クリスマス特別閑話 冬に吹き荒ぶ桃色の嵐(IF話……?)
クリスマス特別閑話です。ひさしぶりのIFストーリー。
ちなみに、脳死状態で書いていますので、皆さんも脳死状態でお楽しみください!
全身にのしかかる心地よい重みに、ノゾムは自分の意思が昇ってくるのを感じた。
冬の寒い朝。体を包み込む布団の温もりは、抗いがたい誘惑となって意識と体をベッドに張り付けてくるものだ。
しかし、この重みは妙に温い。それに、布団とは思えない心地よさがあった。
「う、う~~ん……」
さわさわと、頬を撫でる柔らかい感触。産毛が撫でられる度に走るくすぐったさに、ノゾムの口から思わず声が漏れる。
「ふふふ、よく寝ておる。あの時の勇ましい顔も素晴らしかったが、こうして無防備な姿は胸に来るものがあるな」
鼓膜を震わせる鈴の音のような声。それに混ざって、ギシ……とベッドが軋む音が響く。
生暖かい誰かの吐息が頬に当たるが、朦朧とした意識はいまだにまどろみを求め、覚醒を拒んでいた。
深い眠りについたままのためか、聞こえてくる声もうまく認識できていない。
「ああ……。本当にいけない男だな。あの時はあんなに抗ったのに、ここにきて無抵抗とは」
吐息に続いて、柔らかい感触が頬に触れる。
抵抗しないのではなく、それ以前に意識が覚醒していないだけなのだが、この声の主には関係ないらしい。
「すんすん……。ああ、香しい。寝汗の匂いですら、こんなにも蠱惑的とは……。れろ……」
「ん、ん?」
今度は首筋に、ぬめりとした感覚が走る。
生暖かい粘着質な触感に、さすがにノゾムの意識は覚醒し始めた。
瞼を貫く朝日のまぶしさに手をかざしながら、彼はゆっくりと目を開き……。
「う~~ん。朝、か? え?」
飛び込んできた光景に、思わず自分の目を疑った。
「うおわあああああああ!」
「ああ、起きたのか。そう騒ぐな。ここに住む者たちが起きてしまうではないか」
「な、なんであんたがいるんだよ! というか、なんで裸なんだ!」
目に映ったのは、全裸でのしかかっているヴィトーラだった。
彼女は新雪のように白い肌を晒し、銀の髪を垂らして、覗き込むようにノゾムを見つめている。
豊かな双丘が布団越しに押し付けられ、ノゾムの意識は一気に覚醒する。
しかし、意識ははっきりしても、肝心の頭は回転力不足のまま、疑問符を大量生産するだけだった。
そもそも、彼女は拘束されている身のはず。なぜこの迎賓館にいるのだろうか?
「うん? 我はもとより、寝室で服は着ぬのでな。それに、これからすることを考えれば服など邪魔なだけだろう?」
問題はそっちではない。いや、問題は問題だが、出来るなら直視したくない問題の方である。
硬直しているノゾムを余所に、ヴィトーラは更にグッと自分の裸身を押し付けてくる。
眼前の神秘的な果実がムニュリと柔らかく形を変え、なびく銀の髪から立ち込める艶めかしい香りが、鼻孔をくすぐる。
目を覚ましたノゾムを前に、吸血姫の瞳にギラリと怪しい光が覗く。
獲物を狙う猛禽のような眼をし始めたヴィトーラを前に、ノゾムの額に冷や汗が浮かんだ。
「ちょ、なにする気だよ……」
「ふふ、わかっているだろうに、女の口から言わせようとするとは……。随分と意地悪な旦那様だな。あむ、れろ……」
布団越しに体をこすりつけながら、ヴィトーラはノゾムの首筋に再び舌を這わせ始めた。
レロレロと濡れた舌が這い回る感覚に、ノゾムは思わず顔を引きつらせる。
「誰が旦那様だ! というか、離れろ! ちょ、力つよ!!」
これ以上はマズイ。
ノゾムはのしかかるヴィトーラを剥そうと両手に力を入れるが、布団越しに掴まれた腕は、まるで岩で押さえつけられたかのようにビクともしかった。
さすがは、このアルカザムを半壊させた化け物吸血姫である。男を襲う時も、己の力を隠そうともしない。
「いいではないか。減るものではなし……。いや、其方は、ちょっとは減るかな? まあ、でもよかろう。代わりに極上の快楽を味あわせてやるから……」
ノゾムの腕を抑えたまま、ヴィトーラが上体を起こす。
長い髪が舞い、解放された豊かな胸部が波打つように揺れる。
更には、これからすることを示すように、その細い腰をノゾムの腰部にこすりつけ始めた。
「ふざけんな、こんちくょう! くそ、力が強すぎて全然外れねえ!」
「ああ、あの旦那様を組み敷く。なんとも胸を突く状況ではないか。それでは、さっそく……」
「この……」
「うを……わぷ!」
ヴィトーラが魔力を高め、邪魔な布団を吹き飛ばそうとした瞬間、ノゾムは体に白い鎖を現出させ、力を開放。
体を傾け、右手をベッドに沈みこませながらヴィトーラの左手をはずし、さらに自由になった右手で相手の右手の肘内を突いて曲げさせ、上半身の拘束を完全に解く。
そのまま布団を巻き上げながら、相手の右手を捻り、吸血姫と体を入れ替えながら組み伏せる。この間およそ半秒足らず。
「おお、あの状況から脱せられるとは、さすが旦那様……」
完全に抑え込んでいたにもかかわらず、瞬く間に立場が逆転されたことに、ヴィトーラが驚きと喜びに満ちた表情を浮かべる。
ノゾムはなんで喜んでるんだよ! と思わず力が抜けそうになるが、慌てて気を張り直し、極めた右手を捻り上げた。
組み伏せられたヴィトーラが「んあ……」と濡れた声を漏らしたような気がしたが、努めて無視し、強姦をしようとした彼女を睨みつける。
「はあ、はあ、はあ……この痴女、いったいどこから入ってきた……って、こら。腰を擦り付けてくるんじゃない!」
「ふふ、あまり騒ぐと、あの娘が来てしまうぞ。こんな姿を見られたら、いったいどう思うかな……?」
「こ、こいつ……」
しかし、組み伏せられていても、ヴィトーラは余裕の態度を崩さない。そんな状況でも、しっかりノゾムを誘惑しようとしてくる。
「ああ、組み敷かれている。この妾が……。」
「おい、変な声出すんじゃない!」
否、むしろより興奮した様子で、より激しく腰を擦り付け始めていた。どうやらこの吸血姫、攻めだけでなく、受けも出来るらしい。
心なしか、攻めているときよりも、イキイキしているようにも見えた。
(ちょ、どうしよう、これ……)
焦るノゾムを余所に、さらに、ヴィトーラの情欲に反応した彼女の魔力が、周囲にあふれ出し始めた。
先の戦いでは氷のように凍てついた魔力だったが、今は何故か妙にねっとりとしていて、思わず陶酔しそうなほどの蠱惑的な香りとなっている。
封魂の縛鎖のおかげが、ノゾムには影響は出ないが、実はこの時のヴィトーラの魔力には、周囲のあらゆる存在を魅了する効果が出始めていた。
それはさながら、雌が体から発するフェロモンのごとく、無数の異性を惹きつけてしまう。精霊としての素養も持つヴィトーラらしいともいえる。
つまるところ、この吸血姫、完全に発情していた。
「ん、ん、ん……早くしてくれ旦那様、もう我慢できんのだ。早く、早く……」
「ぶち!」
「わぷ!」
朝っぱらから刺激的すぎる出来事に、ついにノゾムの堪忍袋の緒が切れた。
一瞬で魔力の影響でぼろ雑巾のようになってしまった布団でヴィトーラを丸めると、そのまま全力で窓の外へと放り投げる。
「ふん!」
ノゾムが寝ている寝室は迎賓館の二階だ。ガッシャン! と窓ガラスをぶち破ったヴィトーラは、そのまま階下へと落ちて見えなくなる。
身に迫った危機にノゾムが荒い息を吐いていると、騒ぎを聞きつけたアイリスディーナが寝室に飛び込んで来た。
「ノゾム、どうかしたのか!? 何があった!」
「いや、ちょっと痴女に寝込みを襲われて……」
「……は?」
学園内にある施設に、何故痴女が現れるのだろうか?
ノゾムがアイリスディーナの疑問に答える元気すら失っていると、階下からアンリとインダの悲鳴が響いてきた。
「きゃああああ! インダ先生! 空から全裸の女の人が~~~~~!」
「は、え? ちょ、何であなたがここにいるのですか~~~~!」
外から聞こえてきた大声にアイリスディーナが慌てた様子で割れた窓から下を見下ろし、続いて呆けた表情を浮かべる。
朝っぱらかトラブルしかない予感に、ノゾムは盛大に溜息を漏らしていた。
いつもなら、穏やかな朝食が行われているはずの食堂。
しかし、今日の食卓には重苦しく、かつ寒々しい空気に満ちていた。
「ふむ、素朴だが、よい味だ。旦那様は料理もうまいのだな」
「どうも……」
元凶であるヴィトーラが、ノゾムが用意した朝食のシチューに舌鼓を打っている。
先程強姦未遂をしたわりには、しれっとしているあたり、ノゾムはこの女性の肝の太さに驚くばかりであった。
ちなみに彼女、今はキチンと服を着ている。露出度高めの真紅のドレスで、これ見よがしに胸や太ももを強調したもの。到底冬に身に付けるような衣服ではない。
更には、チラチラとノゾムに流し目を送っており、未だに彼を誘惑しようとしているのは明らかだった。なんともめげないお姫様である。
一方、食卓で局所的な吹雪を作っているのは、ノゾムの恋人となったアイリスディーナである。
想い人が夜這いならぬ朝這いをかけられたのだ。気を揉むなと言う方が無理である。
「で、なんで貴方がここにいるのですかな?」
全身から黒銀の魔力を放ちながら、アイリスディーナが絶対零度の視線をヴィトーラに向ける。
ダンピールとして覚醒した彼女の魔力は、既に人の領域ではない。そして、放たれる威圧感もまた、向けられずとも恐怖を抱くほど。
実際に気圧されたのか、食堂の端ではアンリとインダが手を握り合って震えていた。
「ジハード殿と其方の父の采配だな。大人しくしているとはいえ、妾の存在に不安を覚えるなというのは無理な話。であるなら、抑えられるところに預けてしまおうというわけだ」
「父様……」
怨嗟に満ちた声が、アイリスディーナの口から漏れる。
今すぐにでも実の父親を殺しに行きそうな気配。だが、欠片ほどしかない理性が奮闘を見せたのか、腰を上げそうになりながらも静かに体を背もたれに預け直す。
よく考えれば、確かに現実的な話である。
この歩く災害ともいえるような女性を止められるのは、この都市ではノゾムとアイリスディーナだけ。ならば、少しでも近くに置いておきたいと思うだろう。
「取りあえず、理解はした。納得はしたくないが……。父様には後で文句を言うとして……なんでノゾムを襲った?」
「うん? 交わりたかったからだが? それ以外何があると?」
「彼は、私の、恋人だ」
恋人という言葉をこれ以上ない程強調するアイリスディーナだが、その程度で「ああ、そうなのか、なら仕方ないな」と引き下がるような殊勝なヴィトーラではない。
「ああ、それは知っている。だが、別にいいではないか。恋人がいるからと言って、情を交わしてはいけないとは誰が決めたのだ?」
清々しいまでの多重情交容認の言葉に、ノゾムは言葉を失う。
「蛮族の理屈だ。ここはあなた方の文化圏ではないのだから、こちらの流儀に従え」
「安心しろ、人間と吸血鬼の間に子供は出来ん。だから、私とノゾムが交わったところで、何の被害も出ない」
会話がかみ合わない。まるでゴーレムかトロール相手に会話をしているようだった。
アイリスディーナの額に、血管が一本、二本と浮かび上がっていく。
「だから、そういう問題ではないと言っている! というか、誰が許すか! 彼は私のだ!」
「わぷ! あ、アイリス、アイリス! あた、あた……」
アイリスディーナがノゾムの袖を引っ張り、彼の顔をかき抱く。
ムニムニと当たる柔らかな胸の感触に、ノゾムの頭は再び熱暴走しかけている。
そんな二人の様子をヴィトーラは面白そうに眺めながら、クイッと艶めかしく足を組み直す。
「独占欲の強いことだな。まあ、気持ちは分かるが……いささか狭量ではないか? 古今東西、強き者が複数の妻を抱えるのは当然だ」
「単純に、貴方はノゾムと私の間に入れないから、横から寄生しようとしているだけではないか……!」
「うむ、その通りだ。旦那様は強い意思の持ち主。であるなら、その寵愛が向けられる方法は限られるからな。と、言うことだから、私も妻にしてくれ」
「いや、無理です」
当然、ノゾムはキッパリと断る。
学園で最底辺に落ちた理由からか、ノゾムは浮気や裏切りなどは到底不可能な性格をしている。
間に入れそうなのは、アイリスディーナと同じく、ノゾムを影ながら支え続けたシーナ・ユリエル。後は、元恋人であるリサ・ハウンズくらいだろうか。
「ふふ、そういうことだ。敗者である貴方は、大人しく故郷に帰ればいい」
ノゾムの宣言に気を良くしたアイリスディーナが、勝ち誇った笑みをヴィトーラに向ける。
ついでに、もっと強く、愛しい人の顔をかき抱くことも忘れない。
アイリスディーナ・フランシルトは、その凛として平等な外面とは裏腹に、自分の内に入った者に対する独占欲はとても強い。それは、彼女の妹に対する想いからも見て取れる。
「別に妻でなくともよい。妾でも愛人でも構わぬ。ノゾム・バウンティスの熱を分けてくれればそれでよいのだ。その代り、我がウアジャルト家の全てを渡そう。あの戦いの後も、そう言っただろう?」
ツツツ……と、空いた胸の谷間に、白魚のような指を艶めかしく這わせながら、ヴィトーラは見せつけるように胸元を開くと、そのままテーブルに手をつき、身を乗り出してくる。
「ちょ、おいおい!」
確かにそんなことを言っていたような気もするが、そもそもノゾムは受け取っていない。
しかし、ヴィトーラは彼の意思もお構いなしに、ぐいぐいと迫って来た。
ブチ、ブチブチブチ! ブッチン!!
悪びれもせず、再び愛しい人に色目を使うヴィトーラに、アイリスディーナの堪忍袋の緒が、五、六本まとめてブチ切れた。
次の瞬間、放たれた手加減無しのグーパンがヴィトーラの顔を直撃。そのままアイリスディーナは壁を突きりながら、文字通り不埒な闖入者を叩き出す。
「なんだ、其方も交じりたかったのか? 良いぞ。其方は妾の血を受けた者。いうなれば、妾の娘も同然……ああ、これが親子丼ということか。ああ、昂ぶるな……」
「だ、れ、が、む、す、め、か! と言うか、しれっとノゾムを自分の夫にするんじゃない! 彼と結婚するのは、私だ!」
庭へと飛び出した二人は、怖気が走るほどの魔力を猛らせながら、キャットファイトを始める。
もっとも、猫は猫でも、街一つ容易く吹っ飛ばす力を持った猫である。
案の定、二人の魔力に反応したのか、都市隔離結界が発動した。
「ノゾム君、二人を止めて!」
「このままでは、迎賓施設だけではなく、学園までもが瓦礫の山になります! 早く!」
必死の形相を浮かべたアンリとインダが、ノゾムに詰め寄ってくる。
突然の展開に呆けていたノゾムだが、二人の大声にようやく我に返った。
「はっ!? ちょっと二人ともストップ! 中止、戦闘中止!」
慌ててノゾムが呼びかけるも、すっかりゆで上がったアイリスディーナには届くはずもない。
ヴィトーラの方にいたっては……そもそも話を聞く気がない始末。
「この、色情狂の蝙蝠女! 溜まっているなら、その辺の馬相手に発情していなさい! ついでにそのまま蹴られて死んでしまえ!」
「なんだ、羨ましかったのか? 彼の胸板も腕も逞しかったぞ。恐らく、あちらも、な!」
「……殺す!」
「二人ともやめ、ぶっ! これ以上はマズ……めぎょ! いいかげんにしろ~~~~!」
「むきゃ~~~~!」
魔力の余波に近づけなかったノゾムだが、流石に看過できない事態に強硬手段に出た。
滅光衝。
ティアマットの源素を帯びた力の奔流が、アイリスディーナを挑発しまくっていたヴィトーラに直撃。吸血姫はまだ力が回復しきっていないのか、抗えないまま、滅光衝の光に呑まれて戦闘不能になる。
「よし、流石は私の夫! さあ死ねドロボウ蝙蝠!」
「ちょ、殺すのもダメ~~~! 折角の国交樹立がパーーーーになる!」
そして、アイリスディーナがここぞとばかりに、嬉々としてヴィトーラにトドメを刺そうとする。
とはいえ、さすがにそれはマズイ。これまでの苦労が全部水の泡になってしまう。
慌ててノゾムがアイリスディーナを押さえ込み、その間にルガトがヴィトーラを回収。気絶した彼女をそのまま搬送していったことで、この騒動は一応沈静することになる。
「む~~、む~~、む~~!」
「アイリス、離して?」
「む~、む~む~む~~~~~~~!!」
ちなみにこの後、ノゾムは独占欲が溢れ出したアイリスディーナに抱き枕にされた。
ぷんぷん! ぎゅ~~ぎゅ~~、すりすり……。
想い人の熱烈な抱擁が、ティアマットの誘惑をも撥ね退けるほどのノゾムの理性を、ガリガリと削っていく。
「ノゾムもちゃんと抱きしめて」
「は、はい……」
「もっと強く!」
「は、はい~~~~!」
アイリスディーナはノゾムの葛藤にも気づかず、ひたすらに想い人の熱を求めてくる。
一方のノゾムは、腕の中の柔らかい愛しい人の感触に、顔から湯気が出そうだった。
バクバクと激しく脈動する心臓、込み上げる想い。色々と限界である。
(あれ? でも、アイリス、夫って……。もう貴族じゃないし、無理に抑え込む必要、ない?)
そんな考えが、ふとノゾムの脳裏に浮かぶ……。
その後、アイリスディーナの独占欲の暴走は半日近く続いたそうだが、冬の熱に当てられた二人がどうなったかについては、正史には書かれていない。
ヴィトーラ・ルタラーク・ダット・ウアジャルト
攻めも受けも出来る万能姫様。超色っぽい。
基本的に攻めが多いが、ノゾム相手だと受けになる傾向。
このお話では政治的な理由と防衛上の理由が重なり、迎賓館にいるノゾムとアイリスディーナに押し付けられる。
アイリスディーナとは、彼女のダンピール化の元凶であることも考えると、血を分けた母娘とも取れる関係。そのため、もし彼女が本懐を果たすと、色々と複雑な関係が発生する。
ところで……君は、どんな味の親子丼が好きかな?
アイリスディーナ
独占欲ちょうつおい、世界初のダンピール。
想い人に暴力を振るうことは無いが、独占欲があふれるとひっつき虫になる。
黒髪の美少女が、む~む~と頬を膨らませながら抱き着いてくる姿を想像してみてください……可愛くない?
ノゾム・バウンティス
渦中の人。色々と今後の苦労が垣間見える。
想い人に一筋な性格の為、他の有象無象の女性に目移りすることは無いのだが、アイリスディーナの存在もあり、その姿が尚のこと女性達の強奪欲を刺激する罪な男。ちなみに、本人に自覚なし。