気術一覧(主人公パーティー)
ノゾム・バウンティス
幻無
極限まで圧縮し、研ぎ澄ませた気刃による一撃。もっぱら抜刀術と併用した形で使われる。
極細の気刃と、素早い抜刀による加速と相まって、放たれた気刃の目視は極めて難しい。
切断力が非常に高く、威力に比べて気の消費量もさほど多くない。
能力抑圧の影響下にあるノゾムにとっては生命線と言える気術であり、彼が最も頼りにする気術。
幻無-回帰-
抜刀によって振り抜いた刀に再度気を送り込み、返しの一撃を放つ気術。
一度放った幻無と同軌道で放たれるので、より深く相手の肉体を切り裂くことが出来る。
一撃の威力と切断力は幻無と変わらない。
幻無-纏-
通常、気刃を打ち放ってしまう幻無とは違い、刀身に纏わせたまま、維持する気術。
幻無特有の高い切断力を長時間維持できるが、非常に高い集中力と気の制御力を必要とする。
当然のことながら、付与した気刃を放ってしまうと術が解除されてしまう。
また、集中力を欠いてしまっても、術が自然解除されてしまう。
幻無-閃-
ノゾムの刀術にとって、奥義にあたる技。
彼が使う刀術特有の高い集中力と気の制御力、そして何より迷いのない、澄んだ心が必要となる気術。
全身の筋肉の連動に合わせ、その瞬間に動いている筋肉に極限まで圧縮した気を注ぎ込んで強化を施す。
更に全身の筋肉の連動に合わせて筋肉の極強化を繰り返すことで“今の自分が放てる最高の一太刀”を放つ気術。
ただし、少しでも気の制御と全身の動きの調和が乱れると、極強化による反動が自分自身に跳ね返ってくる諸刃の技でもある。
塵断
斬撃に合わせて放った気刃が無数の針状に分裂し、太刀筋に沿って炸裂することで、まるでヤスリの様に相手の肉体を抉り取る気術。
芯穿ち
塵断と幻無の合わせ技。
相手に幻無による気刃を突き入れ、貫いたところで塵断を発動。相手の肉体を炸裂した無数の刃で内側から斬り刻む、極めて殺傷力の高い気術。
破振打ち
鞘に刀を納刀しながら鞘尻を相手に叩きつけ、同時に気を送り込んで相手の肉体を内側から破壊する内部浸透剄の気術。
鎧などの防具を纏っていたとしても、気や魔力などを付与させていなければ、防ぐことは難しい。
発振
相手と密着した状態で、全身の筋肉の捻りだけで打撃をたたき込み、衝撃波を相手の肉体奥深くまで浸透させる技。
“破振打ち”と同じように内部浸透剄に分類されるが、こちらは純粋な体術であり、気を使用しない。
滅光衝
拳を地面に叩きつけて気を流し込み、相手の足元から気の奔流を噴出させ、敵を上空に吹き飛ばしながら滅する気術。
非常に広い効果範囲と高い殲滅力を持ち、また地面に気を流すという特性上、自分の周囲を拭き飛ばしたり、効果範囲を絞ったりとかなり融通が利く。
ただし、気の消費量が非常に多く、能力抑圧下のノゾムがこの技を使うと、一発で戦闘不能に陥る。
輪廻回天
儀式体術と言われる珍しい技。
儀式体術とは、ある種の術式を組み込んだ型を使い、攻撃を繰り出すことで特定の魔法を発動させる体術である。
この技は周囲の魔力を集め、集めた魔力で術者に身体強化魔法を掛け続ける。
舞えば舞うほど威力を増していくが、その動きがどうしても“型”に縛られるので、型を見破られると途端に劣勢に陥る可能性がある。
扇帆蓮
円状に切り払った刀の軌跡をなぞる様に、気で作られた円形の膜を出現させ、相手の攻撃を受け止めたり、受け流したりする気術。
あらゆる魔法や気術を受け止める膜は、その柔軟性ゆえに様々な応用が利く。
ただし、相手の攻撃を真正面から受け止めるにはそれ相応の気量を必要とし、さらに膜という特性上、貫通力に長けた攻撃にも効果が薄い。
さらに膜を維持できる時間にも限りがあり、使いどころを非常に選ぶ気術と言える。
瞬脚-曲舞-
肩から腰までの体幹の捻りを的確に使い、本来直線にしか動けない瞬脚に複雑な曲線移動を可能とした技。
繊細な動きを必要とする高等技術であり、速度を全く落とさずに自由に方向転換できるものの、少しでもバランスを崩すと自らの勢いで地面に叩きつけられてしまう。
マルス・ディケンズ
塵風刃
得物に気で生み出した風の刃を纏わせる気術。
たとえ得物による攻撃を防いでも、周囲に纏った風の刃が相手の肉体を切り刻む。
裂塵鎚
塵風刃によって纏った風の刃を一方向に開放。
突進する風の刃が相手を切り刻みながら吹き飛ばす気術。
ただし、一度使用するともう一度獲物に風の刃を纏わせなければ、この気術を再び使うことはできない。
風塊掌
塵風塵と同じように、自分の拳に風を纏せる気術。
風の勢いを調整することで塵風刃のように風の刃で相手を切り裂いたり、攻撃だけでなく、相手の魔法を弾いたりすることもできる。
魔気併用術
本来異質な力である魔法と気術を組み合わせ、効力を激増させる技術。
瞬間的に爆発的な力を得られるが、極めて高い術式制御を求められる。