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地下牢  作者: 守和泉
1/4

第1話

守和泉です。2作目です。


 ダンジョン。

 そこは、人類の居住地であり、戦場であり、遺産である。

 太古の昔、十二対の翼を持つ神、ザルトスによってダンジョンは創造された。

 内部は白いレンガで形作られ、決して壊れることがないのだという。

 場所によっては黒いレンガで形成されているところもあり、そこには多くの魔物が現れる。

 神は、魔物を狩って食料を得るように言われたそうだ。

 人類はダンジョンに存在する建物を用いて、日々を過ごしている。

 そして、魔物を狩る者を、人々は尊敬の念を込めて、狩人と呼ぶのである。


「よし、先週はここまでやったな。次はダンジョンはどのようなものなのか、ということについて教えよう」

 教師役のアレタが次に語っているのは、ダンジョンについてだ。

 語られたことはしっかり覚えている。

 俺――テラット――は狩人になりたいからだ。

 狩人にとって、ダンジョンのことを知っているのは当然のことであり、またとても大切なことだ。

 まあとりあえず、アレタの話を聞こう。

「知っていると思うが、ダンジョンは24枚の翼を持つ神、ザルトス様によって造られた。ダンジョンは決して壊れることがないし、黒い壁の辺りにしか現れない魔物を狩ることで、俺たちは食料を得ている。全てザルトス様の御恵みだ。俺達はそれに感謝しなければならないんだ」

 アレタは語っていく。

 アレタは族長の息子であり、強く、優しく、物知りだ。もちろん狩人である。

 そんな彼を慕う人は多く、また、怪我をしてしまっていたため、臨時で教師役に選ばれたのだ。

「……今日はここまでだな。じゃあ、男は訓練に行くぞ。女は家に戻れよ」

 そして、男は狩人訓練に、女はそれぞれの家に戻っていく。

 男の俺は、アレタについて訓練に向かう。

 アレタの後ろには、俺の他に15人の男がいる。

「今日も頑張ろうぜ!」

 特に仲が良いルクソが話しかけてきた。

「そうだな。もうそろそろ、奥地に行った兄さん達も帰ってくるはずだし、それまでに強くならなきゃならねーな!」

 優しく、とても強いアレタが怪我をしてしまったのは、この村から離れた奥地に獲物を取りに行った時に、大量の魔物と遭遇し、アレタを含めた3人の狩人で戦った結果、3人とも怪我をするもなんとか村に帰ってきた。

 村長は、魔物達がこの村を襲うことを考え、テラットの兄や、普段、テラット達の教師務めている男を含めた大勢の狩人で、先にこちらから攻勢をかけることにしたのだ。

 彼らは、1週間でケリがつくとみていた。

 ちょうど明日で1週間なのだ。

 それまで自分を鍛えて、兄に褒めてもらうのだ。

 そうして、テラット達は今日も訓練を始めた。

趣味で書いているので更新はゆっくりですが、読んでくださると嬉しいです。


7/15

一部改稿しました。

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