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第8章第11節

第8章第11節、今回は、すさまじく悩んだお話です。

 

 言いようのないシコリを胸に抱きながら、ノゾムはヴィクトルの執務室を後にした。その足取りは重く、まるで石像でも背負っているようだった。

 聞かされたアイリスディーナの過去。幼いながら確固たる決意を胸に抱いて前に進む彼女。

 今まで何となく理解した気になっていたが、彼女の決意をまるで分かっていなかったのだと自覚し、慙愧の念に絶えなかった。

 

「ん? あれは……」


 その時、屋敷の広間から漏れている明りに気付いた。

 僅かに開いたドアの隙間から漏れる光。一体何事かと、ノゾムはドアの隙間から部屋の中を覗き見る。


「アイリス?」


「ノゾム? どうしたんだ、こんな時間に?」


 広間にいたのは、動きやすそうな絹の服に身を包んだアイリスディーナだった。額には玉のような汗が浮かび、服はじっとりと濡れている。

 彼女の前には大きな姿見が置かれ、蝋燭の光が、汗で張り付いた服越しに、彼女の魅力的な肢体を照らし出していた。


「ちょっと眠れそうになかったから散歩を……。そういう君はこんな時間までダンスの練習か?」


「ああ、まあね。フランシルト家の娘として、開園祭で恥ずかしい姿を見せるわけにはいかないから」


「…………」


 一分の隙も見せまいと、こんな遅くまで練習に励むアイリスディーナの姿に、ノゾムは胸の奥のシコリがさらに疼くのを感じた。

 アイリスディーナにとって、社交界でのダンスなど慣れたもののはずである。それこそ、軽く手を振るような要領でこなせてしまうはずだ。

 それでも、彼女が手を抜くことはない。その背中に、とてつもなく大きなものを背負っているから。


「そうだ、ノゾムもちょっと練習しよう。今日は踊り自体の練習はあまりできなったから、ちょうどいいんじゃないか?」


 今日の練習では、ノゾムはダンスの前段階で躓き、踊り自体はほとんど練習できていない。

 ほんの少し練習の時間はできたが、その様子はカエルのダンスといった方がいいありさまで、とても社交界に出られるような踊りではなかった。

 アイリスディーナからの唐突な提案に、ノゾムは思わず瞠目していたが、せっかくの機会なのだからと、ダンスの練習をもう一度やってみることにした。


「あ、ああ、そうだな」


「それじゃあノゾム、よろしく……」


 ノゾムは差し出されたアイリスディーナの手を、下から優しく支える。

 ほっそりとした、綺麗な手。しかし、その手には、彼女の努力の証である硬い剣ダコの感触が、はっきりと感じられた。

 胸奥がズグン、と疼く。


「えっと、ここから……」


 胸の疼きを抑え込みながら、ノゾムは今日教わった通りにアイリスディーナをエスコートしようとする。だが、思い出しながらやっている事と、震えるような緊張感から、動きがどうしてもぎこちないものになってしまう。

 一方、アイリスディーナはカチコチのノゾムを眺めながら、面白いものを見るように目元を緩めていた。


「そんなに気張らなくていいぞ。パルライン夫人も言っていたじゃないか。いいダンスは、リラックスしてこそ、だぞ」


「い、いや、そう言うけどね……」


 軽い調子でノゾムに語り掛けるアイリスディーナの表情は、終始楽しそうである。

 一方、ノゾムは緊張感で硬くなった手をアイリスディーナの腰に手を回して踊り始めるが、四苦八苦といった様子で、足元もおぼつかない。

 白髪の少女は笑顔を浮かべたまま、しょうがないなと言うように溜息を吐くと、ノゾムの肩に置いていた手に力を込めた。


「まだちょっと硬いな……。ノゾム、もうちょっと体を寄せるぞ」


「え?」


 アイリスディーナがノゾムに身を寄せたことで、二人の距離がほんの僅か、スッと縮まる。

 近付いた距離は五センチにも満たない。だが、それだけでノゾムの心臓は早鐘を打ったように激しく鼓動し始めた。

 彼女の甘い香りと体温が、ノゾムの頭に強烈な刺激を与える。

 同時に全身の熱が一気に高ぶり、脳がまるで蕩けた砂糖のように思考がまとまらなくなっていく。


「ん、ちょうどいいな。ノゾム、このまま始めるぞ」


「うえ! あ、はい!」


 アイリスディーナは混乱しているノゾムの様子に気づかぬまま、体を動かし始める。

 ノゾムは突然テンポを上げた彼女に促されるまま、慌てて足を動かし始めた。

 しかし、拍子がずれた状態で無理に足を進めたことで、危うくバランスを崩しそうになってしまう。 


「おっとと……」


「ノゾム、足が遅い。もう半拍子速く」


「わ、わかった……おわ!」


「今度は速すぎる。もう少し肩の力を抜いて」


「そ、そういうけどね……」


「刀を振るう時だって、腕だけでは振るわないだろ? それと同じだよ。お腹と背筋。あとは“呼吸”だ」


「腹と背中、それと呼吸……」


「そうだ。ノゾム、私を見ろ」


 軽い調子でアイリスディーナは体をノゾムに預け、ジッと彼の目を覗き込む。

 柔らかく見つめてくる漆黒の瞳。自然とノゾムの体から余計な力が抜けていく。同時に、胸の疼きも薄れていった。


「ふう……」


 大きく息を吐きながら、ノゾムは彼女の重みを受け止めながら、流れるままに体を動かした。

 自然と流れる二人の足が、見事なタイミングで、全く同じ動きをなぞり始める。

 踏み出した足を起点に、今度はくるりとターンを決める。体の位置を入れ替えつつ、アイリスディーナの身体が綺麗な曲線を描く。


「お、いい感じだ。もう少し速くするぞ」


「分かった」


 本来の曲のテンポに近づけるために、アイリスディーナの動きがさらに早くなる。

 タン、タン、タン! タン、タン、タン! と軽快なリズムを刻みながら、二人の身体は川の流れのように、広間をなめらかに滑り続ける。


「こんな感じか?」


「いいぞ! そうそう……」


 気が付けば、ノゾムは彼女のリードに自然と合わせていた。

 全身を強張らせていた緊張感はいつの間にか解れ、代わりに湧き上がってくる興奮が、熱となって彼の全身を駆け巡っている。

 二人の息は、既にほぼ完璧といっていい程シンクロしていた。

 全身に浮いた汗が滴となって舞い、広間の景色が線となって流れていく。そんな中、ノゾムとアイリスディーナの瞳が、どちらともなく交わる。

 熱を帯びたノゾムの瞳に、アイリスディーナは笑みを深めると、さらに動きを加速させた。


「本番と同じくらいの速さで行くぞ。ついてきてくれよ」


「ああ!」


 自然と当たっていたテンポは、ここに来て最高潮を迎える。

 しかし、加速しようと二人が足に力を入れた瞬間、体重が掛かっていた足が突然滑った。


「「あっ」」


 舞い散った汗に足が滑ったのだろうか。

 何とか体勢を立て直そうとするも、体を密着させているノゾムとアイリスディーナにはその時間もなく、二人の身体は勢いよく大理石の床に投げ出された。

 静かな夜の広間に、ドタン! と騒々しい音が響く。


「イタタタ……。アイリス、大丈夫?」


「あ、ああ。君が下になってくれたから、痛みはないよ」


 ノゾムの胸板に体を預けていたアイリスディーナが、やや戸惑いながら返答する。

 ノゾムがアイリスディーナの腰に手を回すようにしていたため、彼の体が自然とアイリスディーナを庇うようになっていた。

 白髪の少女は、痛みに顔を顰めているノゾムを見上げながら、思わずこくりと息を飲む。


「アイリス、どうかした?」


「い、いや、何でもない……」


 おずおずといった様子で、アイリスディーナはノゾムの上から体をどけると、彼の隣にペタンとお尻をついて座り込んだ。

 倒れ込んだノゾムがチラリと横に視線を向けると、彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべながらノゾムを見下ろしていた。


「ふふ、ノゾムも踊れるじゃないか」


「最後は盛大に転んじゃったけどね」


 あははは! と二人はどちらともなく笑い合う。

 あれだけ勢いよく踊れていたのに、最後はコメディのように締まらない自分達の姿が、妙に可笑しかった。


「アイリスは、すごいよな……」


「ん? 唐突にどうしたんだ?」


「さっきのダンス、俺をずっとリードしてくれていただろ? 他にも一杯世話になってしまったし……」


 そこまで言って、ノゾムはゴクリと唾を飲む。

 先ほど踊っていた時には忘れていた胸のシコリが、今になって鎌首をもたげていた。


「……ノゾム?」


 怪訝な顔を浮かべるアイリスディーナを見上げながら、ノゾムは先程マザリネット達から聞かされた話を思い出していた。


「聞いたんだ。アイリスのお母さんの事……。アイリスが、銀虹騎士団に入ろうとしている本当の理由も」


「そっか……」


 アイリスディーナが銀虹騎士団を目指す理由。亡き母との誓いと、フランシルト家の当主となることで、ソミアを自由にすること。

 その事を聞いたとノゾムが告げると、アイリスディーナは何故か憂い顔で、大きく息を吐いた。


「失望したか?」


「え? どうして?」


「私は、皆のためにと言いながら銀虹騎士団に入るといいながら、その実、考えているのはソミアの事だけだ。自分の身内の事しか考えていない」


 どこか悲壮感を覚える口調のアイリスディーナ。その表情は、身を斬られたように強張っている。

 ノゾムは、突然こんな表情を浮かべたアイリスディーナに驚きながらも、彼女の独白に耳を傾け続ける。


「今日、パルライン夫人を招いたのだって、実の所、目的はダンスの練習だけじゃない。彼女の名前を利用して、君の後ろ盾の一つにするためだ。私は、君が思うほど高潔じゃない」


「家族を守るのは、普通の事だろ? 別に全然不思議じゃないさ。むしろ、尊敬するよ。俺が六歳くらいの頃なんて、責任感なんて持ち合わせてなかったと思うし……」


 自虐的な言葉を口にするアイリスディーナの言葉をノゾムは肯定しつつも、それが当たり前だと言い切った。

 自分で自分を汚いというアイリスディーナの姿が悲しく、そんな風に自分を卑下してほしくなかったから。


「リサの事も、ケンの事も、俺達が向き合っていたら、あんな結果にはならなかっただろう。アイリスとは違って、相手を見ることから、自分自身から逃げ続けたから、全員がすれ違ってしまった」


 己が過去に犯した間違いを顧みながら、ノゾムは語る。

もし、自分がアイリスディーナのように始めからリサ達と向き合っていたら、ケンはあのように悲惨な最期を迎えず、もう少しマシな結果を迎えられたかもしれないと。


「でも君は、裏切られた憎しみを乗り越えて、リサ君を救った。ノゾムの、そういうところ、凄いな……」


「……え?」


「君は、人を許せる人間だ。自分を裏切った相手を憎んでも、胸に抱いた憎しみを飲み込んで、強くなれる人だ。

 私には無理だろう。私は、裏切られたら許せなくなる。大事な人を傷つけられたら、殺意を止められない。折れたら、立ち直れないと思う」


 それは、間違いなくアイリスディーナの本心。

 一直線に目的へ向かって進み続けている彼女が胸に抱く、自分自身への不安だった。

 ノゾムは息を飲み、瞑目する。

 少女の本心に対して答えるのは、彼自身の真心だった。


「俺は、君の隣に立ちたい……。皆の想いを、無駄にしたくない……」


 ノゾム・バウンティスは、アイリスディーナ・フランシルトに憧れている。

 その高潔な魂を、自らの責務から逃げないその強さを。

 一度逃げた自分とは違う、その在り方を。


「私は、君が眩しい。あの怪物を胸に秘めても、裏切られても、憎悪を飲み込んで、自分を保てる君の強さが……」


 アイリスディーナ・フランシルトは、ノゾム・バウンティスを尊敬する。

 憎しみを乗り越えて、前へ進もうとするその姿を。

 たとえ折れても再び立ち上がる、その心を。

 

「ノゾム……」


 自分にない強さを持つ人。だからこそ、アイリスディーナはノゾムに惹かれた。


“私は、彼に恋している……”


 心の中で、アイリスディーナは自らの気持ちを反芻する。

 最愛の妹を助けてもらったことで芽吹き、困難を乗り越え続けて育まれてきた、その想い。

 既に胸一杯まで膨れ上がっていたその恋心は、この時、ノゾムのアイリスディーナに対する想いを聞いた瞬間に限界を迎えた。

 まるで器から水が溢れるように、トクトクと漏れた恋心は、今まさに隣の想い人へと届こうしていた。


「私は、君に……」


 だが、彼女が今まさに自分の気持ちを言葉にしようとした瞬間、ノゾムの右手につけられた傷に目が留まってしまう。

 乾いたばかりの血、真新しい傷、そして何よりその傷にかすかに残った魔力の残滓が、漏れ出したアイリスディーナの気持ちを堰き止めてしまった。


「ノゾム、その……傷は?」


「あ、いや。シーナがちょっと鍛練を手伝ってくれてね。その時につい引っ掛けてしまったんだ」


 ノゾムは先程シーナがティアマットの制御訓練に付き合ってくれたことを話した。

 血を介した強力な契約。それによって、精霊の感知が出来た事。

 もちろん、色々と正直に話すには憚られる内容もあるので、その辺りは何も言わなかった。

 しかし、ノゾムの話を聞いたアイリスディーナの心中は、まるで嵐のように荒れ狂っていた。


「それで……ノゾムは、どうするんだ?」


 内心の動揺を、アイリスディーナは全力で抑え込む。

 しかし、聞き返した時の声は、明らかに震えていた。

 精霊との契約によって社会が成り立っているエルフにとって、自らの魂を直接繋げる血約の儀は、何よりも厳正な行為であり、自らの半身を相手に託すことに等しい。

 直接的な契約によって魂がつながっている分、その重さは、人間同士の結婚などより重いかもしれない。

 ノゾムとシーナが、血約の儀を行った。それはつまり、エルフから見れば、二人が婚姻を交わしたという以上の意味を持つ。


「え? どうって?」


だが、アイリスディーナの動揺に反して、ノゾムは首を傾げるのみ。

血約の儀の意味を何も聞かされていないことが、明らかに見て取れた。


「そう、か……」


「アイリス?」


 そこまで理解して、アイリスディーナはシーナの真意を理解した。

 彼女は、自分の事情などお構いなしに、見返りも求めず、全力でノゾムを支えようとしているのだ。

 その契約が持つ意味を、全て理解した上で、己の内に飲み込んで。

 ノゾムの現状は、決して油断が出来る状態ではない。制御しきれない力、抱え込んだ災厄。

そして、ノゾム自身も、先の事件でアイリスディーナ達に刃を向けた自責の念から、今も無茶を繰り返している。ゾンネから休めと言われたにもかかわらず、鍛練を行っていたことがその証だ。


“そんな彼に、私は今何を言おうとした……”


 恋心という、自分の一方的な気持ちをぶつけようとした。そう考えた時、アイリスディーナの胸中で、猛烈な敗北感と禍根の情が湧き上がった。

 自分の想い全てを飲み込みながらも、ノゾムを支えようとするシーナの姿と、今の己の姿を顧みたからだ。

 

「いや、何でもない。そろそろ戻ろう。明日も大変だからね」


 漏れ出してしまった己の恋心に全力で蓋をしながら、アイリスディーナはスクっと立ち上がり、踵を返す。

 これ以上、ノゾムの隣に居たら、自分がどうなるか分からなかったから。


「ん、んん! ノゾム、このダンス練習で、貸し二つ追加だな。いや、今までのも含めると相当あるな。近々取り立てるから、覚悟しておいてくれよ」


「……高価なアクセサリーとか、宝石とかだったら、俺破産なんですけど」


「まあ、本番までに決めておこう。今は検討中ということで……」


 彼女の口元に浮かんだ、含みのある笑みを見たノゾムが、心配そうな声をあげる。


「本当に宝石とかじゃないよね……?」


「……さて、どうしようかな?」


 溢れそうになる涙を必死に堪え、アイリスディーナは努めて明るく振る舞う。

 ノゾムは一瞬、背中越しに見える彼女の笑みが、まるで泣いているように見えた。

 しかし、ノゾムが問い掛ける前に、アイリスディーナは扉の奥へと身を滑り込ませる。


「っ!」


 ノゾムの視線が途切れた瞬間、胸の奥から弾けるように溢れ出した激情に、アイリスディーナは唇を噛み締めた。

 次から次へと濁流のように流れ出る感情。ジクジクと痛む胸の鈍痛を、唇を噛み切る痛みで抑え込みながら、アイリスディーナは冷たい廊下の奥へと消えていく。その瞳に、一筋の涙を流して。

 相手の想いを確かめても、彼らは根本的な所ですれ違う。

 少年は、その心に真の柱をまだ持たぬ故に。

 エルフの少女は己の行為に罪悪感を覚え、白髪の少女は、己の感情に引け目を感じてしまった為に。

三人とも“耐える事”に慣れ過ぎた故に、交わり掛けた道は分かたれる。

 そしてこの時から、湖面に波紋が広がっていくように、彼らの関係も変わっていくことになった。













 雪が降り始めた中、馬車の一団がアルカザムに到着する。

 護衛と思われる騎士達も、過剰な装飾などはほとんどなく、剣呑な武具の鈍い輝きだけが、彼らを彩っている。

 騎士たちに護衛されている馬車もまた、華やかさとは無縁な武骨なもの。

 そんな馬車に歩み寄る、妖艶な女性が一人いた。

 彼女は馬車の前に立つと、深々と腰を折る。


「お待ちしておりました。エグロード様」


「うむ……」


 馬車から降りてきたのは、二メートル近い長身の、これまた武骨な男性。目の前で跪くメクリアを一瞥するその眼差しは硬質で、威圧感に満ちている。

 エグロード・ファブラン。

 長身と相まって、ある種の威厳を感じさせる彼は、硬質な瞳で用意された屋敷を見上げると、配下の女性を引き連れ、屋敷の中へと消えていった。

試練の季節が、始まる。




今回のお話、前書きにも書きましたが、相当悩みました。

正直、アイリスにそのまま告白させてしまおうとも考え、そちらバージョンも書きながら双方のお話を睨めっこしていました。

しかし、シーナが先手を切った事、ノゾムがまだ真の答えを見出していない事、アイリスディーナの臆病でか弱い少女としての部分がどうしても引っ掛かり、このような形に……。

良かれと思ってやったことが、結果的に修羅場の導火線に火を点けたような形になりました。

やっぱりね、思ってしまったんですよ。まだ苛めたりないって……。


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― 新着の感想 ―
[一言] 後書きちょっと笑っちゃったわ
[一言] アイリスの告白Verも見たいですが、シーナの一歩後ろから支えるという大和撫子というか奥ゆかしさがいいですね。 今後の正妻戦争に期待します!
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