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言霊  作者: ポンカン牡丹
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第一話 言霊

 みんなは言霊というものをご存じだろうか? 

 言葉には不思議な力が宿っていて、口に出したことが現実に起きてしまう。一回や二回なら偶然だと考えるかもしれないが、それが何十回、何百回と続くとさすがにおかしいと思い始める。言霊なんて、ないないと思う人もいるだろうが実際に言霊は存在する。


 では、試しに俺の前の席に座っている授業中にもかかわらず堂々とよだれを垂らして寝ている前野君に言霊の存在を証明してもらおう。

「寝ている前野君にチョークが飛んできて額に当たる」と俺は小声で言った。


 次の瞬間

「痛っ⁉」という大きな声が教室中に響く。

 前野君は自分の額に手を当て、なにがなんだか分かっていない様子だ。

「すっ、すまん前野。手が勝手に。だが授業中に寝るのはよくないぞ」

 古典の渋谷(しぶや)先生も驚いている。


 当然だ。俺が言ったことはできるだけ自然な状況として再現される。前野君にチョークが飛んで来ると言えば、チョークを持っていた渋谷先生が寝ている前野君のことを注意するためにチョークを投げるという比較的自然な状況で再現される。予想通りだ。


 これでみんなに言霊の存在が信じてもらえただろう。チョークを飛ばして額に当てるなど漫画のようなことが起きたのだから。もちろん、現代においてそのような行為は問題になりえるので、この後問題にならないように口に出して調整した。


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