諸島を目指す
さて、ショウタ達は最短ルートで高原を目指しているがトラブルが発生した。
なんと、最短ルートの平原を通る道でモンスターが大量発生し全面通行禁止になった。
「俺たちって本当についてないよな〜。」
「ですね。」ユキオが言い
「そうだね。」とメグさんが言う。
ということは次なるルートを地図で確認しなければならない。
ショウタは地図を出した。
「ん〜と、次の道はストレート平原から泡諸島を通って極寒高原到着かぁ」
まだまだ先は長い。諸島にはモンスターが湧かないという性質がある。
「泡諸島、いいですね。」
「せっかく泡諸島に行くんだったらみんなで泳がない?」
ふむ、それはいい考えだ。俺たちはのんびりと冒険をするんだから遊ぶのもありだな。
よーし、出発だ!
諸島まではそこまで時間はかからないだろう。かなりの距離を歩いてきたショウタはだいぶ体力がついてきた。
友達と遊ぶのはいつぶりだろうか。
「確か、あのビーチにはアイテムを売ってる海の家があったような。」
ちょうどお金が貯まってるし、忘れてたけど俺は鉄の剣しか持ってないんだよな。
だからちょうど良かったのかも。
「なんでここの国には乗り物がないのかしら?」
「確かに、なんでなんだろうね。」
昔、何かしらの災いがあったのかもね。
まぁそれもそのうちわかってくることさ。
俺たちの目的は、諸島に向かうことだから、とりあえず向かうことに集中しよう。
そうすれば謎は解けるはず。
また、ショウタ達は歩き始めた。今歩いてる場所は平原の南部だから湿度が高い。
だから、歩き始めたばかりなのに汗が出てきた。でも我慢するしかない、と思いながら汗をぬぐった。
「もう、夕方だ」
「どこか野宿できる所を探しましょう」
「そうね、もうだいぶ歩いたもんね」
あと、夜は周りが見えにくいし危険なモンスターが出現しやすくなるから休んだほうが疲労もとれるし適切な判断だと思う
食材はパンしかない。かなり腹持ちが悪いが、他の食材を買ってこなかった俺たちが悪い。
まぁ、でも前の生活の時のご飯よりはましだ。
このパンかなり硬いな、歯が折れそうだった。飯も食ったし後は寝るだけだな。
「清々しい朝だな」
さて、今日で諸島に着く距離だな。さっさと進んでしまおうか。
もう肉眼で見えるくらいだからな。
「おい、お前らさっさと支度しろよ。もう行くぞ」
「ちょっと待ってよ、ホントにショウタ君はせっかちだなぁ。」
「そうですね、もうすぐそこなんですからゆっくりしましょうよ」
「もう少しだけ待ってやるよ」
こいつらは朝起きるのがにがてだな。
支度に数分かかった。さぁまた歩くぞ。
「早朝の空気は澄んでいて気持ちいいな」
何メートルか進むと草ではなく砂の道になった。これはかなり歩きにくいな。
「おぉ、街が見えてきた」
あれが超人気のあるアイテム屋があるトーバの街か。
「海の景色もきれいね」
潮風が吹いてるな。
「ようやく着いたぁ!ここまでかなり長かった。」
あとはアイテム屋を探すだけだな。