ショウタ、宿に泊まる
「さて、これから晩飯を食いに行くか。」
楽しみで仕方がない。宿屋の隣にある、レストランに来た。見るからに高級そうだ。
「レストラン閉まってるじゃねぇか!」
かなりのショックだ。
「閉店ならしかたないですね、宿屋のご飯を食べましょう。」
今までの楽しみは何だったんだろうか。あんまり贅沢するのはよくないな。
このお金は武器を作る資金にしよう。
「なぁ二人とも、このお金はみんなの武器を作るための資金にしようぜ。」
「いいですね。賛成です、僕もちょうど武器が欲しかったので。」
「わたしもちょうど武器を新調したいところだたったのよ。」
なら決まりだ。ここは俺の錬成術を見せる時が来た。
「あら、あなたたちはお昼ごろに予約していた人たちだね。奥の部屋があなたたちのところだよ。」
「さて、さっさと風呂に入って寝るか。」
疲労が蓄積されている。明日からは大掛かりな作業になるからな、体を休めとかないと途中で倒れてしまうかもしれない。
「ではご夕食の準備をしてきますからそれまでごゆっくりとしていてください。」
久しぶりに布団で寝れる気がする。
「さて、まずは風呂にでも入るか。」
これが風呂場ね、かなり広いな。さっさと入ってしまおうか。
「ここはサウナもあるのか、最高だな。」
日頃の疲れが一気にとれる。温泉にサウナ、気持ちいなぁ。さてそろそろ上がるか。
「夕食の準備が整いましたので大広間にいらしてください。」
さて、行くとしますか。しかし、三人しか今はいないのにこんな広いスペースを使っていいのだろうか。
晩御飯がすごい豪勢だな。でも、三人で食べればあっという間の量だな。
「さて、ユキオ、メグ食事をしよう。」
「おう!」
エビ天に唐揚げ、どれも俺の好きなものだな!
好物が出てくるのはこんなにもうれしいことなんだな。
あと、ここのパン、美味いな。店に売ってるパンとは大違いだぜ。
久しぶりにがっつり食えたぜ、あとは武器を作るための素材を作らないとな。
まずはミスリルを練成しよう。ミスリルは埋蔵量が少ないのでいろいろな素材で錬金術法を使って作っている。
ただ、どの鉱石も無限ではないので使い過ぎはよくないとのことで法律では試験に合格したものしか、錬金術を使ってはならない。
ちなみに俺はその試験に合格している。自慢ではないが俺の一族は代々その試験に合格している。
さて、さっそく作りに行くか。使う素材は土だ。
金属は高価なのでそこら辺の土で貴金属を作る。鉄とか銅とかは買いに行く。
とりあえず完成したぜ。あとは、他の金属を買うだけだな。
「すみません」
「はい、なんでしょうか。」
「あのー、銅と鉄を三キロずつください。」
「はい、合計で金貨7枚だよ。」
金貨七枚とはずいぶんと高いな、だが今の俺は金が少しだけあるので問題なく買える。
「ちょうど、金貨七枚だな、毎度ありがとうございます。」
よし、帰って寝るとするか。
「し、しかし鉄と銅で合計で六キロあるからずいぶんと重い。途中で倒れてしまうぞ。」
少しずつ、運んでいくか。
約一時間くらいかかったのでしんどかった。汗だくなのでもう一回風呂に入る。
ふぅ、さっぱりした。よし寝るぞ。
そういえば錬金するときに使った土を掘ってた時にいびつで錆びた剣みたいなのがあったんだがこれは何なんだろうか。
明日、さび落としでもするしかないな。
「でも、なんか見たことある形してるんだよな。ちょっと酸性の液体につけてみるか。」
とりあえず旅館の隣の店から、塩酸というものを貰った。
少しの時間、つけてみるか。
さっそく、入れてみた。すごいくらい泡が出てる。なんだこれは。
よし、取り出そう。
「うわ、なんだこれ先っぽのところ、めっちゃ輝いてる。」
さび落としが楽しみになってきた。
塩酸につけた部分は水で洗い流し、その後、拭いた。
さてさっさと布団に入ろう。




