5:::これから
ポーン……ーーー安全地区『カラーズシティ』へ入りましたーーー
「…まだ、誰もここには到達していないか……、。」
まちへ入ったので周りを見渡してみるが、人っ子一人見えない。
結局あの後は約一日かけて黄色林を横断した。まったく、無駄に広いフィールドだ。
まあ、私がノロノロ散歩のように歩いていたことと、少しだけ道に迷ったことも関係してこの遅さだろうが。
このThirteenth Game内では基本、レベル帯の低い地区からそれよりも高い地区に入る時、フロアボスを倒さなければ入ることができない。しかし、一度誰かがボスを踏破し次のまちへ辿り着けば、そことそれまで踏破した各都市が『ワープループ』によって結ばれ、誰でも行き来が可能になる。
私は今、レベル帯の高い地区から低い地区へ移動してきたので、フィールドボスを倒す必要は無かった。
さて、遭難中も一応掲示板は確認していたので今の攻略度はだいたいわかっている。
今、βテスター達がぬけたプレイヤーは第二のまちまで辿り着いている。まあ、アレからまだ一週間だ。妥当なところだろう。
βテスター達は表立って行動している者は居ないようだ。それともまだ飛ばされたところから帰ってきていないのだろうか、。
βテスターについての様々な意見が飛び交うなか、掲示板で最も支持されたのはこの意見だ。
『βテスター達は自分たちだけ現実へ戻った』
『ゲーム内でβテスターを見かけたら殺してしまえ。アイツらは俺達を見捨てて自分たちだけ安全にゲームをしている』
『事実、俺達が毎日死の恐怖に立ち向かい攻略しているのに、アイツらはこのゲームに関する知識を独り占めし、攻略の手伝いもしない!』
と。
もちろん、βテスターは安全になった訳ではない。もしかしたら死に戻りし、始まりの町から出られなくなっている人もいるかもしれない。
しかし、こんなことを書かれては出て行きたくはないだろう。ゲーム内で本当に死んでしまうのかは分からないが、わざわざ殺されに行く人はいない。
ここではβテスターだと言うことを隠した方が利口だろう。誰だって死にたくはないのだから。
「ーーーさて、どうするかなぁ」
とりあえず、第二の町『ウォータードール』へ行ってみようか
今回はゲームの説明みたいな感じになってしまいました
この小説は行き当たりばったりで書いているので、続きが浮かばない!という状況に陥り、更新に時間がかかっています。
まあ、あまり焦らずゆったり書いていこうと思っているのでその辺はご了承ください。
次回はちゃんと物語がすすめばいいなぁ〜