湖に囲まれた街のランド
思ったことは朝が来るのが早い。僕は全然寝れてないと言うよりかは疲れがなかなか取れない。「あちこちが筋肉痛で最悪や。」
「仕方がないですよ。僕たちは運動が全く出来ないのですから。」ユキオが言ってることは正しい。確かに僕は運動はできない。だが元の世界では野球をやってたから体力には自信がある。ユキオは僕のことを見くびりすぎ。
もうかれこれ合計で40時間くらい歩いているもう身体中がくったくた。「あと、もう少しですよ」ユキオがそういうともう目と鼻の先くらいの距離になってきた。
これでふっかふかのベッドで寝れる。「もうすぐ私の住んでる街ですよ。」メグミさんは元気がある(まぁ、魔力は大丈夫かわからん)がもう僕達はヘトヘトなのだ。ん?ユキオは疲れてるような顔をしてない。
「ユキオは疲れてないのか?」
と聞いてみた
「疲れてないわけないじゃないですか。こうやって疲れてない振りをするのも相手を疲れさせないかなと思っただけです。」
どうやってやるんだ?ユキオのやることに僕は全く理解できない。そう思いながら歩いてると街に到着した。「やったー、ここまで来るのに長かった。」と大喜びしている自分
「いやいや、まだですよ。此処は湖の真ん中にある大きい島に街を作ってあるから長い長い橋を渡らないと行けないのですよ。」
まじかよ、こんな2kmもある橋をわたんないといけないの?つべこべ言わずさっさと渡りきろう。「ここはなんて言う街なの?」
「えっとですね、ここはランドの街ですね。」初めて知った街の名前だ。てか、この国の名前も知らない。
なんとか2時間で渡りきった。よし、早速街の様子を見てみよう。「おー、凄い賑やかな街だ。」
「この街は人口が多いですから、賑やかには見えますね。」賑やかには見えますね?これはどういう意味だろう?
さっきの言葉は気になったがとりあえず店に行こう。ひとつ思ったことがある。そういえば僕、お金がない。どうしよう、ユキオはお金を持ってるのかな?
「なぁ、ユキオはお金持ってます?」
「そりゃ持ってますよ。ショウタさんは持ってないんですか?」
「いままでお金を稼いだことないからね」
「さっきから私の事を無視してませんか?」
「いやいや、メグミさんのことを決して忘れてた訳では無いんです。」ほんとに男2人だけの会話になってしまってた。「とりあえず、パンとかを買いに行こう」
「いやいや、先に冒険者協会に申請を出さないといけませんよ」
「どう考えてもお洋服でしょ」3人とも意見が割れてしまった。さてどうしたものか。なぜにお洋服なのって思ったが僕の服とかはもうボロボロである。
よし、決めた。「先に冒険者協会に冒険者としての申請とパーティの許可を得よう。」結構悩んだ。「1つ聞きたいことは冒険者協会はどこにあるの?」
「行き方に関してはメグミさんと私にお任せ下さい。」では冒険者協会へと出発だ。