3:::最初の戦闘
「さてと…、見たこと無い所だなぁ……結構レベル帯高いとこに飛ばされちゃったかも?」
まぁ、いいか
そう思ってとりあえず歩き出す。動かなければ、何も始まらないから。
背後に何かの気配を感じた。振り返り様に予備のナイフを振るう。
……当たった、けど。なんか…ぐにゅって感触だった……。
目の前に居たのは、ショッキングピンクのスライムだった。
「……………………ぇ、」
ぴんく……ピンクのスライム!?
え!?スライムって確かプレイヤーが一番始めに倒すモンスターだよね!?
でも、『始まりの町』の隣の地区に出るスライムは緑だったはず……。
それに、β版のときにはピンクのスライムが居るなんて情報は確認されてなかった。ということはここはβの最前線だった侵入可能レベル30、推奨レベル35以上の『無限の砂漠』よりもレベル層が上だ。
そんなことを考えている間にも目の前にいる目に痛いピンクが攻撃をしてくる。
「っ!」
早い。一瞬遅かったら、もろにくらっていた。
緑スライムはそりゃもう弱かった。攻撃は余裕で避けれたし、万が一当たったとしても効いてないも同然だった。
でも、このスライムは…数倍、いや数十倍の威力とスピードだ。
なんとか攻撃をナイフで受け流す。まずい、当たったりしたら動けなくなるかもしれない。武器を変えなきゃ。
一旦距離をとりポケットの中を探る。……あった。
[Thirteenth Game]には大雑把な職業選択しかない。職業選択とも言えないくらいだ。
戦闘をしたいか、したくないか。プレイヤーはそれしか決められない。
あとはシステムが勝手に決めていくのだ。
したいと選んだ人は戦闘士、ハンター、剣士、魔術師、などだ。
したくないと選んだ人は武器屋、防具屋、商人、薬屋、農民、などがある。ちなみに農民はレア職だ。
ランダムで決められていくので人によりけり。しかし、なぜかその人にあった職業にあたる。
その職業ごとに武器が決まる。しかし、その武器は固有武器と呼ばれ、職業は同じでも人により少しずつ違い、本人にしか装備できない。
私のレストは、二丁銃。
職業は、『見る者』。私は弱点を見つけることができる。
ピンクスライムに向け、両手の銃の引き金を引く。
目標はスライムの核。
私の銃は実際とは違い、威力はそのままで反動は99.3%カット、弾切れは無しだ。なんて狡い武器だ、と始めは思った。
スライムは弱点である核を破壊されたため、ピンクスライムの上に出ていたHPバーが見る見るうちに減っていき、その後白い光をまき散らし消滅した。いくら早かろうが攻撃力があろうが弱点を突かれてしまえばそれで終わりだ。
この『見る者』はレア中のレア職だ。
このゲーム内には13個のスーパーレア職と呼ばれる、各職一人ずつしか付けない職業がある。その中の一つがこの『見る者』である。
βテストの始めの時は使い方が分からなかったため、クズ職に当たったと嘆いていた。しかし蓋を開けてみれば戦闘においてこれほど優位に働く職は無いんじゃないだろうか。
弱点を見つけてしまえば後は二丁の銃を駆使し、そこを重点的に攻めれば良いだけだ。
今回のスライムは丁度コアにクリティカルヒットしたからよかった。
でも次はそんな上手くはいかないだろう……
狙ったように背後の草影がガサリと揺れた。
※私は銃の知識がありません。なので今回は結構適当な感じに書かせて頂きました。ごめんなさい。
なんか…チートだねぇ…この主人公ちゃん…。でも気にしません!
今回の戦闘はなんだか楽に終わっちゃいましたが、ただ単に運が良かっただけです!というか諸々の説明で意外と字数がかさみ、私が力尽きました。申し訳ない…。。
ちなみに主人公まだ男になったと気付いてません!もうさっさと気付けよって感じですよねすんません。多分次回あたりで気付いてくれるはず!あはは
そしてなんかもう既に本編一旦中断してβテストのときの話書きたい感じです。でももうちょっと頑張ります。
意見・感想・誤字脱字等ありましたらお願いしますm(_ _)m
主人公の名前[Red]から[Rei]に変更しました。