表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/106

第53話 アイアントレント

 2階層の魔鉄鉱石採取が始まった。

 魔鉄鉱石は実入り的に美味しくないが、危険度も低い。


 俺達は3階層の森にいる。


「今、樹が動いたような気がしたんだが」


 シロガネが唸っている。

 敵がいるようだ。


【気のせいじゃないよ。俺にも動いて見えた】

【ちょっと前に戻して確認したら、確かに動いてた】


「おー、サンキュ」


 ということは樹のモンスターだな。

 よく物語である樹の幹に顔の付いた奴。

 何だったっけな。


「レンタカー」


【トレ○太くんじゃなくてトレントな】

【分かってボケたんだろ】


「そうトレント。トレントの弱点は火だが。ここの生き物は鉄みたいだから効き目がないような気もする」


 銀色の肌をしているから、アイアントレントだな。


【鑑定するか、魔法で燃やしてみたら】

【まずは一当て】


「よし、それで行くか」


 動いていたと思われる樹を前に魔法を行使する。

 火球は樹に当たり火の粉を散らした。


【効いてないっぽい】

【鑑定だ】


 アイアントレントの幹に顔が浮かび上がり、銀色の蔦が垂れ下がる。

 鑑定する。


「火炎耐性を持っているな」


【樹は簡単に窒息死しないだろうし、どうする】

【斧で切り倒すしかないんじゃないの】



「任せて」

「だわん」

「右に同じく」

「ガウ」


 弥衣(やえ)がやるみたいだ。

 弥衣(やえ)達は銀色の蔦の鞭を捌きながら接近。

 幹に手を当てて浸透撃を放った。


 シロガネは蔦の鞭に噛みついている。

 だがダメージにはなってない。


「ギョワワー」


 弥衣(やえ)達の攻撃は効いてはいるようだが効果が薄いな。


「みんな下がれ」


 めんどくさい。

 叩いて殺せば良いんだろ。


 俺は鉄パイプの連撃を叩き込んだ。

 樹が削られて、おがくずが飛ぶ。

 そして、アイアントレントは倒れた。


「力技が一番だな」


【やっぱり連撃が一番か】

【おっさん強い】


 さて、アイアントレントはどれぐらいで売れるかな。

 安かったらこの森は迂回しよう。


 俺はアイテム鞄にアイアントレントの死骸を入れた。


 買取場に電話した。


「行ってもいい?」

『おう、お前らの血からスーパー抗体を抽出した。聞いて驚け。ほとんどのウイルスに効果がある。血液をもっと欲しいが良いか?』

「いくらくれる?」

『400ccで1000万』

「売った」


 買取場に行く。


「お前、若返ったか? 薬草か? それともウイルスの影響か? まあいい血を採れば分かるだろう」

「若返ったのはスキルだよ」

「残念だ。そういう薬草か抗体なら、億の値段が付いたのにな」


「今回持って来たのは、大物だけど出していい?」

「ちょっと待て、場所を開ける。ほら、さっさと解体を終えて場所を空けろ。待ってる間に採血するぞ」


【トレントの買取値はいかほど?】

【100万は超えるだろう】


「採血は痛くなかった。これで1000万は美味しい」


【血が1000万?】


「言ってなかったな。何でも抗体というのが採れるらしい。それがスーパーなんだと。ほとんどのウイルスの病気が治るらしい」


【それが本当なら、1000万は安すぎ】

【億でも安いかも】


 おっちゃんには世話になっているからな。


 解体が終わったので、アイアントレントの死骸を出す。


「おお、トレントか。銀の木肌が美しいな。丸太のままでもオブジェになりそうだ」

「どれくらいかな?」

「前の木は500万だったが、今回のは1000万を超える。ミスリルを含んでいるからこの値段だ」


【うひょう、高値爆発】

【おっさん、結婚して下さい。愛してます】

【ダイアモンドの洞窟辺りのモンスターだとこのぐらい普通だ】

【1000人も養っていたら、これぐらい稼がないと】


 アイアントレント乱獲決定だな。

 その前に、アイアンモンキーとアイアントレントをコボルトとケットシーが安全に狩れる方法を考えないと。


 そうだ、弥衣(やえ)には抗体というやつはあるのかな。

 血液を調べてもらったら、弥衣(やえ)にもあった。

 キナコとモチにも。


 ただ、キナコとモチの抗体を人間用に使うのは研究が必要とのこと。

 アイアンモンキーの病気に罹って3人とも加護で治癒したんだな。

 1分間耐えればいいらしいから、1000人のスキルがあれば平気なのかな。

 アイアンモンキーと一般人は対峙させられないな。


 ええと、何を考えていたっけ。

 コボルトとケットシーのアイアンモンキーとアイアントレント対処法だ。

 とりあえず、アイアンモンキーの病原菌は寄生スキルの敵じゃない。

 アイアンモンキーはボウガン辺りでなんとかならないかな。

 武器制作のおっちゃんに頼もう。

 魔鉄辺りで作れば問題ないはず。

 アイアントレントもボウガンでどうかな。


 とりあえず試してみよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ