部活作成予定
「ふ~ん、そんな事があったのか。」
「そうだよ。」
僕の親友鎖 刀夜は、見た目女の子、しかし男という。…俗にいう、男の娘だ。
しかし侮る事無かれ、見た目に反して腕っぷしは滅法強い。刀夜の妹、鎖 鞘子という美少女は、よく男に絡まれるので、その度に喧嘩していき、強くなったとか。つまり刀夜はシスコンで、そのおかげで強くなったのである。
愛は偉大だね☆
「しかし、あの鉄壁の拒絶姫がねぇ~。…、やっぱそれ、お前の幻覚じゃね?」
鉄壁の拒絶姫とは、穹雫 蒼誇の呼び名(他称)だ。…誰共関わろとしないからな。男子何て破滅的だし、可愛らしい僕っ娘の蒼誇は昔の心的損傷で男性嫌いだしね。
ついでに幻覚では無いぞ刀夜。
「あっ!蒼誇で思い出した。刀夜、俺と蒼誇部活作るんだけど刀夜も入る?信用出来る奴以外は入れたくないからさ。」
「部活、ね…。まあ良いか。親友の頼みだしな。で、部活名は?」
「取り敢えず遊んで楽しむ部活、遊楽部とかでどうよ?」
「…、部活名考えてから部活作れ。」
やれやれと刀夜は首を振る。…仕方がない。今日の朝、蒼誇に急に言われたのだから。しかも、僕のもう一人の幼馴染み、血染桜 礼礼と蒼誇が色々ごちゃごちゃあって考える暇が無かったからな。
遅刻はしなかったが。
「でもまぁ、良いんじゃないか?遊楽部。」
「マジか、取り敢えず放課後に、蒼誇と話し合ってみるよ。」
「分かった。妹も誘って入るよ。だから部活届けに、俺と鞘子の名前も書いとけ。」
「…このシスコン」
「何か言ったか?」
「嫌別に、じゃあ勝手に書いとくからな?」
「ああ。」
その後は刀夜と他愛の無い話をして、昼休みは終わった。
部活か…、何か楽しみ☆