1話、迷宮
初作品なので多目に見てもらえると助かります
「どこだここ」
気づいたら薄暗い中世の魔女の部屋みたいなところにいた、先程まで何をしたいたのか全く記憶にない、何故ここに居るのか、それも分からない
目の前にある古そうな本を読む、何か分かれば良いのだが....
「どういうことだこれ」
一通り目を通した、ふざけた中身だ意味が分からない
本の内容とは「右手にドアが見えるだろう、その迷宮を攻略せよ、それまでは帰れない、君は君自身を複製し操りそこへ赴くことになる、やってみれば分かる、この本は必要になれば情報を開示するだろう、逐次確認するように」というものだ、もっと長ったらしくお堅い言葉使いだったが
部屋を見渡す、右手のドアの横には窓には板が打ち付けてある、隙間が少し空いている、少し覗く....
まさに創作物のダンジョンそのものだ、1歩も踏み入れたくないはずだが何故か魅了されてしまう
あまり見ていては不味い気がしたので目を逸らす、打ち付けてある板の釘に目が行った
やけに輝いてる、ただの鉄や金銀では感じたことが無いのか謎のオーラを感じる、持って帰ったら高く売れるんだろうなと思う
取れないものかと思うが釘抜きがないので大人しく諦めることにする
この部屋には他にはソファとテーブルと使い用途の分からないまるで魔女が使うかの様なでかい鍋と植木鉢しかない、これ以上居ても仕方がないだろう
そう思い扉のドアノブを掴んだ瞬間、目の前に本が飛んできた
「なんだこれ...俺のステータスってか?」
飛んできた本は自動でパラパラとめくられ左のページ俺の顔とその下に職業「死体漁り」と表示され右のページにはスキル「死体漁り」「コレクター」「直感」と表示されていた
そして少し下に職業ボーナス「全行動に5%の行動ボーナス」と書かれていた
バカにされているのだろうか...
スキルというものが分からないどういうものだろうと思った瞬間ページがめくられる
「死体漁り
死体を漁る場合死体が生前持ったいたものがひとつランダムで出現する」
「コレクター
別の空間に繋がる倉庫へ自由に物を行き来させれる」
「直感
直感」
と表示されている、不親切だ
扉をくぐり抜けた、本はふわふわと浮かんで着いてくる、どういう原理で浮かんでるのだろう、不思議だ
そういえば何故勝手にページがめくられたり字が浮かび上がるのに違和感を感じないのか、寒気がした
知らぬ間に気絶させられてVR機器でもかぶせられてるのだろうか、恐ろしい
ある程度進んだところでT字に差し掛かった
右へ行くべきか左へ行くべきか、こういう時は大抵右一択と決まっているものだ喜んで右へ行かせてもらおう
右へ曲がると人の白骨死体があった、スキルに死体漁りなんてものがある時点で覚悟していたつもりだが....結構キツイものだ
骨になっているということはここは少なくとも3年くらい前から人が行き来しているのだろう、人と交流があれば良いが....あまり信用するべきではないだろうな
スキルを使った、そしたら所謂ショートソードが出てきた
出てきたのだ、空中からポロッと落ちてきた
その剣を1振り、2振り、剣を振る感覚を覚える、思ったより降りやすいというのが感想だ
コレクターのスキルを使おうと思うが使い方が分からないから心の中でスキル「コレクター」を使うと願う、その瞬間映画等でよく見るワームホールみたいなのが出てくる、インタース〇ラーで見たなこれ...
剣を入れると抵抗なくスっと入っていった、手を離すと最初からなかったかのように手が軽くなる
流石に手ぶらは怖いので剣は持っておきたいと思い手で探ると剣の持ち手を丁度掴む
取り出し自由の様だ、まるで四次元ポケットだ