表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空色にそまる  作者: 羽ドンマイ
6/6

そこへ

「ハルナ、勘違いしてるよ。俺は、ココ。たぶん、ハルナのテレビの中にいるんだ。」


一体全体どういう趣旨のドッキリなのかしら?もうドッキリだって事はバレてるのに、まだ騙そうとするなんて。

番組の悪質さにため息が漏れる。


「たぶん、俺は半年前からココにいるからなんとなく納得してるけど、最初は俺もハルナと同じだったよ。て言うか、ハルナは自分の部屋だから、なんとも思わないかもしれないけど、俺を見て。こんな何もない真っ白な空間だよ。


こんな所に閉じ込められてさ、最初はハルナが誘拐犯かと思ってたんだ。」


たしかに、画面はイメージビデオの様に真っ白な背景にカイトが映っているだけ。

真剣な彼の表情に嘘は無いが、バラエティ番組なので話を鵜呑みにするわけにはいかない。


なんて声をかけてよいか分からず、私は黙り込んでしまう。


「ハルナ、信じて。こっちに来て。」



強い眼差しに、差し出された手に吸い寄せられる様に私も手を延ばす。


私の中指が画面に触れた。



目の前を暖かな光が包み込む。



真っ白な世界


穏やかな気持ち

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ