第2章登場人物
アイリスディーナ・フランシルト
3学年において総合成績トップの才女で、長い艶のある黒髪と整った容姿、完璧なプロポーションを持つ美少女である。
フランシルト家は、大陸西部の大国であるフォルスィーナ王国に長く仕える重鎮であり、彼女はそのフランシルト家の次期頭首。
かなり高い魔力を持っており、また使い手の少ない闇系統の魔法も使用できる。
使用する武器は細剣であり、体術もかなりのものである。
妹が一人いるらしく、その子の面倒を幼いときから見ていたため、面倒見がよく、また整った顔立ちと凛とした振る舞いから学年を問わず人気がある。
アビリティ
即時展開
思考した魔法を即座に発動できるアビリティ。
精霊魔法並みの速攻が可能だが、発動する魔法の威力は本人のイメージに依存するため。魔法についての深い知識と高い思考能力が必要となる。
ランクA
ソミリアーナ・フランシルト
アイリスディーナの妹で年は10歳。
姉と同じ黒髪のショートカットで元気いっぱいの女の子。
姉のことを尊敬し、目標としている。
腕には小さな鐘のついた腕飾りをしており、この腕輪を家族の絆の証と思い、大切にしている。
ティマ・ライム
アイリスディーナの親友であり、学園に数えるほどしかいないランクAの生徒。
きわめて膨大な魔力を保有し、その量は人間では間違いなく伝説レベル。さらにアビリティ“四音階の協奏曲”で地水火風の4属性に適性を持っている。
ただ、本人の性格はあまり気が強くなく、魔力の制御力がやや低いので、戦闘はあまり得意でない。
茶色の髪を肩口で切りそろえており、少し気弱そうな眼をしているが、顔立ちは良く、人気は高い。
儚そうなイメージが男子生徒たちのツボにくるらしい。
アビリティ
四音階の協奏曲
地水火風の4属性に高い適性を与えるアビリティ。
ランクA
マルス・ディケンズ
10階級に所属する剣士。実力は学年でも上位だが素行の悪さで最下階級に所属している。
ノゾムの事を今までよく思っておらず、何かと突っかかっていたが、2学年末の模擬戦において後塵に帰したことから、ノゾムのことが気になっている。
アビリティ
風精霊の加護
風属性の魔法、気術に高い適性を与えるアビリティ。
ただし、反属性である土属性の術とは相性が悪くなる。
ランクB
エナ・ディケンズ
マルスの妹。
かなりしっかりした少女で、昔からマルスの素行に悩まされてきたため、彼相手には容赦しない。
彼女の家は商業区で食事処付の宿屋を経営しており、彼女もそこで働いている。
また商業区の他の店にも臨時に働きに行く時があり、不良のマルス共々商業区では知られている少女。
ハンナ
宿屋“牛頭亭”を主人であるデルと切り盛りする中年の女性。
宿屋の帳簿や部屋の管理を主にしている。
非常に気前のいい、いわゆる肝っ玉母ちゃんである。
デル
宿屋“牛頭亭”を妻であるハンナと経営している。
厳つい顔をした巨漢で、主に厨房で料理を担当している。
ルガト
ディザート皇国の七氏族の1つ、ウアジァルト家に仕える執事で、500年以上を生きる古き吸血鬼の1人。
複数の魔法を同時に使う事ができ、圧倒的な手数で相手を殲滅することを得意とする。
接近戦はあまり得意ではないが、長い経験によってそれを補っている。
また吸血鬼の特徴である、蝙蝠に変化する異能も持っている。