表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99の扉  作者: 茉由
4/6

本能寺の変

 皆に食料を配った。


何も言わずに受け取って食べはじめる。


礼くらい言えよ、と言いたかったが、ここでキレても皆の精神を壊してしまうだけなのでやめた。


 地下の事も話した。


すると一人がトイレに行った。


それに続いて数人が地下へと向かった。


 俺は愁としばらくメモとペンについて話し合った。


ペンには特に変わったところはない。


普通の黒いボールペンだ。


しかしメモには隅にパラパラ漫画が書かれていた。


はじめは多分織田信長だ。


織田信長と敵らしきものが戦いをくりひろげるのが描かれていた。


しかし、最後だけ色が使われており、織田信長が赤で塗りつぶされていた。


 意味は分からないがヒントだろう。


俺はあまり歴史に詳しくないので分からない。


愁も詳しくないらしい。


 「誰か詳しい人がいればいいんだけど……」


愁がつぶやくと、一人の男が声をかけた。


「それは?」


年齢は40代くらいだろう。


さっき初めにトイレに行った人だ。


 俺が持っているメモをのぞきこんだ。


「さっき見つけたんです」


「これは織田信長……かな?」


「はい、多分。


あなたは……?」


 俺が聞くと、苦笑いをして白髪混じりの髪を掻いた。


「失礼。


私は本居 茂です。


知ってるかな?」


本居さんが自己紹介と、愁が目を見開く。


「本居 茂ってあの漫画家の!?」


「ええ、まあ」


「僕ファンです!」


「それはうれしいです」


 俺は漫画を読まないのであまり分からないが、名前は聞いた事がある。


よくテレビに出たりもするので、結構有名らしい。


「次は織田信長をもとにした物語にしようかと思ってるんだ。


そのために勉強してるのさ。


だから私に分かることがあれば協力するよ」


「ありがとうございます」


 精神が安定している人が増えて助かった。


愁も憧れの人物に会えた事もあって、かなり嬉しそうだ。


 「ちょっと見せてね……。


戦っているのは大まかだからよく分からないなあ。


有名なのは桶狭間の戦いとか長篠の戦い。


最後のこれは本能寺の変じゃないかな」


 確かどちらも中学の頃の歴史で習った覚えがある。


 本能寺の変は織田信長の家臣、明智光秀が謀反を起こし、京都・本能寺に宿泊していた主君信長と後継者の信忠を襲い、自刃させた暗殺事件。


 大切なのは桶狭間の戦いでも、長篠の戦いでもない気がする。


何の戦いか分かるヒントが他にあるのなら話しは変わるが、答えのないヒントではヒントとは言えなくなってしまう。


「本能寺の変はいつの出来事ですか?」


「確か……」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ