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龍鎖のオリ ―心の中の“こころ”―  作者: cadet
第7章までの登場人物詳細
163/221

主人公パーティーメンバー


マルス・ディケンズ

 短い金髪と大剣を背負った、三学年十階級に属する学園生。

 性格はかなり血の気が多く、喧嘩っ早い。

 十年前にアルカザムが造られた際に、養夫婦や妹と共にこの街にやってきた。

 弱かった実の父親に捨てられたという経験から、力を渇望。同時に、力の弱い存在を疎むようになっていく。学園では取り巻きはいたものの、真に友人といえる存在はいなかった。

 初めはノゾムの事を見下してはいたものの、その実力の一端を感じ取り、勝負を挑んだところで妹のエナに乱入され、それ以後友人となる。

 ノゾムに対する感情がかなり変動していた人物の一人。

 初めはノゾムの卓越した幻無に感嘆し、その内に秘めた絶大な力を羨む。

 同時に、そんな彼に追いつこうと魔気併用術に手を出すも、制御しきれずに暴走。

 さらに特総演習でノゾムが内に秘めた力を使わなかったことに激怒。彼を殴ってしまい、パーティーに亀裂が入るきっかけを作ってしまう。

 しかし、自分の魔気併用術の鍛練に付き合ってくれていたティマの説得等で、自分の過ちに気づき、ノゾムに謝罪。心から親友と呼べるような関係になっていく。

 また、自分をあらゆる面で支えてくれたティマに対しては、淡い思いを抱いてはいるものの、生まれてこの方恋愛などとは無縁だったせいか、告白には至っていない。

 

 彼の戦い方は、大剣を使用した豪快な剣術。豊富な気を使い、正面から叩き潰すことを好む。

 防御面では、大剣だけでなく、手甲なども使う。

 本人の気量もあり、その実力は三学年の中でも上位に位置する。

 また、最近は仲間の協力によって、魔気併用術も制御できる目途がつきそうである。


アビリティ 風精霊の加護

 風属性の魔法、気術等の適性を引き上げるアビリティ。

 このアビリティのおかげで、マルスは風属性の魔法ならば中級までなら使うことができる。魔気併用術で、風系の術が多いのも、このアビリティの恩恵を考慮した結果である。

 反面、土属性の魔法は絶望的。

 

 魔気併用術

 同系統の魔法と気術を組み合わせることで、威力、効力を劇的に引きあげる技能。

 気術、魔法共に桁外れの制御力を必要とするため、大陸でこれを使える人間はほとんどいない。






ソミリアーナ・フランシルト

 フランシルト家の令嬢で、アイリスディーナの実妹。

 姉と同じように貴族としての顔だけでなく、年相応の少女としての活発さも持ち、とても素直で正直な少女。

 姉の事を誰よりも尊敬し、敬愛しているが、彼女が生まれた際に病弱だった母親が亡くなってしまい、一度も母の顔を見た事がないことから、以前は家族を憎んでもいた。

 フランシルト家が大昔に結んでいた契約によって魂を抜かれそうになるも、ノゾム達のおかげで助けられ、以後、ノゾムの事を兄のように慕う。

 姉と同じように、幼いころから貴族社会にいたせいか、人の悪意に対して敏感。

 姉を目標とし、立派な人間になろうと努力しているが、性格の根っこはかなりヤンチャで、齢五歳で家出したり、姉の目の前でノゾムをデートに誘ったり、頬にキスしたりと、相当お転婆なところがある。

 ちなみに、好きな動物は猫。 


 

ティマ・ライム

 アイリスディーナの親友で、肩口まで切りそろえた茶色の髪が特徴的な少女。

 性格は臆病で弱々しく、儚げな印象を覚える。

 伝説級の魔力の持ち主で、その膨大な魔力ゆえに、アルカザムに招かれた。

 魔力だけでなく、保有するアビリティも希少で、地水火風の四源素の高位魔法を操る才能を持つ。

 しかし、その臆病な性格が災いして、魔力の制御は今一歩。戦闘では基本的に、後方から大火力で相手を殲滅するスタイルをとる。

 ノゾムやマルスと出会った際は、その臆病な性格からうまく溶け込めず、その態度がマルスの癪に障り、さらに怯えるという悪循環を引き起こしてしまう。

 しかし、親友の妹であるソミアをつけようと奮闘し、その出来事がきっかけで、マルスと親交を深めていく。

 互いに魔法の制御が苦手ということもあり、日常的にマルスと魔法鍛練をするようになる。

 マルスが魔気併用術を使う際にも、術式などでサポート。彼とノゾムが衝突した際は、マルスの相談を受けるなど、あらゆる面で彼を支えた。

 マルスの事は憎からず思っているものの、本人の臆病な気質が災いして、告白などには至っていない。

 ちなみに、弟がおり、身内に対してはかなり内弁慶。


アビリティ 四音階の紡ぎ手

 地、水、火、風、それぞれに抜群の適性を与えるアビリティ。

本来なら極めて困難な、相反する属性の魔法の同時行使を可能とする。

魔力が過剰で、制御が苦手なティマが強力な魔法を行使できるのは、このアビリティの恩恵が大きい。



トム

 三学年二階級に属する生徒で、背が低く、体つきもほっそりした少年。

 ミムルとは恋人同士で、彼女に迫られる形で交際が始まった。

 本人の戦闘力は皆無だが、錬金術と呼ばれる学問に長けており、日々術式の作成や、魔道具の作成などを行っている。

 日常ではあまり自己主張をするようなことはないが、錬金術の事に関しては饒舌になる。

 マルスの魔気併用術を補助する術式、ティマの魔力譲渡など、戦闘そのものではなく、影からノゾム達を支える需要な役割を担った。

 尚、本人の性格は気弱だが、アルコール等の要因が関わった場合はその限りではない。


ミムル

 トムとは幼馴染で、恋人関係の山猫族の少女。トムの事が大好きで、語り始めると止まらなくなる。

 かなり楽観的、かつ享楽的であり、フェオと並んでノゾムパーティーのトラブルメーカー的存在である。

 シーナとは性格が全く違うものの、ソルミナティ学園に来てからは、親友と呼べるまでの関係を築いた。

 だが、森でアビスグリーフに遭遇した際に、トムが負傷。そのきっかけを作ってしまったシーナと仲違いしてしまう。

 しかし、ノゾムの奮闘などもあり、その後に関係は修復。以後、ノゾム達を通してアイリスディーナ達とも親交を深めていく。

 武器は短剣。素早い身のこなしで相手を翻弄し、隙を見て地名の一撃を与える戦い方を好む。

 獣人である彼女は獣化と呼ばれる異能を保持しており、一時的に身体能力を引き上げる事ができる。

 基本的に獣化は身体能力の向上と引き換えに理性を削られてしまうのだが、彼女の場合はそれがほとんとない。

 恋人のために、日々せっせと料理の練習に励んでいる。

 しかし作られる料理には、時折あらゆる味覚を体現した爆弾が混ざることがあり、これの為にトムは彼女から料理を進められるたびに戦々恐々としている。

 ちなみに、被害者は今のところトム、シーナ、ノゾム、フェオの4人。




フェオ・リシッツア

 獣人族の一種である、狐尾族の青年。

 シーナ達と同じく三学年二階級に属しているが、学園での生活態度はかなり適当。

 楽しい事やお金儲けに目がなく、日々アルカザムをうろついては、トラブルを引き起こす、ノゾムパーティー屈指のトラブルメーカー。

 様々な騒動を巻き起こすが、大抵の場合因果応報とばかりに被害者たちから報復され、貧窮に喘ぐことになる。

 顔は間違いなく二枚目だが、立場は明らかな三枚目。

 しかし、その実力は確かで、棒術、巫術、投剣術など、数多くの武芸に精通している。

 獣人としての異能、獣化もあり、身体能力と引き換えに、魔法行使能力を劇的に高めることが出来る。

 ノゾムと出会ったきっかけは、彼がアイリスディーナと親密な関係を築いたことから。

 初めは巫術などで覗き見をするだけだったが、次第に興味が膨らみ、お試しにとばかりにノゾム達に勝負を挑みかかる。

 アイリスディーナ達一時的に抑え込むなど、卓越した技量を見せつけるが、結果的にノゾム達に敗北。

 頭だけ残して地面に埋められた挙句、虫で一杯になった袋を頭からかぶせられて放置される羽目になった。

 その後、面白そうという理由からノゾム達と行動を共にしており、積極的にノゾム達を騒動に巻き込む。

 自分本位と呼べるような行動が目立つが、暴走したノゾムと相対しても一切逃げる気を見せなかったりなど、実はかなり義理堅い……のかもしれない。

 余談だが、初期設定では女性で、ヒロイン候補の一人だった。



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