったに受けれるもんじゃねぇし、受けとくべきだろ!

すみません、4の後書きでペロッとネタバレしとりました。自分でも無意識に。こえぇぇ!


そして更新しなさすぎすみません。さっきこの小説を思い出す為に自分で始めから読もうとしたら、小説トップにでかでかと[この小説は未完結のまま4ヶ月以上更新されていません]と出てて、運営さんに怒られた気分でした。超こえぇ…!

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