どうしよう!ローテーションが真っ白!
板橋区Tそれはまだまだ下町人情の残る地域だ。とにかくおじいちゃん、おばあちゃんが多いし、姦しい。そんな元気なおじいちゃん、おばあちゃんが闊歩(杖をついて)そんなT駅から川の近くに向かって20分くらい歩く。そこにこの物語のコンビニであるニコマート新土手1丁目店はあった。
その日、ニコマート一丁目店には不似合いな30代のちょっとポッチャリ系の女性が入ってきた。女性はレジの女性たちに会釈するとスタスタと事務所と書かれてドアを入っていった。
レジをしている女性の一人小柄出来の強そうな女性がもう一人の細身の女性に中国語で何か呟き、レジの並びのフライヤーのところに消える。
しばらくすると、血相を変えた大柄なジャンバーの男性が店のドアを勢いよく入ってきて、事務所のドアを乱暴にあける。
その男性は中にさっきの30代の女性を見つけると中国なまりの日本語で怒鳴りつけた。
「花山オーナーは認知症だ!私たちは花山オーナーてなければ、働かない!花山オーナーに権限を戻さないのなら、今日の5時で全員辞める!」
女性がレジに繋がるフライヤーの方を見るとあの気の強そうな女性が他のスタッフを扇動して、仕事を辞めさせようとしていた。
30代の店に似合わない女性、彼女は此花並子と言う。あまりの事に思考が止まってしまって、ただただ立ちすくむしかなかった。
「いっだいどうしてこんな事になったんだろう?」彼女の記憶は少し前に遡るのだった。




