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男飯食堂、神代亭へようこそ!  作者: 一之瀬 葵翔


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28/32

私が言ったから?

みなさんいかがお過ごしでしょうか?

俺はくっそ本業が忙しくてボロボロですw

なんとか今週も更新できてよかった……。

「突然ですが、本日よりしばらくの間朝ごはんはパンが多くなります」


 夕食を終えて、座敷でゆっくりしている三人娘にそう告げた悟志。

 突然何言ってるんだと悟志の方を振り向くと、悟志が理由を説明する。

 それを聞いた三人娘、ぷっと吹き出すと顔を見合わせた。


「パンパンパンパン、おいしいパン♪」


「できたておとどけ、日ノ元パン♪」


「まつだかほ~まつだかほ~♪」


「「「かんざき、春のパンフェスタ!」」」


 桃叶が歌うように言った言葉。

 それに続くように瑠実、乃亜も言葉を紡ぐ。

 最後、何故か今回悟志が朝ごはんにパンを増やす理由を三人揃って言って、いぇーい!とハイタッチ。

 よくわからん、よくわからんがまぁ納得してくれたんだろう。

 そう悟志は思うことにした。


 悟志のパン増えます宣言の翌日。

 いつも通り食事を済ませた悟志と桃叶。

 ゴン太もお気に入りのカリカリを食べて、元気いっぱい。

 そこに珍しく乃亜もいた。

 今日は休み。ゴン太が異世界に行くからと、そこに便乗。

 異世界の友達のところに桃叶を連れて遊びに行くらしい。


「悟志さん、今日はももが初めての異世界ですし、夕方までには絶対帰ってきますから!」


「うん、わかった。気を付けて行っといで。ゴン太、乃亜ちゃんはなんとかなるとしても桃叶ちゃんは頼んだぞ」


『おう! 桃叶殿は俺に任せとけ! ちゃんと連れて帰ってくる!』


「それでは神代さん、行ってきますね」

 

 と、お弁当を持たせて送り出すと悟志は部屋で調べもの。

 調べているのはチョコレートを使ったレシピ。


「ね~え~、悟志くん! もう一回焼いてほしいな?」


 先日作ったサクサクのやつ。

 それを食べた瑠実からのおねだり。

 変なところで凝り性な悟志はどうせならサプライズで違うものを作ろうとパソコンをカチカチ。

 これだ、と思ったものを見つけると車乗って買い物へ。

 急がないと起きてしまう、気持ち急ぎ目で悟志はこの日の買い物を終えた。





「おはぴゃ~」


 瑠実が目を覚まして座敷に向かい、挨拶をすると座敷にいたのは悟志だけ。

 おはよ~。おは。おはぴゃ~。もに。

 などその日の気分で色々挨拶を使い分ける瑠実。

 今日は元気だけど、まだ眠い時の挨拶みたいだ。

 出会った頃の「……おはよう」から随分と明るくなったと喜んでいるが起きた時間は中途半端。

 朝食というには遅く、昼食というには早い。

 いわゆるブランチの時間帯。


「おはよう、メシ食うでしょ? 座ってな」


 そう言って悟志はキッチンに行くと牛乳を温め始める。

 そこに砂糖とインスタントコーヒー。

 寝ぼけた頭にとびっきりの甘いもの。

 マグカップに移して、冷蔵庫から皿を取り出して瑠実の元へ。

 瑠実のブランチはサンドイッチ。

 乃亜たちのお弁当ついでに作った、本来なら昼に出す予定だったもの。

 ちなみに悟志たちの朝食はおにぎりと玉子焼きとウィンナーと味噌汁だった。


「はい、どうぞ」


「ありがと~! いただきます」


 悟志に礼を言って、嬉しそうに食べ始める瑠実。

 にこにこ笑顔でもぐもぐと口を動かす姿にふと思い出す。

 いつかリステが言っていたか。

 悲しみや辛さも笑顔で隠してしまう、あの子の言葉には色々な意味がある。

 それはきっとあの子が本来持っていた優しさで、たくさん傷ついても曲げられなかった強さだと。

 今の瑠実の顔は無理をしていない本当に嬉しい時の笑顔。

 願わくばずっとこの笑顔が続きますように、なんで悟志が思っていると、食事の手を止めて瑠実が一言。


「あんまりじっと見ないで~」


「ああ、ごめんごめん」


「もう悟志くんったら、私がとってもじーにあすなのはわかるけど、そんなに見惚れちゃダメですよ~」


「え、じー……にあす? 口にマヨネーズついてるのが?」


「ちょっと~、それは見つめるんじゃなくて言葉で伝えてよ~!」


 慌ててティッシュで口元をぬぐう瑠実。

 それを見て悟志は穏やかに笑っていた。

 食事を終えた瑠実は「夜ごはんの時間までアニメ見てる!」

 と再び自室へ。

 これ幸いと悟志はサプライズの準備。

 寝かせる時間が思ったよりかかる。

 急いで仕込みをすると粗熱を取りつつ、サンドイッチを食べて、洗い物。

 キッチンペーパーで水気を吸うようにして、冷蔵庫にしまう。

 スマホで時間を確認すると、なんとかおやつには間に合いそうだ。

 安心した悟志はふわ、とあくびをすると自室で昼寝でもしようと階段を上がっていった。





「ただいまです」


『悟志~! 帰ってきた!』


「思った通りの時間に戻れました~」


「みんなおかえり~! どうだった?」


 悟志がぐうぐう寝ていると下から聞こえる声。

 桃叶とゴン太、乃亜を出迎えた瑠実。

 ああ、帰ってきたんだと目を覚ますと、壁にかかった時計が視界に入る。

 そろそろ夕食を作り始める時間。

 それにきっともう食べれる頃だ。

 身体をおこして、悟志も下に降りていく。


「おかえり、腹減ったろ。すぐ作るから」


 座敷でごろごろしてる桃叶と乃亜に声をかけると、乃亜が身体をおこして悟志の元へ。

 弁当の入っていた保冷バッグを開けると中には葉に包まれた何か。


「悟志さん、これ前にゴン太さまが魔物を狩った時のお肉で作ったベーコンです。リーリャちゃんがおすそわけって」


 受け取って中を見ると立派なベーコンブロック。

 予定変更。今日の夜はパスタだ。


「ありがとう、早速使わせてもらうよ」


 悟志はベーコンブロックを持って、厨房へと向かった。

 今日はまとめて作った方がよさそうだ、だったらキッチンよりも厨房だな。

 と頭の中でレシピを反芻しつつ。


 本日の神代家の夕食はカルボナーラ。

 大鍋で湯を沸かし、そこにパスタを入れて時間通りに茹で始める。

 大きめのボウルに粉チーズ、生クリーム、卵を入れて混ぜておく。

 ベーコンを切ると、オリーブオイルを入れたフライパンを強火で温める。

 ベーコンを入れたら弱火でじっくり焼いていく。

 パスタが茹で上がれば湯切りをして、ベーコンと合わせる。

 あつあつのパスタたちをボウルに入れて、中の粉チーズたちと混ぜ合わせたら皿に取り分ける。

 真ん中に温泉たまごを落として、ミルで黒コショウを挽いてかけたら完成だ。


「ごはんだよ~」


「「「はーい!」」」


 悟志の呼びかけに、三人娘が自分の分を取りに集まる。

 それぞれ皿とフォークを受け取ると座敷に戻っていつもの場所に座り、いただきます。


「おいしー!」


「クリーム系のパスタって、おうちで食べるの初めてじゃない?」


「さすが神代さんですよ、まだまだ隠し玉がありそうです」


 わいわい話して食べていると乃亜が気付いた。


「これってさ、ソースをパンにつけても美味しそう!」


「のあさん、天才ですか?! 神代さーん、パンください!」


 桃叶が悟志に声をかけると


「自分で取りに来な」


 とばっさり。


「もー! セクシー美少女じぇーけーのももを甘やかしてくれたっていいのに。……るーさん、のあさんはどうします?」


 いつのようにぷりぷりと怒っているふりをしながら、瑠実や乃亜にパンを食べるか尋ねる桃叶。

 少し考えて瑠実はこう答えた。


「とってもじーにあすな提案だから、私もたべちゃおっかなー!」


「私、そんなに食べれないからさ。るーみん、半分こしよ?」


「いいよ!」


「じゃ、取りに行ってきますね~」


 こうして夕食を終えた三人娘。

 そこにやってきたお盆を手に持った悟志。


「ほい、デザートだよ~」


 三人の目の前に置かれたのは


「チョコのケーキだ!!」


 瑠実がぱっと笑うとフォークを手に取り、早速一口。


「ずっしりしっとり! 悟志くんじーにあす!!」


 瑠実の喜ぶ様子に自分もと食べ始める桃叶と乃亜。


「ちょっと苦いオトナの味。ももにぴったりですね」


「クリーム乗っけて食べても美味しいよね」


「これこの前私が言ったから?」


 瑠実がぽつりと呟く。

 それを聞いた乃亜は


「まーた悟志さんは! 今日のお弁当だってサンドイッチだよ~。とかいっておかずとかスープとかもいっぱいあったんだよ? 甘やかしが過ぎるって!」


 と呆れるのであった。

今月前半の残業時間合計よりも今週一週間、5日間の残業時間合計の方が多いってどういうことなんでしょうか。

必然的に残業時間がかなりやばいことにw

今月は限界いっちゃうぞーwww

明日は休みだ仕事もない、早起きなんかしなくてもいい。

みんな強く生きような……。


次回は元気あったら3月1日までに!

ダメだったら一週間お休みいただきます。

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