夏休みが劇的に!
素人!
だからカオスになる!多分!
それだけ注意してください!
あと気まぐれ更新!
第0話 プロローグと前書き
いきなりで申し訳ないが、僕の様な人間の世界は決して広くない。知り合いは両手を使えば、数を数えるのに事足りるし、趣味いう趣味もないし、世界に羽ばたくような夢ももってはいない。
つまり、平凡。
いいかえれば、小市民。
もっというなら、モブキャラ。
きっとそんな僕はこのまま、何も変わらない日常を過ごしながら高校を卒業し、大学を出て、就職し、結婚し、こどもが生まれ・・・・・死ぬ。
いつも、そう感じてる。
多分、日常に流されて時間に押されながら、ただただ生きている様な人間の世界なんて、所詮は程度の差こそあれ決して広くはない。
だから、そんな僕たちたちは夢をみるんだと思う。
例えば、テレビ越しのアイドルが自分なら、アニメの主人公が自分ならなんて、そんな風に。
そんなこと、あるわけない。
あろうはずがない。
けれど、わかっていても止められない。
だってそれが平凡である僕たちにとっての唯一、非現実な部分で自分たちの世界が広がっている瞬間だから。
だけど万が一、いや億が一、その想像や妄想が現実におこってしまったら僕らのような人間はいったいどうなってしまうのだろうか……。
今からの話は、そんな疑問をあっという間に解決してくれると思う。
なぜならこの物語は、この平凡という字を体現したような僕が、夏休みに体験した話を日記を見ながら当時あった事件や出来事を思い出して綴るのだから。
それじゃあ。長い長い前書きはここまでにしておいて物語を綴ろうか。
でもあれか、前書きだけだと締りわるいかな?
じゃあほんの少しだけプロローグをかこうかな・・・・・
その非現実は非常識なまでに唐突に!突然に!突如!やってきた。
やってきてしまった。
もちろん、アイドルにスカウトされた訳でも、特殊な力に目覚めた訳でも、異世界に転生したわけでもない。
もしそうなら、僕のテンションは今頃何百光年先に飛び上がってしまっていたことだろう。
しかしもって世間や神様や仏様やその他もろもろの何かは凡人やモブキャラには優しくない。その証拠に今の僕のテンションは地べたをはい回るように低い。
なんと。
父親が離婚届けを置いて失踪したのだ。
ちなみに、出ていったんじゃない、誰にもなにひとつ語らず、置手紙とかもなしに失踪したのだ。
し・か・も夏休みの初日に・・・・・
うん。
もう、何ていうか。
やってられない。
7月25日
城田織人15歳。高校一年生
夏休み初日。