88 魔術師
「おーい爺さん、ルドガー爺さん大丈夫か!?」
土煙舞う通り中から煤けた顔を出すのはグリエロである。その視線の先には杖を突く小兵の老人がいる。こちらも煤けているがすました顔のルドガーである。
「おや、グリエロさん。ご無事でしたか。」
「おう、なんとかな。爺さんも元気そうだな。」そう言いながらグリエロは顔をしかめる。爆風で吹き飛ばされ、仲間と散り散りになり、オークにオークハイがウンドの街に雪崩れ込んできてからの混乱は目に余るものがあった。
二度目の城壁の破壊から大量のオーク共が流れ込んで来ただけではない。そこかしこに異様な魔力を持つものを感じる。魔族だ。
戦闘にあたっている冒険者達もそうなのだが、それ以上に避難誘導にあたっている子供達が心配である。ここまでの急襲は予想だにしていなかった。厳しい戦いになる事は分かっていたが、あのブランシェトの結界がこうも容易く二度も破壊されるとは予想だにしなかったのだ。
今まさに漸くルドガーと合流できたが、まだ他の面々の安否はわからない。ロンの行方も心配だが後方支援をしているエルザの事も心配である。ここの道中でもウンドの住人を何度か助けたが、これを見るに後方支援を担っている者達にも混乱が生じている筈だ。子供達もエルザも無事であれば良いが。
グリエロの感情を察してかルドガーはくるりと踵を返し振り返るとあえて明るい調子で口を開く。
「グリエロさん、わかっていますよ、ロンさんを探しに行きましょう。心配には及びませんよ、なにせ私たちの技を仕込まれた弟子なんです。そう簡単にくたばりませんよ。」
心の中を見透かされたグリエロは苦笑する。
「もっともだ。俺が右往左往してちゃいけねえな。さっさと仲間と合流してこのクソッタレな状況をひっくり返さなけりゃな。」
そう言ってグリエロはくたびれた笑顔を浮かべるが、ルドガーはそうではなかった。
「その前にちょいと一仕事しなければいけない様ですよ。」
耳を器用にひくつかせるルドガーは地面を突いていた杖を逆手に持ちいつでも抜刀出来る姿勢をとる。
「なんだ。なかなか鋭い爺いがいるじゃあないか。」
冷たい声を響かせながら霞の中から湧き立つように人影が浮かび上がる。分厚いローブを纏っているがひと目で人間では無いとわかる。目深にかぶったフードから見える冷酷な紅い双眸と額から生える捩じくれた角。魔族である。
「霞に隠れてお前らの首を捻じ切ってやろうかと思っていたが、そう簡単には行かなかったようだ。フフフ… 楽しませてくれるのかな?」
そう言って魔族はゆっくりと諸手を上げる。その手先の空気が目に見えて凍っていくのがわかる。
それを見てグリエロが小さく吐き捨てるようにつぶやく。
「氷の魔法の使い手だ。こいつは厄介だぜ。」
グリエロが渋面を作るのももっともである。グリエロも歴戦の戦士であり、魔法使いとの戦いも心得ているのではあるが氷の魔法を使う黒魔導師となると少々勝手が違ってくる。
高威力の魔法を扱うには魔力に魔力を重ね威力を増幅させていくもので、簡単な例で言うと炎の魔法などは魔力を注ぎ込めば注ぎ込むほど魔力運動が増大しその熱量を大きくしていくものなのである。それは大地の魔法であれ風の魔法であれ、しいては回復魔法であれ同じ事なのである。魔法運動の増大がその効果の大きさを決める。
しかし氷の魔法は少し力の方向性が違う。魔力に魔力を重ね魔力運動を減衰させねばならないのである。通常、魔力は熱量を持つ力の発露であるので魔力を込めれば魔力運動が増大して威力が上がる。しかし氷の魔法は熱量を奪い対象を凍りつかせるものである。魔力を込めて魔法運動を減衰させることによって成り立つ。通常魔力を込めて増大させる力を減衰させ物体の運動を止める力なのである。
ある意味で言うと氷の魔法は通常の物理法則を捻じ曲げる力の行使なのである。それ故に高度な魔力操作の必要なものであり、それだけ使い手も少ない。
氷の魔法使いというだけで高位の魔導師だと言う事がわかる。手をかざすだけで目の前の空間を凍り付かせるという事は、それだけ魔力が高く魔力操作が卓越している事を示している。
氷の魔法を行使する黒魔導師の魔族。それだけで犠牲を強いる者ヒーシ・ウフラマアンよりも厄介な相手である事がうかがえる。そう簡単にここを突破出来はしないだろう。
そうこうしているうちに件の魔族の指先から鋭く大きな氷の刃が無数に生成される。
「チッ」とグリエロが舌打ちするや無数の氷の刃がグリエロとルドガーに向けて打ち出される。
その刃をグリエロとルドガーは次々と自身の剣と刃で打ち落としていく。それを見て魔族は笑みをこぼす。
「中々やるじゃないか。なまなかな武器では打ち落とすどころか私の刃に触れただけで凍りつき砕け散るものなんだけどね。なるほど、お前達珍しい得物を持っているね。そっちの野暮ったい男は何か高度な加護を受けた剣を持っているし、そっちの爺いは……驚いた、それは日緋合金の刃だね。そんなモノを持っている人間がいるとはね。」
そう言って驚きつつも楽しそうに笑みを浮かべる魔族は目深に被ったフードを取りローブを脱ぎ捨てる。そこにはスラリとした体躯を覆うスケイルメイルを身に纏った目鼻立ちの整った魔族の女がいた。
「我が名はラドガ。お前達は他の人間と違って気骨がありそうだ、少し本気で相手してやろう。」
そういうやラドガは再び氷の刃を打ち出してくる。グリエロはそれを体捌きで躱しつつラドガに向かい駆け出す。瞬時に間合いを詰めたグリエロは上段からラドガに向かい剣を振り下ろす。
しかしラドガの足元から氷の柱が迫り出してくるやグリエロの剣を弾き返す。即座に体勢を立て直し二の太刀を繰り出そうとするグリエロであるが、今度はグリエロの足元から次々と氷柱が迫り出してくる。
瞬時にその場を飛び退き氷柱を躱すがラドガとは再び距離が空いてしまう。
そしてグリエロに休む間も与えずに足元から鋭く尖った氷柱が次々と飛び出して来る。グリエロはそれらを躱し、剣で砕きラドガの攻撃を避け続ける。
「クソ!きりがねえな!」そう毒づいてグリエロは氷柱を躱し続ける。大きく飛びすさり力いっぱい剣を振るう。
「ハハハ、無様だね!しかしいつまで躱し続ける事が出来るかな?」
そう言ってラドガはグリエロを嘲笑する。当のグリエロは大仰に氷の柱を躱し砕いている。その形相は必至といった体であたかも窮地に陥っているようである。そうあたかもである。
ラドガは悦に入りグリエロの足下から氷柱を突き出しているが、ふと同行していた老人がいないことに気がつく。一見すると杖をついた盲目の老人であるし脅威では全く無いと思っている。ともすれば氷柱の攻撃に巻き込まれてとっくのとうに命を落としているとさえ思っていた。
だがどの氷柱にも刺さっていない。そそり立つ氷柱のどれかに串刺しになっているはずなのだが。
その時ラドガの背筋に悪寒が走る。動物的本能とでも言おうか、それが警鐘を鳴らしたのである。その刹那、首筋に冷たいものが当たるのと自身の身を魔力の氷で覆うのはほぼ同時であった。
キィンと高く冷たい響きが辺りに響き渡る。ラドガは全身を氷の鎧で覆っている。ただ首筋には鋭い亀裂が走っていた。
「魔族ってのはどうもなかなか勘が鋭いですねぇ、今の間合いでしたら素っ首落とせると思ったんですがね。」
そう言ってルドガーは逆手に持った刃を鞘に収めると何食わぬ顔をして仕込みの杖を突く。相対して驚愕の表情でいるのはラドガである。一瞬何が起こったのか分からないでいたが、首筋から鮮血が噴き出すやグリエロを追うのに夢中であったところを隙を突かれたのであると気がつく。慌てて鮮血滴る首筋に氷を纏わせ止血をする。そこでグリエロがしてやったりと不敵に笑っているのを見て自身が罠にかかっていた事に気がつく。グリエロは氷柱に追われていたのでは無くラドガの注意をひき、慌てふためいていると見せかけ油断を誘っていたのだ。あと一瞬ルドガーがいないことの違和感に気づかなければ首が胴体から離れていた。蔑んでいた人間に裏をかかれ恥辱を味わわされたとラドガは表情を歪ませる。
「貴様ら低劣な猿のぶんざいで私に傷を負わせたな。許さんぞ、絶対零度に粉微塵にしてやる!」
そう言うやラドガの周りの空気が凍りついていく。今度はグリエロとルドガーが顔をしかめる番だった。魔族は基本的に人間を下に見ているので油断をしている者も多い。ヒーシ・ウフラマアンもそうであったし、その油断がヒーシの敗北を招いている。魔族は基本的に五百年前の人間達しか知らない。当時エルフと共に魔族と戦っていた人間は数こそ多くあれど然程の脅威ではなかった。まだまだ脆弱な種族だったのである。しかしそこから五百年の間に人間は技術を磨き力を高めてきた。それは種族としての弱さ故である。そんな事は考えも及ばない魔族は人間は弱く強靭な魔族にとっては取るに足らないという驕りが自らに油断を誘っていた。
しかし傲慢さを取り払い油断せず驕りから目を覚ました魔族は脅威である。なぜならば強靭な肉体と高い魔力を誇っているからだ。隙をついて倒せなければ後は厳しい戦いが待っているのは道理である。グリエロたちの渋い顔はそのためである。
「おうおう奴さんを本気にしちまったみてえだな。爺さんの今の一撃でやれなかったのが痛えな。」
「面目無いです。私もあの間合いでは獲れると思ったんですがね。魔族ってのは一筋縄ではいかないものですね。」
「爺さんが謝るこたぁねえよ。あの一撃を躱せるとは俺も思わなかった。もっと俺に惹きつけておくんだったぜ。」
「なんだ貴様ら、あたかも私を倒す気でいた口振りだな。低俗な猿どもに私が倒せるはずが無いだろうが!身の程を知れ!」
ラドガは不快感を露わにし怒りに顔を歪めるや、自身の周囲に巨大な魔力の氷の刃を何十本と浮かび上がらせる。だが氷の刃はグリエロ達に届くことはなかった。何故ならその氷の刃が凍りついたからである。ラドガの驚き大きく見開かれる目の前で凍りついた氷の刃はキインと高い音を立てて粉々に砕け散る。
粉雪のように舞い散る氷の粒子の先には上級上位の黒魔導師タスリーマ・ヴァレリア・グリーノがいた。
「冷たく歪な魔力を感じたから来てみれば魔族の女がいるなんてね。」そう言ってふらりと現れたタスリーマはグリエロとルドガーの元に歩み寄ると、くるりと踵を返しラドガに向き直るや氷の矢を放つ。
タスリーマの放った氷の矢をラドガは事もなく、同じ様に氷の矢を放ち打ち返す。ラドガの放った氷の矢を一瞥したタスリーマは冷たい視線でラドガを睨みつける。
「やっぱりね… この歪な冷気の魔力、あんた僭称者ラドガ・ネヴァ・タラカーノヴァだね。こんな所で会えるなんてね。」
「なんだいお前は人間のくせに私を知っているのかい!? しかし私はその二つ名で呼ばれるのは嫌いなんだよ。それは知らなかったのかい?」
そう言ってラドガが怒気を孕んだ笑みを浮かべ自身の周りに鋭く尖った氷の柱をいく本もそびえ立たせる。
「フン!そんな事は知ったこっちゃないね。私はアンタをぶっ殺さなきゃいけないってだけなんでね。」
そう言うやタスリーマの周囲の空気もキラキラと凍りついていく。ラドガとタスリーマの間の空気が見る間に凍りつき常人には耐えられない様な温度になってゆく。グリエロがくしゃみを一つしたところでタスリーマが口をひらく。
「グリエロにエドガー、あなたたち二人はここから離れてなさい。巻き込まれて凍死してしまうわよ。」
「つってもよタスリーマ、お前さん一人で戦おうってのか? 相手は魔族だぜ。」
グリエロがそう言うやタスリーマの指先が凍り始める。それを見てグリエロはタスリーマに駆け寄ろうとするが制止される。タスリーマは振り向く事なく言葉を続ける。
「心配しなくても良いわ。知っているでしょう、私は氷結魔法の使い手よ。身体が凍ったところで問題ないわ。何よりこの女の氷の魔術を破れるのは私しかいないわ、ここは私に任せてあなたたちはあなたたちが成すべき事をして。」
タスリーマがそう言うや凍りついた指先がみるみる元に戻っていく。それを見たグリエロは感嘆の息を吐くが、うらはらにラドガの眉根は訝しげにひそむ。
「さあ、行きなさい!」タスリーマがそう一喝するとグリエロとルドガーは黙って頷くと踵を返し走り出す。
風の様に矢の様にその場を去った二人を確認するとタスリーマはラドガに向き直る。先に口を開いたのはラドガの方である。
「あなた、私の氷呪を解呪したわね。これ私の個体呪法なのよ、いくら氷の黒魔法を使えるからって魔族はおろか人間如きが一瞥してそう簡単に解法出来る呪術式では無い筈だけど。」
訝しげな目でタスリーマを睨むラドガに彼女は冷たい侮蔑の視線を送る。
「あなたの事はよく知っているわよ、僭称者ラドガ・ネヴァ・タラカーノヴァ。氷の魔力を持つクソ魔族って事をよく知っているわ。」
タスリーマはそう吐き捨てるように言うやその身にラドガと同じく氷の魔力を纏わらせる。驚いたのはラドガである。訝しげに顰めていた眉根を驚きの形に変える。
「どう言うこった⁉︎ その魔力の波動は私そのものじゃないか!なぜ私と同じ氷の魔力を纏っているんだ?」
「フン、アンタが浅はかで軽挙妄動なクソ魔族だからだよ。」そう吐き捨てるとラドガの表情が怒りに歪む。
「なんだとこのアマ!」怒りを露わにするラドガに向かってタスリーマもまた怒りを露わにする。
「五百年前アンタが氷塊の呪縛で氷漬けにした村を憶えているかい? 」
「憶えてるも何も、あの時ゃ手当たり次第に人間の村を凍り付かせていたからね。いちいち憶えちゃいないね。」
「そこが浅はかだって言うのよ。あなたのお陰でどれだけ多くの人達が犠牲になり被害を被ったか想像もしてないでしょうね。でもアンタがそこら中の町や村を氷漬けにしたまま魔界に引っ込んだお陰で私達の一族は氷塊の呪縛を研究することが出来た。長い時間をかけて代々私の一族がアンタの呪いを解析し続けたのよ。」
タスリーマはそう言って掌を翻し指先をついとラドガに向けると、ラドガの手がみるみる凍りつき青白く生気を失い始める。ラドガは煩わしそうに手を振ると凍りつく自身の手を元に戻す。青く血色の失われていた手は見る間に生気を取り戻したがラドガの顔色はすぐれなかった。
「小娘、お前私の氷呪の戒めを操ったね… どう言うこった、これは私にしか使えない呪縛だよ。」
「だから代々私の一族が解析し続けたって言っただろう。アンタの魔力は五百年の間、今もなお研究され続けている。さっきの氷塊の呪縛は私が百年前に解読し終わっているんだよ。」
そう言ってタスリーマは両手で印を結ぶとラドガの足元から鋭い氷柱が何本も迫り出してくる。その氷柱もラドガは即座に解呪し粉々に砕いてしまうが、その顔色は晴れない。
「アンタの氷の魔力は全て解読したわ。アンタが氷漬けにした町や村も全て開放したわよ。アンタの氷の黒魔術は全て操れる。あとはアンタを滅ぼすだけよ。」
タスリーマは常人では御しれない程の氷の魔力を身に纏いラドガを睥睨する。対して渋面を作っていたラドガはやにわに嬌声をあげる。
「アッハッハッハッハ! 私の氷の魔術が操れるからって何だってんだい。氷塊の呪縛を解呪出来ることが自慢らしいが、そりゃあたしも同じだよ。ちょいと氷呪を操れるからって良い気になってんじゃあねえよ! 魔族と人間の魔力の絶対量の差を分かって言ってんのかい? 猿真似で私に勝てる訳が無いだろうが!」
ラドガがそう捲し立てるやタスリーマが氷の塊を撃ち放った。ラドガは余裕を浮かべた表情でその氷塊を一瞬で粉砕するが、粉々になり粒子となった氷の礫は勢いが止まらない。その礫がラドガに纏わり付くやいなや雷を纏って爆散する。
「ぎゃあああああ!」ラドガは感電しその身を小刻みに振るわせながらのたうち回る。
「な、なんだ⁉︎ どう言う事だ!氷の魔術は解呪しただろうが!」
ラドガはその身を振るわせながらタスリーマを睨みつける。
「ただの猿真似な訳ないでしょう。言ったでしょう、全て解読したって。アンタの魔術でできること出来ないこと全て解っているのよ。それに私が氷の魔術だけしか操れないと思っているの? アンタを滅ぼすために私をはじめ私の一族は魔術を研究してきたのよ、舐めないことね。」
タスリーマを包む氷の魔力は渦を巻き帯電し始める。それを見たラドガはゆらりと立ち上がり不敵に笑みをこぼす。
「なるほどね、やるじゃないか。確かに舐めてちゃいけないね… 不本意だけど本気を出してあげるわ。ありがたく思いなさい。」
そう言うやラドガから猛烈な嵐のごとく冷気の渦が立ち上がる。ラドガが指先をついと前方に向けるやその氷の暴風はタスリーマに襲いかかる。膨大な魔力を孕んだ冷気の嵐はタスリーマを巻き込み周りの建物や地面をまとめて抉り取り爆散する。大きく吹き飛ばされたタスリーマは空中でなんとか体勢を立て直し地面に着地する。
だがその姿は無惨なものだった。ローブはいたるところが引き裂かれそこから血を流しおている。今度はタスリーマが渋面を作る番だった。彼女はラドガを睨みつけるが肩で息をしている。たった一撃で魔力と体力をごっそりと奪われてしまった。
「ラドガの魔力量はわかっちゃいたけど、とんでもない量ね。これは骨が折れるわ。」
そう言ってため息を吐く。
「どうした小娘、さっきまでの勢いはどうしたんだい。震えているけど寒いのかい?」
「黙れババア、氷漬けにして粉々に砕いてやるよ。」
そう言うやお互いに印を結ぶと辺りが凍結し始める。全てが凍りつくような氷の魔術師の戦いが切って落とされる。
氷の魔術師の戦いが始まりました。




