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《第七封の手紙》

 《第七封の手紙》


 アルファは目を開けた。


 男も目を開けた。


 そこは同じ市松模様の床だったが、乾ききった血痕がいくつも残っていた。


 アルファは祈祷室の中央にある鉄のベッドに座っていた。彼は小さく笑って立ち上がり、悠然と部屋を出て、教会を後にした。


 一度も振り返ることなく、その場所から去っていった。


 祈祷室には今も鉄錆と血の混じった臭いが漂い、拷問器具が掛けられ、凄惨な血痕が刻まれている。


 しかし、中央の鉄のベッドの上には、一通の手紙が増えていた。


 純白の封筒に、正式な赤い封蝋が施された手紙。だが、その存在に気づく者は二度と現れないだろう。


『言っておくが、俺が最初だ。救いが欲しい? 俺に、いや、俺たちにとって唯一の救いは……。それじゃあ……さようなら……』


 炎は教会を飲み込み、庭の花草まで。


 何も残らず、夕暮れの空と同じ色に溶け込んだ。




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