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言霊  作者: ポンカン牡丹
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第九話 修学旅行4

「とうとう来てしまったか、今日という日が。さよなら昨日までの俺。初めまして今日の俺」

「ああ。共に行こう秘密の花園へ」

(……)

「だがそのためには階段に鎮座している無粋なあいつらをどうにかしなければいけない」

「あいつらには人の心はないのか」

「お前も行くよな? 田中」

(……)

「そうかそうか行きたいか。そうだよな。田中も男だもんな。千載一遇のチャンスだもんな」

(……)

「木嶋! てめえはそこで反省しとけ!」

 木嶋君が部屋の中央にあった大黒柱に体を紐で結ばれている。

「なあ木嶋、今からでも遅くない俺らと一緒に行こう」

「僕はそんな悪魔の囁きには乗らない」

「てめえなに善人の集まりのA組みたいなこと言ってんだ。俺たちは叡智のH組だぞ」

(B組だけどな。バカのB)

「そんなに見たいのか? いつも学校で見ているじゃないか」

「なに言ってんだよ。見たいだろ。制服じゃなくて寝間着姿に興奮するんだろ」

「前野お前分かってんな」

「吉野」

 熱く抱き合う二人。

「グハッ」

 突然木嶋君が吐血した。

「どうした木嶋?」

「ハアハア。あ、危なかった。危うく逝ってしまうところだった。強烈な一撃だった」

「木嶋、お、お前」

(木嶋君そっちのけが)

「お前本当は俺たちと一緒に行きたいのに口から血が出るほど舌を噛んで我慢を」

(い、一緒に逝くなんて。ハアハア)

「俺たちが悪かったよ。今日はもう寝よう」

「グハッ」

「「木嶋~」」

 その日木嶋君は逝ってしまった。


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