仲間とジメジメの森を探検!
「なにここ、めっちゃジメジメしてて暑すぎるんだけど。」ショウタはとてもイライラしていた。しかしユキオという男は平然とした顔をしている。
なぜ、僕達がこんな森を探検してるのかというと、この森から脱出するためだ。なかなか出口が見つからない。早く外の空気を吸いたいとショウタは思った。
「あともう少しで出口ですよ。」とユキオは言うがあとどれくらいの距離があるかは言ってくれなかった。
こいつも分からないのだろう。ショウタはとっくにお腹が空いている。
遂に光がと言い走っていった。その光の先は…。
「やったー外に出れたぞ〜。」と思っていたがどうやら村の光だったようだ。
「え?何この村。」
「ここは筋肉村ですよ。」と言ったユキオ。よく見てみると村人はほぼ全員筋骨隆々だった。「よく見たらここはマッチョしか入れないみたいですね。他の村を探しましょう。」
と他の方角へと行こうとしたその時、「おい、そこのお主ら。」と呼び止められた。
「はいなんでしょうか?」いきなり質問をしてきた。「お主らはなぜこの村の場所がわかった?」
なんでわかったかって聞かれても適当に歩いてたら見つかったんだけどね。
「名乗るのを忘れておったわい。わしはこの筋肉村の村長のキンニク・タロウじゃ。お主らはなんという名前か教えて欲しいの。」
「僕はショウタと言います。で、この人はユキオです。」本当はさっさとこの村から出たいんだけどね。
「この村から出たいんじゃったら、出るといいぞい。元々この村はヒョロヒョロの人は禁止じゃからな。では、元気にしとるんじゃぞ!」そう言って手を振りながら僕たちを最後まで見届けてくれた。さて、これからどうしたものか。
もう6時間も何も食べてない。体力的にも限界である。「そろそろなにか食べましょうか。」
とユキオは言って葉っぱで包まれたものを出した。
「これは握り飯?」
「その通りでございます。私はこういう時のために作って持っていってます。」と言いその握り飯を1個くれた。あと飲み物もくれた。
しばらく休憩した後また、僕たちは歩き始めた。
気づけば夜になっていた。
「今日はここで野宿をしましょう。」そういうとユキオはせっせと薪を集め始めた。
テント?みたいなものをユキオは持っていた。
「なぁこれは何だ?」
ユキオはこう答えた「これは寝袋ですね。」そしてこの寝袋とやらで1晩寝過ごした。
もう朝になっていた。ユキオはそこら辺のキノコや、山菜で料理を作っていた。「あ、おはようございます。」と笑顔で言ってきた。もちろん僕はおはようと返事をした。しかし野宿も悪くはないなと思った。
「飯も食ったしそろそろ出発かな。」そう言ってユキオとショウタは立ち上がってまた歩き始めた。
何時間も歩いた、そろそろ外が見えてもおかしくない頃だが。と思いながらも歩き続けてしばらくしたら森を抜けることができた。
外は平原が広がっていて、遠くの方にはなにか街らしきものが見える。今度はその街を目指すため平原を歩く。