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赤ずきんちゃんとオオカミさん

作者: きのこさん

おう。俺はオオカミさん。森の荒くれ者さ。

今日は森のマドンナ、赤ずきんちゃんを食べてやるぜ。


まずはババアの家に行かないとな。

トントントン。はいどなた。

おう、ババア。オオカミさんだぜ。邪魔するぜ。

ギャー。パクり。


ごちそうさま。

あとはババアの振りをしてベッドに潜って

赤ずきんちゃんを待つだけだ。


さぁ。おいでおいで。俺の赤ずきんちゃん。


トントントン。はいどなた。

おばあさん。赤ずきんよ。

しめしめ。やってきた。


ゴホゴホゴホ。咳がひどくて声が出なくてね。

スタスタスタ。まぁ大変。大丈夫かしら。

ゴホゴホ。スタスタ。

ゴホゴホ。スタスタ。



……


…今だ!パクり。

いってぇ!何しやがる!


噛み付こうとしたら何かが俺に噛み付いた。

…お前は!隣のオオカミ二郎!


なぜお前がそこにいる!

邪魔をするな!赤ずきんちゃんは…どこにもいない?

二郎も驚いたまま俺を見ている。

まさかお前も赤ずきんちゃんを食べに…?


トントントン。おばあさん。私よ。


何が起きたのか分からんが赤ずきんちゃんが来たらしい。

慌ててベッドに潜り込む俺たち。


ゴホギシゴホギシ。今日は咳がひどくてね

スタスタスタスタ。まぁ大変。大丈夫かしら。

ゴホギシゴホギシ。

スタスタスタスタ。


あぁなんて日だ。森にはオオカミは星の数。

今日たまたま赤ずきんちゃんを食べに来るオオカミは何匹いるのだろう。



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