ストレート平原
やっとジメジメの森を抜けたショウタ一行はストレート平原に到達した。
「やっとジメジメした所から抜けれた。」次の街までかなりの距離がある。一体何日かかるのか分からない。今は昼頃だと思う。そこまで湿度は高くない。そうは言っても太陽は出ているから暑いっちゃぁ、暑い。しかし、そこまで暑くはない。ユキオも森から抜けれて嬉しいようでガッツポーズとかしていた。この平原もまた広大なのだ。
雑草がたくさんあるが、木がない。「早く行きましょう」そう言って歩くユキオ。「まぁ、ちょっと歩けば街があるし、それまでの辛抱か」街まであと半分位の距離になった時に辺りが暗くなり始めた。「夜は大量のモンスターが出没します。早く安全に野宿できる場所を探しましょう。」そうは言ったもののこの辺りに安全地帯があるのか?
なんか向こうの方で凄い大きな爆発音が聞こえた。ショウタはその爆発した方角へと走っていった。「なんだめっちゃ土埃があがってる。」
やっと土埃が消えて目を開いてみると、なんとそこには可愛い少女が倒れてるではないか。「うわぁ!びっくりしたぁ!!」
「驚きすぎですよショウタさん。」いや、普通にこんなところに美少女が倒れてたら驚くに決まってるがユキオはこういうのに慣れてるのか。
しばらくして、少女が目覚めた。「うん、ここは?」
「ああ、ここはただの平原だよ。」普通に答えた。
「え?私が魔力切れで気絶してる間にあんなことやこんなことをしたんじゃあありませんか?」あ、そういう事か、この子は魔力切れでぶっ倒れてたのか。「私に恩返しをさせてください。」といきなりそんなこと言われてもなぁ。「じゃあ恩返しじゃなくて僕の冒険のサポートをして欲しい。」恩返しよりもやはり仲間がいた方が心強いに決まっている。
「分かりました、今日からショウタさんの冒険のパーティに加わります。」以外にもすんなりといった。ちょっと寄り道をしたがこれからあの街に向けて再出発だ。「そういえばショウタさんって冒険者協会に加入してますか?」冒険者協会とはなんの事だ?
「あれ?もしかして個人勢でしたか。パーティを組むのに協会本部の許可がないと正式なパーティではないのでとりあえずはランドの街の協会に申請を出しましょう。」まじかよパーティを作るのに協会本部の許可がいるのか。
「とりあえずはそのランドの街とやらに出発しよう。」僕たちはもうクタクタなのだ。あと、2kmくらい歩けば到達かな。今日中にはランドの街に着く。早くメグミさんの魔力が回復すればなぁ。「ショウタさんひとまず野宿をしましょう。」ユキオが提案した。仕方がない、寝る事も仕事だ。でも、食料はあるのか?
「山菜ときのこ類ならあります。」また、山菜ときのこ類か、これはこれで美味しいんだけどね。山菜ときのこスープが完成した。
「お、美味いね。」この味付けは、塩か?
飯もたらふく食ったし寝るとしよう。