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身近で起きた変な事件を調べたら呪術関係のものだった…|███ブログ

作者: こいし

某個人ブログ掲載サイトからの引用

皆さんこんばんは、オカルト大好き会社員、███です。


最近暑いですよね。ということで今回は、最近調べてゾッとした話で涼んでもらえたらなと思ってます!

いつもオカルト系書いてるから涼むもないだろっていうツッコミは無しでお願いね?初めて身近で変な事件起きたんですから!



きっかけは近所で妙な事件がニュースで流れた事が始まりです。


ちょくちょくこの辺の写真とか載せてるんでご存じの方もいるかもしれないんですが、私の住んでる町ってちょっと外行くと人が住んでるんだか住んでないんだか分からない少し古い家がぽつぽつ現れるんですよ。

実はその中に地元では有名なヤバい家がありまして…元々は"木下"という方々が住んでいたんですけど、それがK家という形で紹介されまして。その後家で起きた事件とKという頭文字だけが出回り、尾びれ背びれが付いて『気狂い家』という名称で知られるようになりました。ネットでは気狂い家で紹介されてるので、若い人たちの間だけだと思いますけどね。

今はもう完全に廃屋なんで、例年夏になると肝試しに来る学生がいるんですよ。会社帰りに車でその辺通って帰るので、補導されてる姿は私にとってもはや風物詩になってるレベルです。学生が来やすい理由として、町から歩いて一時間ほどの場所というのが大きいんじゃないかな?歩道も一応整備されてるのでアクセスしやすいんです。最近になって侵入者が増えたせいか、トラテープで立ち入り禁止がその家に行く進入路に貼られてました。


一応この家以外にも似たような廃屋はあるんですけど、ここが一番人気なのは理由があるんです。それはこの家で起きた凄惨な事件が原因です。

数十年前、日本が全体的に好景気でノリに乗っていた時代に木下家では、安定志向の父側と上昇志向の母側で亀裂が入っていたと言われています。全体的に儲けたり散在する時代で父は保守的だったので、母はママ友の自慢話を聞かされて肩身の狭かったらしいです。そのフラストレーションを近所の方に吐き散らかしていたら、近所付き合いも悪い方向へと進み、その後母は近所の方にも顔をあまり出さなくなりました。

当時の近所の方も言っていたんですけど、こんな状況だったら「離婚したんだろうな~」って思いますよね?


ですが母の姿を消したのは離婚が原因ではなかったのです。


『木下一家カルト宗教殺害事件』母が父子を包丁で殺し、自らの首を突き刺して自殺。現場には気味の悪い模様が描かれた壺や札がそこら中に貼られており、母の部屋に関しては元の壁が見えないほどビッシリと子供が描いたような気持ち悪い絵が描かれた紙が貼られていました。母はおかしな新興宗教にハマっていたのです。その宗教の信仰によって母は父子の殺害と自殺に至ったのではと言われている一方で、床に契約書等が破かれた状態で散乱してたことから「何らかの形で裏切られた」「洗脳されていることに気付いたがすでに遅かった」という過程があって一家心中のような形になってしまったのではないかとも言われています。

ちなみに、その宗教については現場にあった契約書の破片から名前が分かったのですが、内容は入会費や教義の概要を説明する程度で、事件と直接的な関連性を証明できなかったそうです。結局その宗教はもともと大きなところではなかったこともあり、しばらくして自然消滅したらしいですけどね。


あっ。時期的に世間を騒がせた別の大規模事件と重なってますが、この事件とは無関係です。


こんな事件があったわけですからいろいろな曰くがあるわけなんです。なんなら当時の回収されなかった札とかが壁に張り付いて残っているようで…学生グループがそれを剥がして持ち帰ることもあるようです。私はこの事件の概要でさえ怖いのに、よくそんな場所のヤバそうなもの持って帰れるなと思いますよ。



前置きが長くなりましたが、ここからが本題なんです──


この前いつも通りで仕事帰りで運転してたわけですよ。それでパトカー二台分ぐらいのランプが見えて、「あーまた誰か補導されてるのかな~」なんて呑気に考えてたんです。まぁ冷静に考えてみれば最低でも一台でもあったら十分すぎるんですけどね。それで翌週かな?毎朝見てるニュースで「○○(あの廃屋ね)に不法侵入した老婆が逮捕」って報道されてたんです。普通に夜に老婆が廃屋に侵入してる時点で怖い話ではあるんですけど、ニュースによるとその老婆が異様なことをしてたらしいんです。


順に書いていきます。その老婆が発見されたのは、肝試しに訪れた大学生グループによるものでした。彼らはまず家具も残ってない一階に置かれた大量のコップを目の当たりにし、異様な雰囲気に慄いていました。そんな時に二階から「ズッ、ズッ」と不審な音が聞こえたため様子を見に行ってみたところ、老婆と鉢合わせてしまいました。一瞬彼らも戸惑ったようですが、ゆっくりと老婆が近づき始めたので大学生たちはすぐに現場から逃げ出し、通報にしたとのことです。調べによれば老婆は二階からバケツに貯めた水を撒き、一階に設置されていたコップを雨漏りの時のタライのような方法で水を貯めていたようです。警察は現在も詳細を調査中ということなのですが…


一見すると異常行動にしか思えませんが、オカルト好きの私はこの行為に呪術的な要素を感じました。廃屋の薄暗い室内に無数のコップを並べ、そこにぽたぽたと水を貯めている。光景と行動、ともに想像すると背筋が冷たくなるのは私だけではないと思います。ということで、何か関連しそうなものがないか調べてみることにしました。


「廃墟 バケツ 水」

「水 オカルト 二階」

「水 貯める 儀式 廃屋で」


いろいろ調べた結果、なんとそれっぽいのが見つかったんです。しかもちゃんと呪術的な儀式っぽい資料。民俗学系に精通してる大学教授の方が作成したPDFがヒットしまして、権利関係とか怖いのでここではざっくり読んで分かったことを書こうと思います。(この記事が消えてたら…察してください)


まず前提知識から。

皆さん「家は生きている」という言葉を聞いたことありませんか?人が居ないと家はどんどん廃れていくっていう通説です。私も学生時代は1人暮らしだったので、帰省する時はいつも「部屋を綺麗にしなさい。家は生きてるんだから」と言われて嫌々掃除をしたものです。

単に放置されて人による管理がされないからということで広まった伝承なのだろうと思ってましたが、これが単なる迷信とも言い切れないらしいんです。


昔は家鳴りって住む人に依存すると考えられていました。もちろん当時から「ただの木材の軋みだろ」と言う方が多数でしたが、一方で人が暮らした痕跡が木に染みつくというの信じる方もいたそうです。

家は人の思念や記憶を少しずつ吸い取り、それを養分として存在している。だからこそ、人が居なくなると急に廃れてしまうというのに繋がるのです。


この考え方は「住んだ家は大事にしないといけない」「男は大黒柱として責任を持たないといけない」という概念を、潜在的に刷り込ませる役割を果たしたとも言われています。

また、地方では「家は生きている」ではなく「家が喰らう」と表現されていたこともありました。恐らく貧しい地域にとって、家を維持することそのものが生活を圧迫する側面もあったので、そうした皮肉を込めた言い回しに発展したのではないかとされています。


続いて儀式の詳細な説明について書いていきます!!!


老婆が行っていた行動は、資料によると『抽水儀(ちゅうすいぎ)』と呼ばれるものに近いらしいです。この儀式は「先ほど説明した家に染みついた思念や記憶を水を介して抽出する」というもので、つまり木造建築に宿った残留思念を水に溶かして取り出すやり方です。


他にも方法はあるようなのですが、今回の事例はこれが当てはまるんじゃないでしょうか。資料がちょっと専門用語が多くて…正直読み解くのに苦労したんですけど、私なりにある程度噛み砕いてまとめてみます。多少間違ってるかもしれませんのでご容赦ください!なんなら本職の方はこの記事を基に解説してくれるのを待ってます()


まず、この呪術にはいくつか条件があるそうです。

1. 木造建築であること。

2. そこに人の生活痕が残っていること。

3. 住人が居なくなって50年以内であること。


この条件を満たした廃屋で、建材に清水をかけます。なるべく湿気た材が理想ですが、乾燥したものでも時間をかければ同じ効果を得られるそうです。その木から染み出した水を一滴ずつ集める、これが「抽水」と呼ばれる行為で、貯まった水は“念の原液”みたいなものなんだそうです。


そしてこの抽出された水には、その家に刻まれた感情…残留思念が宿ると考えられていました。儀式ではその水を依代にかけることで魂を込めるのです。依代には紙や木、人形?などが用いられたらしく、人の姿に近いものならなんでも良かったらしいです。なので遺体に掛けて疑似的に蘇らせた記憶なんてものまであるそうですが…さすがにそれは真偽不明と書かれていました。


ここまで読むとニュースで報じられた老婆の行動が、まさにこの抽水儀の手順を重なるのでかなり怖いですよね。


ですが私はある仮説が浮かんだんです。

もしかしたら、この老婆は木下家の関係者だったのではないか?(もしかすると奇跡的に生き残った遺族とか?あるいは深い縁のあった知人とか?)という考えです。


生前の木下家については冒頭のようにあまり良い話は残っていませんでしたが、それでも彼らを好いた人がいて、「たとえ呪術というタブーな方法を使ってでも疑似的に蘇らせたい」と願ったのではないでしょうか。例え本当に出来るか分からなくても…

そう考えると不憫というか、切ないというか、少し悲しい気持ちになります。


もちろんこれは私の完全な憶測です。でも、もしそうならこの老婆も何かしらの被害者だったのかもしれませんね。



いかがだったでしょうか?

まさか自分の身近な場所でこんなことが起こるなんて正直信じられません。正直かなり怖かったのですが、調べてみるといろんな背景や伝承に繋がって面白かったです。


こういう出来事って、ただ「怖い」とか「気持ち悪い」で終わらせるんじゃなくて、そこにある人の想いとか歴史を辿るとまた違った怖さや深みが出てくるじゃないかなって思ってます!


また何かこういった興味深い話に出会えたらいいなと思いました!!!それではまた!!!


















追記

後日この件の続報が流れたのですが、逮捕された老婆は木下家との接点は全く無いらしく、そもそもその地域の住人じゃなかったようです。尋問中は終始何かに祈るような姿でブツブツと何か言葉を繰り返したようです。


そこで私は資料の禁忌と呼ばれるような項目を思い出しました。もし、木下家すら依代で、今でも「それら」が密かに生きているのなら…


私は老婆が何を蘇らせたかったのか、考えないことにしました。


この記事に関しては近いうちに削除したいと思います。


現在この記事は削除されており、今でも似たような事例が観測されている

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