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女神の祠・共通part① 魔王と神様に消されそう

毎日水をくんで薪を拾って家畜の世話をして食べて寝るだけの退屈な生活。

ああつまらない。


薪拾いや水汲みが嫌なわけじゃない。

お金持ちに生まれても退屈なのに変わりはないだろうし。


町に食材を買いに来ていると、町の若い女の子達が雑談している声が聴こえてきた。


「きいて!お隣の国の王女様が神様と結婚したらしいのよ」

「きゃー神様と人間の禁断の恋~!?」


すぐ誰かの結婚や恋人の話題に走ってばっかみたい。


「ちょっとアンタきいたかい王女様の話」

「うーん神様とラブラブなんだってねー」

母も近所の誰かから聞いたようだ。


父は母が若い頃に別の女と蒸発しているらしい。

なのに母はまだ父が好きらしい。

旦那に捨てられて他人の幸せを嬉々として話す姿はある意味尊敬する。


「アンタもそろそろいい男みつけて母さんを安心させてちょうだい」

「いたらね」

ああ、嫌だ嫌だ。


「そうだ火を炊くから枝を摘んできて」

「はーい」


森に手ごろな枝を探しに行く。


「いたた!ってああああ!!


やばい、祠の女神象にヒビが!!


「ふははは!!ついに忌々しい奴の象を全て破壊してやった!!」

「……?」


なーんだあ、私は関係なかったみたいでひと安心。


「だがおかしいぞ余は指一本触れておらんのに、何故壊れている?」


――――え?


「そういえばお前、先程その象にタックルしていたよな」

「ななっなにをいってるんですか!?」


たしかにタックルして、それから象が崩れたけども。


「……私がやりましたあああ!!あれは事故です悪気はなかったんです」

「まあいい。これで忌々しい奴は二度と目覚めぬ」


「え?」

「余は魔王、この世界を混沌で満たしてくれよう」


私はとんでもないことをしてしまった!?


「まさか象を全て破壊されるとは……」

「貴様なぜ……!?」


「象の破壊で私が消滅するというのはまったくの嘘。むしろ私の封印が完全に解かれたのです。残念でしたね魔王よ」

「おのれ!!」


私はそそくさと退散しようとしたのだが、二人の視線から逃れられない。


このままじゃ私は死ぬ。


◆どっどうすれば!?


【魔王様ファイト】

【女神様助けて】

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