ナナちゃんと猫
8/31おお、日刊ランキングの一位に入っていました!
ありがとうございます (*^-^*)
ナナちゃんがお散歩をしていますと、にゃーにゃー悲しそうな声が聞こえてきます。
「どこからかな」
どうやら頭の上からみたい。
見上げてみますと、大きな木の上に白い猫がいました。
「にゃーお」
「こまったわ」
木の下には女の人がいます。
「シロー、下りておいで」
(きっと飼い主さんだ)
シローちゃんはどうやら下りられなくなったようです。
ナナちゃんは助けてあげることにしました。
だってナナちゃんは猫とお話できるのですから。
まずナナちゃんはすました顔で木に近づきます。
それから猫に声をかけます。
「うわぁ、そんな高いところまで登ったの? すごいねー、カッコイイ」
シローちゃんは目を丸くしました。
今です。
「きっと下りるのもカッコイイんだろうなぁ、見て見たいなぁ、ツメをしっかり木に立てて下りてくるところ!」
シローちゃんがおそるおそる枝の下を
見ています。
「強い猫なら絶対にできるんだよ」
ナナちゃんの声にはげまされて猫は一足ずつふみ出して、とととっと地面に着陸しました。
「ありがとう!」
女の人がニッコリしてくます。
でも‥
「シロー、ママと帰ろう?」
「シャー!!」
シローちゃんはすっごく怒っていました。
「何かあったんですか」
ナナちゃんは不思議に思いました。
この飼い主さんはいじわるなんかしなさそうなのに。
勇気を出して聞いてみます。
「心配かけてごめんね、私がしばらく留守にしてたから、忘れられちゃったみたい」
お姉さんは悲しそう。
ナナちゃんは大きな声で言いました。
「そんなことないよ。シローちゃん、お姉さんに会えなくて、さみしかっただけだよ。置いて行かれたのを怒ってるだけだよ」
普通の人は、なぜかそんな簡単なことも分からないんです。
「そうなの?」
お姉さんはびっくりしています。
「そっか‥シロー、さびしくさせてごめんね」
お姉さんはナナちゃんの言葉を信じてくれました。
シローちゃんはお目目をパチパチさせています。
ナナちゃんもシローちゃんに話しかけました。
「お姉さんもシローちゃんに会えなくてさみしかったんだって。まただっこさせてくれる?」
「みゃー」
シローちゃんはお姉さんに近づきました。
お姉さんはシローちゃんをやさしくだき上げます。
シローちゃんはお姉さんの腕の中でグルグル言います。
「良かったぁ」
ナナちゃんとお姉さんは顔を合わせて笑いました。
絵本風にしましたが、猫との会話部分は経験談です。
ペットは大体飼い主の言葉が分かるので
後は猫に合わせた言い方ができるかどうか。
モフモフ好きは試してみて下さい!